いままでの記憶

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【祝誕生日】芹沢あさひは、もうひとりぼっちじゃない

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空の青さを知る者よ、やがて、海の広さを知る者よ

 

本日1月4日は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の芹沢あさひの誕生日です。

自分をシャニマスの世界に引き込んでくれた大切な存在です。ストレイライト担ではあるのですけど自分が一番好きなのはあさひなので、彼女の誕生日だけは記事を書くと決めてました。

というわけでただひたすら彼女に関する特に印象的だった3つのシナリオを語るだけの記事であります。

興味ある方はどうぞ~

 

WING編

あさひがゲーム内に追加されたのは、2019年4月1日。

シャニマス事前登録組ではあるものの、いまいちめちゃくちゃ好みのアイドルが見つからなかった自分にとって、新アイドル達を好きになれるかどうかでこのコンテンツの世界に入るかどうかが決まっていたので、期待度はかなり高かったです。

1stライブ千秋楽LVで姿が公開された時、一番見た目で気になっていたのはあさひでしたので、それも含めて楽しみでした。

 

1日から2日に日付が変わる頃にプロデュースした結果、ものすごい好みのキャラ造形でびっくりしました。見た目好き、声好き、中身好き、シナリオ好き、満点。もう完全に魅了された。運命の担当アイドル。

しかも長年まともにやってなかったせいで優勝できなかったシャニマスにおいて初プロデュースのあさひで初優勝できたんですよね。それ含めて感動もひとしおでした。

どこまでも興味あるものに向かって真っ直ぐ進んでいくものの、無理をしすぎて潰れてしまう危険性のあるあさひを、最大尊重しつつもしっかりブレーキをかけるPという関係性がしっかりPとアイドルのお話として成立していてとっても良かったです。アイドルマスターというコンテンツである以上はそこは最も重要な関係性の一つなので。

優勝後のコミュも良かったですね。色んな楽しいことを探してきたけど、ずっとひとりぼっちだったあさひがPと出会ったことで孤独ではなくなる構図が好き。

でも、あさひはこの時点で本当に楽しい理由は「それだけじゃない」と気づいていました。それは何だったのか……明言はされていないもののファン感謝祭でようやく明かされたんじゃないかな、と思います。

Straylight.run()

6月末のストレイライト初の箱シナリオイベです。

約3ヶ月間ストレイライトの3人の関係性があまり分からないまま進んできたので、もう楽しみで仕方なかったです。sRコミュはあったのですが2人でしか会話してなかったので3人での会話が0でしたし。あれ以上待っていたら餓死してました。

 

蓋を開けてみたら本当に素晴らしいイベントで大満足でした。

色々素晴らしいポイントがありましたが、やっぱり3人だからこその関係性が描かれたのがポイント高かったです。アイドルとしての在り方が描かれる第5話が好き。

無理に他人に好きになってもらわなくたっていい。他人は他人でしかないし、好きになってくれる人がそのままの自分を好きになればいい。無理に振る舞わなくてもパフォーマンスで満足させればいいのだから。でも、自分と違って我慢できる人は強い。

ファンにパフォーマンス以外でも満足してもらう必要はある。最大限人に好かれるために、日々努力をする必要があるのがアイドル。我慢できる人は別に強いわけじゃない。

2人ともすごい、どっちも真剣なんだ。アイドルのことをまだよくわかっていない自分と違ってそんな色々考えてるなんて。せめて2人の足を引っ張らないように、頑張らなければ。

 

対立する2その両方を肯定する存在。ぶつかり迷いながらも進んでいく3人の姿はまさしく迷光でした。

その後の第6話・エンディングの流れも好きですね。不正で点数が操作されていることを知らず愛依の低得点に疑問を持ったあさひは良いパフォーマンスが全てだと思って他のアイドルの真似をしながら進化させるダンスをしたけど、案の定低得点になり。もう何回言及されたかわからない話ではありますけどそんなあさひがバカバカしい世界に直面してしまったことに関して涙を流しながらアイドルとしての戦い方を教えるために立ち上がる冬優子の姿、あまりに優しすぎるし最高。諦めない、絶対ってフレーズ思い出して泣いた。

メッセージウィンドウがエンディングでようやく灰色から赤色になるのもユニット・ストレイライトが走り出した演出として見事でした。報酬の愛依sSSRコミュ3で冬優子が見ていたアニメからどのようなアイドルを目指しているのか語られたのもとても良かった。

総じてユニット結成コミュとして隙のないハイクオリティなお話だったなという印象。このイベントで3人での好きが止まらなくなってあさひ担からストレイ担になった思い出もある。ずっと期待していた3人の関係性をここまで丁寧に描いてくれたのは感謝しかないし最高です。わりとPとアイドルの関係性に他マスだと重きを置きがちなのですが、シャニマスに関してはユニット前提コンテンツなこともありユニットコミュが一番見てて個人的には楽しいですね。

半年経った今でも時折読み返してます。こういうクラスのお話がこれから定期的に見れるなんてワクワクが止まりませんでした。

 

でも、ユニットとして走り出した3人ですが、芹沢あさひが真にストレイライトのセンターとなるのはもうちょっと先のお話でした。

ファン感謝祭・ストレイライト

サマパで最高のステージを見届けた後に発表されたシナリオ、ファン感謝祭ストレイライト編。

感謝祭は尖ったシナリオをぶつけてくることが多いので、どんな内容なのか楽しみにしておりました。ちょうどFW06のフラゲ日でもあったし当日はストレイライトのことしか考えられなかったです。

 

まさかのセンター・芹沢あさひのお話で、感情を揺さぶられまくりました。一番好きなシャニマスのシナリオは今の所これです。

あさひはやりたいことをやっているだけなのに、周りがついていけず、ひとりになってしまう構図。

”あの”冬優子ですらあさひに追いつくことを諦めかけてしまうのは驚いた、あさひだけ飛び抜けて人気が出る描写、確かにストレイランの頃から冬優子は名前を覚えられずあさひだけ名前を覚えられるみたいな描写はあったし不自然ではなかったんですがなかなかにエグかったですね。攻めに攻めたお話で賛否両論になる覚悟で書いてるのが伝わってきた。

 

みんながあさひを天才の偶像として扱うだけで、一人の人間として見なくなった結果、一人でステージに立った彼女はエラーを起こしてしまう。

その後の言葉が「寒い、なんでわたしはここにいるんだろ」だったのがすごいリアリティがあって良かったですね。散々アイドルをやってるうちに飽きてしまうんじゃないかって言われることもあったあさひですが、こういう形でその疑問に関する公式の一つの答えがもう描かれることに驚いていた。

あさひがこうなったのは感謝祭で疑問として呟いていたひとりでステージに立ち続けてトップになって、その先に何かあるのか見えてしまったからこうなったのか。いつも誰かがいた両端に誰も立っておらず、世界が凍えて見えてしまったからなのか。きっと、その両方なんじゃないかなって思いますけど。

 

でも、エラーを起こしたとしても走り出したストレイライトは止まりませんでした。

冬優子も愛依も、考えることは同じでした。

あさひに、追いつくこと。

またひとりぼっちになってしまった女の子を、1人にしないこと。

絶対に、諦めないこと。

それが、ストレイライトのユニットのメンバーである2人にしかできないこと。

 

かくして、2人の必死の努力の成果であるパフォーマンスを見て興味を持ったあさひは笑顔を取り戻しました。もうボロボロ泣いてた。

あさひへの闘争心を取り戻した冬優子にも、2人の「足を引っ張らない」だけじゃなくて「追いついて、追い越す」と宣言した愛依にも涙が止まらなかった。

そこからの感謝祭本番前の「わたしたちは誰にも負けない」は最高でした。他のアイドル達だけでなくユニットの他の2人にも勝たなきゃいけないんだし、誰にも負けないんだよストレイライトは、バンナムフェスでも負けてなかった……

この時、あさひはWING編で言った「それだけじゃない」本当に楽しい理由がわかったんだと思います。プロデューサーだけじゃない、ユニットの2人がいるからこそ、楽しかったのだと。

そのことはあさひ個別エピローグのコミュでも描かれています。プロデューサーにダンスをさせたものの、「やっぱり下手っすね」と。あなたはそばにいて支えてくれる存在ではあるけど、一緒にパフォーマンスをするわけじゃないし、ユニットの二人の代わりにはならないけど、見守っている大切な存在なのだと。そうはっきり伝えてくれる芹沢あさひのことがより一層大好きになりました。

こうして空の青さ(=アイドルとしての自分)だけを知っていた芹沢あさひは、海の広さ(=ユニットのみんな)を知ったことでより世界が広がったと。

これからの彼女が見せてくれる景色にますます期待が深まる、最高のストーリーでした。

 

というわけで特に印象的だった3ストーリーをピックアップして語ってみました。

プロデューサーと二人で未知の世界に探検していくようなガチャpSR/pSSRコミュや、こちらに気づかず塩対応を決めてくれるあさひとトゥルーのかわいいあさひが両立しているイベントpSRコミュや、あさひが未知に挑戦する夏コミュや、ユニットの2人だけでなく283プロ全員が一丸となってあさひの提案に乗り確かにここは彼女の居場所になったんだと実感させてくれるクリスマスコミュなど、シャニマス内のお話はだいたい大好きなのですが、あんまり書いてると長くなるので今回は割愛。

一応今までのストレイライト関連テキストはほぼ全て(今回の正月イベコミュとサポコミュはまだ読めてません)読んでるので特に公式描写と完全に矛盾してる解釈はないと思いますがなにかあったらぜひ。

 

 

せっかくですしこれからのストレイライトに期待することも少し書いておきますか。

まず愛依のメインのお話がほしいですね。感謝祭でめちゃくちゃ好きになったのですが今のところイベコミュが冬優子メイン、感謝祭があさひメインという印象で彼女自身のパーソナリティに焦点を当てたお話って感じはしないので。彼女があがり症になったトラウマは何だったのか、いつ本当の自分としてステージに立てるのか……といったことを描いてくれると嬉しいです。

あさひに関しては家庭環境の話がほしいです。シャニマスは田中家や白瀬家が特に描写多いですが、しっかりこのような家庭で育ったから、こういう人格になっているんだと描いてくれるコンテンツなのがキャラクターを人間としてしっかり描いてくれる姿勢を感じられて好きなので。

冬優子は愛されて育って「ふゆ」としての一面が生まれた一人っ子、愛依は弟妹持ちの大家族でコミュ力はそういう環境の由来って確かガイドブックでしっかり説明されていて納得したんですが、あさひは興味あることしか話さないので情報量が0なんですよね。

最初は家で放任主義の親に自由に育てられてたイメージだったんですが、

・家族に連絡せず外泊できる(FW06ドラマCD)

・クリスマスの話は家ではしない。家で当日することを愛依に聞かれても、一人ですることが前提(クリスマスあさひコミュ1)

・誕生日覚えてないので少なくとも家庭では話題に出ていなさそう(誕生日コミュ)そもそも三が日の後って覚えやすいタイミングの誕生日を家庭でちゃんと祝われてたら記憶力のいいあさひが忘れるのか?

・そもそもずっと「ひとりぼっち」だった

こういう描写見るに逆に厳しい家庭で育って抑圧されてきたからなるべく外に出てやりたいように生きてるのかなって思えてきました。今は家で放置されてる状態。少なくとも家族仲がいいわけじゃないのかなって思います、そうだとしても矛盾はないのでただの推測ですが。シャニマス恒例「限定pSSRでのパーソナリティ掘り下げ」に期待したいところ。

 

 

まあ、とどのつまり、あんまり誕生日祝われたことないのかなって。

 

でも、もうあさひはひとりぼっちじゃない。

プロデューサーがいて、ちゃんと誕生日を覚えてくれるユニットの2人がいるから。

このタイミングでユニットメンバーの誕生日セリフが実装開始されたのは何かの意志を感じます。あさひをひとりにさせないという。

 

 

自分を新しい世界に連れてきてくれたあさひに、最大限の感謝を。

君の世界が暖かく、カラフルな色で満ちた世界でありますように。

これからも、ずっと3人で笑顔で突き進んでいけますように。

 

誕生日おめでとう、あさひ。

これからもよろしくね。