【祝誕生日】巫であり、アイドルである、依田芳乃が導き出した自らの在り方
芳乃、誕生日おめでとう!
…彼女の誕生日ということで、6/30に追加されたフェス限SSRの台詞、コミュ5、特訓コミュから読み取れる彼女の"成長"について書いていきたいと思います。
※コミュ1~5、特訓コミュ、フェス限SSRの台詞バレなどを含みますので、気をつけてください。
コミュ5
デレステのコミュというのは、一本のストーリー仕立てになっている印象です。
SSR3種類実装でコミュ5が実装されるようになっていますが、他のアイドルのコミュ5を見た所感としては、ここで一つの区切りとなっているイメージがあります。
芳乃のコミュは、1~4において出会い→レッスン→写真撮影→ライブと進んできました。
コミュ5を考える上で、特に重要なのはコミュ4でしょうか。
ライブの準備中、悪天候により来場者が足止めを喰らっている中、芳乃は”困った人々のために祈る”という依田の家の者の務めを優先しようとするのを、Pが”今はアイドルとしての依田芳乃を優先しよう”と教えることで、結果的にはライブを成功へ導く話ですね。
自らの家の務めを優先するか、アイドルとしての務めを優先するか。
これが、コミュ4で提示された一つの課題だったのだと思います。
そして、このエピソードを通して芳乃が行き着いた結論が、コミュ5で語られます。
なお、コミュ5の簡単な概要をおさらいしておくと、芳乃とPが一緒にライブハウス/原宿(選択肢分岐)に行って、オフを満喫するお話です。
芳乃が導き出した結論は、ライブハウスを選んだ場合のお話で語られます。*1
家の務め…
アイドルとしての自分。
伝統的なものと新しき文化であるそれらは、真逆でも反発することでもなく、一つになることで、新しい可能性を生み出すことが出来る。
その彼女が導き出した結論が形になったものが、今回のフェス限依田芳乃です。
フェス限SSR&特訓コミュ
特訓後親愛度MAXの台詞がこちら。
”幸せと笑顔の流れの中で舞う、現代の巫”。
巫という伝統なものをアイドルという新しい文化に落とし込み、日々挑戦を続けることで前に進み続ける。
これが依田芳乃というアイドルが導き出した自らの在り方なのです。
その在り方が強く形となって表れていると感じているのは、髪型でしょうか。
これまでの芳乃の特訓後のカードはモバマスデレステ通して、おそらく全てが髪を束ねていない姿でした。反対に特訓前のカードは全て髪を束ねています。
特訓後…アイドルとしての姿の時は、髪を束ねず、特訓前…オフの姿の時は、髪を束ねているということなのでしょう。
なお、例外として、赤ずきんのように特訓前でも仕事中と解釈出来るものや、祈りの花のジャケット、Snow*LoveのED映像では髪を束ねていましたが、ここではあくまで特訓前と特訓後という区切りの中のみで考えるとします。
ここからかなりの深読みになってしまいますが、巫という職業は基本的に髪を結んでいる関係上、巫としての側面が強く出ている時は髪を結んでいて、アイドルとしての側面が強く出ている時は髪を結んでいないのかな、と思います。
しかし、今回は今までと違い、特訓後で髪を束ねている状態ですね。*2
つまり、髪を結んだままステージに立つというのは、”現代の巫を表現したアイドル”という答えに辿り着いた依田芳乃ならではの姿だからではないのでしょうか。
今回のSSR、他の部分に着目しますと、”流れ”というワードが頻繁に登場しますね。
特訓コミュで語られていましたが、人の人生というのは川の流れのようなもののようなものであるというのが芳乃の考え方です。
アイドルになったのも流れに乗っただけと語る彼女でしたが…
その流れに乗る中で、彼女は己を見出し、得難きものを得ました。
それは前述した特訓度MAXの台詞にも表れていた通り、自分自身の意志、望み。
人を幸せにする使命を持った家に生まれ、運命に導かれるまま流れに乗って生きてきた彼女でしたが、それは自身が望まないままに生きていたわけでは決してなく、心から人々の幸せを望んでいるのです。
その在り方は、ポスターのテキストにも強く表れています。
彼女は、”巫という使命に生きるから人の幸せを祈っている”のではなく。
”人の幸せを祈っているからこそ、巫として在り続ける”。
他者から与えられた偽物の願いではなく、彼女自身が望んでいる本物の願い。
以前の記事で、生まれ持った使命に生きるのが彼女だと自分は表現していました。
でも、そんなことは今はもう関係ないのだと、ようやく気づけました。
彼女は、彼女自身の手で、運命や流れではない、新しい道を選んでいたのです。
生き方も在り方も…人を幸せにするために生きているのは変わらないのだけど。
それを、本当に心から願っていることが出来たのは、彼女の最大の成長なのだと思います。
依田芳乃というアイドルの一つの到達点が、このフェス限SSRに込められていました。
少し長くなりましたが、以上です。
芳乃が行き着いた答えを見ることが出来て、本当に嬉しかったし、感無量です…
ありがとう…芳乃…
しかし、答えに行き着いたといえど、まだまだ彼女は道の途中。
出来る限り多くの人々を幸せにするという願いに、終わりなどありません。
芳乃のその願いのために、もっともっとプロデューサーとして、彼女の力を増幅させて多くの人に幸せを届けていきたいですね。
改めて誕生日おめでとう、芳乃。
これからも、よろしくね。