いままでの記憶

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何よりも守るべき想い『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』1周目&真相解明編のみの感想

 

4月24日に発売された、“極限”と“絶望”のADV『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』

100の結末に分岐するのがこのゲームの特徴ですが、一旦2ルート終えた時点での感想です。プレイできてないので当然他ルートの話は一切ないです。

色々あって発売から着手するのが遅くなりました……あと感想にも時間かかって結果7月末後に。他ルートの感想はもうちょっと早く上げたい。

 

長らくダンガンロンパの精神的続編を求めてきました。

かつてロンパ3の感想ブログとしてめちゃくちゃ盛り上がっていた楽しい日々はもう9年前。9年って長すぎない!?!?!?!?

その後ロンパV3への想いを書き留めたのも8年半前。8年半経ってるのに話の内容まだ全然覚えてるし一生好きなんだろうな……

そんなダンガンロンパシリーズをお墓に入れてほしいぐらいファンの自分にとって、同じメインライターで閉鎖空間の十数人の高校生男女のお話というあまりに既視感があるこの作品のプレイする前の期待度は非常に高かったんですが、このメインシナリオ(ライター的にはそう呼称しても支障はないはず)の一つはハードルをぶち破る出来でした。

任意のルートをプレイヤーにとってのトゥルーエンドにして良い、とのことですが……自分の場合は全ルートやったとしても真相解明編をトゥルーエンドに選ぶだろうな、と思うぐらい最高に好みのお話でした。エンドロールの余韻が忘れられない。

 

というわけで感想です。

本文にダンガンロンパシリーズの具体的な内容に触れたネタバレはないですが、度々ふんわりとした言及はしているので何も情報入れたくない人は注意してください。

最後にロンパのネタバレ含んだ感想をワンクッション挟んで置いておきますね。

 

ネタバレ注意!!!!!

先が気になって止まらなくなるタイプのゲームなので前情報はないほうが良いですし、プレイしたいと少しでも思った人・プレイ予定がある人は1ミリも見ない方がいいです。

 

ちなみに23000字ぐらいあるので注意。こんな書くつもりなかった。

 

 

 

 

 

1周目

 

このゲーム面白すぎる!!!!!!!

何が起こるか分からない緊張感。少しずつ真相が小出しにされていくため先が常に気になるストーリー。個性が豊かすぎるキャラクターたち。

まさしくダンガンロンパの雰囲気そのものだ……と感動。

テキストのテンポもちょうど良かったですね。話が長くなりすぎないように切ってくれるし、引きは毎回気になるところで終えてくれる。

立ち絵の差分がすごい量なのもリッチで良かったし、テキスト読んでるだけでめちゃくちゃ楽しいです。

ここまでダレないゲームもなかなかないですし、夜に起動するたびに睡眠時間削られる羽目になってました。2時間が体感30分ぐらい。

 

 

シナリオ面での具体的な話をすると、まず最初から独特な世界観でワクワクしましたね。こういういきなり閉鎖空間(一応外には出れはしますが)に閉じ込められる系の作品の中でも、元々主人公たちが住んでいる東京団地自体が異質な空間っていうのが珍しい気がします。

最初から全員が揃っているわけではない、っていうのもロンパとは違いまた新鮮なパターンで面白かったです。第二組はちょっと癖が強すぎますけど!!どういう分け方したら囮役の学園としてあの女子たちの中に面影を放り込もうという発想になるんだろう……どこかのルートで語られてたりするのかな……

 

序盤からSIREIがいなくなるし、雫原は失踪するしで既にイレギュラーな状況になってる印象を受けましたね。雫原序盤で一番気に入ってたし不器用な一面見えて好き!!ってなってたのにすぐ退場したのだいぶ悲しかった。

こんなに良い一面見せといて最期のセリフだったなんて酷くない?

 

中盤で第二が合流したり少しずつ仲間を説得し増やしていったりと、段々戦闘が賑やかになっていくのが楽しかったです。各キャラ強弱の差はありますが、ちゃんと戦闘での個性が出てるのは良かったですね。キャラを選択した時に「今度はどんな能力持ってるんだろう!」と使い方表示が楽しみになるのはキャラゲーの側面が強い今作に合っていて素晴らしい。

もこちゃんが出てきても様子が怪しかったところ、やっぱり死んでた展開だったのは一周目から攻めてましたね。二周目からじゃないと生存できないキャラクターがいるとは……

一馬が瀕死状態からSIREIに乗り移る展開も良い具合にカオスで楽しかったです。破茶滅茶な展開色々起きすぎだろこのシナリオ。

 

ここまで結束を強めてみんなに愛着が出てきたのに終盤でヴェシネスと裏切り者のせいで疑心暗鬼が始まるのは結構辛かったです。第二組の仲の良さが好きだったのでくららが霧藤のこと責め始めてたのシンプルにおつらい。

決戦でみんな閉じ込められて、今馬も霧藤も退場してしまったのは絶望感強かったですね。涙が出るような悲しさというよりは、ただただどうしようもないじゃんこれ……という感覚。たった一人の大切な兄をされて一緒に死にたかった絶対許さないって激昂してる過子は正直興奮しましたけど

柏宮カルア=霧藤希とこの時点では明かされて(結果的には特殊な形でしたが)喪失感もすごい。

 

こっからどうやってオチつけるんだよ1周目……となりましたが、むしろ盛り上がるサビの部分はこの後の展開でしたね。

今回の舞台設定に関しては別の惑星だったり侵攻生が攻められる側だったりと割と予想がしやすい部分はありましたが、予想の範囲内であっても開示の仕方や見せ方が素晴らしくて全然楽しめました。

その中でも「蒼月が裏切り者である」というのはこの時点では多くのプレイヤーが予想していた展開だと思うのですが(露骨に怪しいのとキャラクターの底が見えなさすぎて……)衝撃的すぎるパーソナリティで忘れられないインパクトを残してくれましたし、ラスボス戦までの流れがめちゃくちゃ楽しかったですね。ぶち上がるタイアップ曲が流れてきて、今まで戦闘で頼りになってた蒼月が特殊能力そのままにラスボスとして立ちはだかる。こんなの盛り上がらないわけがない。本作の戦闘で一番興奮したのはここですね。真相解明編の戦闘は……切なさの方が強くて……

しっかしベッドの下に隠れてるスチルはシリアスなのに笑ってしまう。いきなりこれ出てくるの卑怯だろ。

 

結局多くの謎を残したまま、何も起こらない100日目に到達しようという澄野たち。

このままバッドエンドで1周目終わりなのか……ルート分岐の仕組みは2周目から選択肢が理由なく増えるゲームなのかな……と思いきや。

まさかの、敗北を知った状態で最初からやり直すタイプだったのがあまりにアツすぎました。特異科目が伏線で、メニューから「100日間をやり直す」選ばせるのゲームならではの演出で素晴らしい。

ループものノベルゲーム大好きなので、ルート分岐というシステムにシナリオ的な意味がある作品はもう何度味わっても最高です。

過去に戻る前に仲間たちとの会話をきっちりできたのも良かったですね。それぞれのやり直すかやり直さないかの考えを聞いた後に、澄野拓海は「過去に戻る」しか選べない人間であることを分岐システムで示していたのが印象的。主人公の信念を描けてて良い演出でした。「過去に戻らない」を何度押しても拒否されるの良すぎる。プレイヤーに逆らう選択肢好き。

たとえ一人でしか戻れないとしても、霧藤を、カルアを、仲間を救うために飛び立つ澄野。プレイヤーとしてもここまで100日間過ごしてきてみんなのことが好きになっていたので共感できましたし、ここからが本番だ!!全員救ってやるぞ!!と意気込んでプレイ続行できましたね。1周目がきれいに終わりすぎるとここで満足しちゃう人もいるとは思うので、シナリオの誘導が上手いなと感じます。

 

というわけで、全員救えるエンディングを信じて過去に飛んだんですが……思いのままに選択をしていった結果待っていたのは想像なんてできっこない結末でしたね。

 

 

 

 

 

タイトルが「HUNDRED LINE 2」になるの良すぎてびっくりした……

確かに1周目だけで一本のゲームとして成立するぐらいにはボリュームとおもしろさがあったので、この演出も素晴らしい。

 

 

真相解明編

 

ここからは「攻略見ないで自力でどうやら存在はしているらしい真エンド行くぞ!」と決めていたので、明らかに正解っぽいというか物語的に盛り上がりそうな選択肢を選んで進めていったらすんなりラストまで行けました。

後で聞いたんですけど、チャート見たら真相解明は真っ直ぐな枝になってるので選択肢選んだ時点で合ってるか分かるらしいですね。何も気にしてなかった。

ここからは印象的なシーンばかりなので細かく書いていきます。なお現段階で一番好きなキャラは霧藤で次点がカルア、澄野、蒼月という感じなので彼らへの言及多めです。それぞれヒロイン、主人公、キーパーソンなのでシナリオでの出番が多いのもありますが。

 

 

始まる2周目。SIREIが殺される夜に戻り、蒼月との対峙。

彼を殺すか殺さないかの選択肢ですが、殺さない一択でした。その方が物語に深み出るから正解だろうし……何よりこのキャラクターあまりに魅力的で面白すぎるので、もっと見ていたかったし……

 

2周目ならではの展開になると思うのでタイムリープを打ち明けたら、話の違いがどんどん出てきて面白くなってきましたね。

第二防衛学園を助けられるということでやっと生きてるもこちゃんに会える!!!とウキウキで助けに行ったらまさかの怠美が即退場でショック。早くも選択の重みを突きつけられるとは。

まさしくADVの面白さではありますが、真実を求める上では全員助けられないという事実を知ってしまってこれからどうなってしまうんだ……と途方に暮れましたね。

 

霧藤の事情を話すか話さないかは、ちょっと悩みましたが彼女のために結果的にはなるんじゃないかと考え打ち明けましたね。メインヒロインポジである彼女に関するドラマが濃厚なのが真ルートだと推測したのもあり。結果的にその推測が正しくて良かったです。

結果またギスギスした雰囲気になったので、本当にこれが正しい選択なのかと疑問符がつく形になりましたがとりあえず進めていったところ……まさかの敵が強大すぎて特攻要員が必要な戦闘が発生。ドシリアスな選択肢が出てきた以上あの選択肢は正しかったのかと確認できつつ、このペースで犠牲者が出るシナリオとは思ってなかったので今後が怖くなりましたね。

こういう時に自己犠牲で動ける厄師寺はともかく辛そうな川奈を選ぶのは酷すぎるだろ……となり、覚悟決まっていて物語的に自然な狂死香を選びました。

狂死香は探索の時にくららを大事に想う姿が描かれてたり、くららと希の仲違いの心配をしていたりと、第二組の絆がこの段階で印象的だったので良いキャラだな~と感じていたのですが……まさかそれが前振りだったとは。最期まで格好良い生き様を見せつけられ、うるっときました。遺言が「仲直りして欲しい」ってしないわけにはいけないじゃん。ずるいでしょ。

 

選択の結果、早くも二人の犠牲を出してしまった澄野。まだまだ謎は多いですが、カルアと同一人物のはずの霧藤だけは守り抜くと改めて決意を固めます。

この揺らがない決意こそが、真相解明編の重要な要素でしたね。

 

二人の仲直りを見届けた後はイヴァーを勾留する戦闘やNIGOUを破壊するのは少ししんどい選択もありましたが、かくし芸(見たかった)や水着イベントといった癒やしシーンも多くて、ずっとこういうのだけ見ていたくなるし心が安らぎました。

でもさぁ〜!!みんなあんなに可愛い水着イベントを見せた翌日に、丸子を救ってくららを犠牲にしなきゃいけないのは流石にひどすぎないですか??

せっかく命を賭してみんなを守った狂死香がいるのに、とても大切に思っていた友達が次に退場するの酷くない??気になっていたキャラばかり退場していくのでまたもやしんどくなりました。なんでこのルートだと女子ばかり退場していくんだよ

過子の未来視という誘導があった時点で嫌な予感はしてましたけど……まさかこんなことになるとは……

 

全員落ち込んでいる中、徐々にSIREIの洗脳が進んでいくのは誰を信じて良いのか改めて分からなくなり薄ら寒さを感じましたね。

そんな中でも霧藤を守りたいという気持ちだけで自我を保つ澄野は王道主人公描写でアツかったです。

彼女のために拒絶反応を抑えた後、屋上で真実を話すシーンは真相解明編でもトップクラスに好きなシーン。「何が本当なのかわからなくても、キミの話す事はキミにとっての真実なのは間違いないから信じる」という霧藤の姿勢は、真相解明編のテーマ性にも繋がる描写でとても好きです。「告白でもされたみたい」っていうのも甘酸っぱくて良かったな……

別人だったらカルアさんを幸せにしてあげてね、と一歩引いちゃう霧藤がラストシーンに繋がってて好き

主人公とヒロインの最高のシーンの後ですが、まあこんな過酷なゲームなのでイヴァーの洗脳を手伝う悪趣味な展開が待ち受けてます。ギャップがすごい。

ここらへんやってる時は「こんな非人道的なことやって本当に正規ルートなのか?」って疑いがどんどん強くなったんですけど、だからこそ後で責任を自分で取らなければいけなくなり選択を強いられるのでしょうね。

学パロ幻覚能力の部隊長が出てきて、夢の中で蒼月が久しぶりに顔見せた後に敵として現れる展開は燃えるんですけど……ちょっと面白さが勝ってしまう。こんなに盛り上がるRUMBLEという曲がコイツの入場曲みたいになってるの、なかなか変では?1周目ラスボス戦BGM流すぐらいだから強敵なのかと思いきや、あっさり倒せたのも余計おもしろかったな……

プレイヤー目線だともう侵攻生の方が正しく見えてくる時期だし、SIREIの胡散臭さもあって蒼月の言葉こそ真実に聞こえるんですよね。まだ全てが分かっていない中盤だからこその面白さでした。美味しいポジションすぎるよコイツ。

 

その後はSIREIとシオンの絆のシーンに。ひたすら怪しかったSIREIがここに来て魅力的な一面が見えるのは意外で良かったですね、あまりマスコットポジションのキャラクターがこういった描き方されるイメージがなくて……

2週目の中盤まで引っ張られ続けて、シオンがついに親代わりに名前をつけられ(イヴァー除けば)16人目の特防隊メンバーになったのは嬉しい展開でした。彼の仲間想いの人柄には好感持てるのでみんなと喋れて本当に良かったね……とほっこり。

 

ちょっと温かい展開が続いたと思ったら、疑われ続けるSIREIへの追求が発生。落ち着く暇がないゲームだ。

今まではなんだかんだ敵を倒すためや仲間のためと真っ当な働きをしていた面影が独断で動いたのはびっくりしましたが、SIREI壊すのはやりすぎだろと説得したらあっさり引き下がるのは相変わらず話の通じる柔軟性のある奴だな……となりました。喋り方と設定と性癖に癖があるのに中身に癖がなさすぎるの面白いて。

 

相変わらずSIREIは全てを話さない中、蒼月の襲撃が発生。NIGOUがあっさり犠牲になったけどまた復活するのかなと思ってました。そんなことはなかった。

真実を話そうとする彼を殺すか殺さないかの選択の時に、「澄野くんらしい答えを出せばと思うよ」って諭してくる霧藤はグッと来て良かったです。メインルートのヒントの提示として完璧。

シオンによる脅しもあり、SIREIと蒼月によって一気に世界設定の開示が行われます。予想していた通りの設定ではありましたけど、開示の方法が蒼月きっかけという意外性のもあって面白く読めるのがこのゲームの良いところ。蒼月の不穏な問いかけはイヴァーの錯乱によるSIREI攻撃でかき消されてしまいましたが……

 

SIREI修復の話が進む中、銀崎の様子が徐々におかしくなっていきます。そこで早くも次の襲撃が発生。雑魚敵からの声が相変わらず聞こえてるのでこいつらの正体もこのタイミングで察せましたね。いやこのゲーム救いなさすぎだろ……

記憶を取り戻した銀崎によって、イヴァーを殺すかどうかの選択が迫られます。洗脳し戦争の道具として彼女を扱い続けた後始末をここでつけなければいけないというのは納得があるんですが、だからこそここの選択は一番悩みましたね。まあ真実を追求し続けるお話ではあるので銀崎に任せるのが正解ではあるとは分かってるんですが、だからといって蒼月の時と違って命を奪っていいのか……でも洗脳して中身は死んでいるような人間だしなぁ……奪わなければいけなかった命をそのままにしているだけだし……とだいぶ葛藤しました。

しんどくなっている時だからこそ、雫原の「あなたは最善を選んでいるわ」というフォローが沁みましたね。メタ的に考えれば答え合わせのセリフではあるんですけど、本当に頼もしくて心が少し軽くなりました。

 

そして明かされる、特防隊の成り立ち。彼らの過去は作り物で、カルアをはじめとしたそれぞれの大切な人々は本当は存在すらしていない。

絶望する仲間たち。今まではずっと冷静さを保っていた雫原すらも流石に絶望してしまう、残酷すぎる真実。

まさかこういう展開を持ってくるとは……予想はしたんですが流石にやらないだろと思っていたので一周回って予想外。プレイヤーとしては、霧藤希だけただの地球人という特別な存在である事実に興奮してだいぶテンション上がってましたが。

全員兄弟みたいなもので遺伝子が似ていると聞いて双子のアイデンティティが!!!と作中キャラと違うポイントで若干ショックは受けたんですけど、過去の記憶を二人だけは全部共有できているという真実が良すぎる~~となれたので結果的にOK。

 

ふさぎ込む澄野。そこに、霧藤が現れます。ドアをガンガン叩いた後、思いっきり蹴破る形で。

もー、なんで開けてくれないの?←じゃないだろ。開けないってわかってただろ。

……ちょっとした描写なんですけど、ここ実は真相解明編でトップクラスに好きなところなので少し語っていいですか?(変すぎる自覚はある。)

特防隊では一人だけ地球人であるから、"ずるい人類の1人"という責任感を背負う希。そんな真面目すぎる彼女ですが、だからといって落ち込んで何もしないタイプではない。閉じこもる澄野に真実を伝えるために、心の壁を蹴破って飛び込んでくるんです。病院に侵入して無理やり特防隊に紛れ込んだ件といい、バイタリティに溢れまくっていて本当に凄い。ロックすぎて最高。

ドア蹴破るなんてカルアでは絶対しないであろう動きなのもいい。理想の幼馴染であるカルアは、こういう時は言いたいことがあってもほとぼりが冷めるまでは待ってくれる優しさの持ち主だと思いますからね、現実に生きる人間である霧藤とは別人だと、銀崎の情報開示なくても分かっちゃいますよこんなの。

というわけで今までのロンパヒロインだったらしなさそうなムーブに惚れてしまいました。最高の令和ヒロインだよ霧藤希。ドアを蹴破っただけで自分をメロメロにできるキャラクターに会えることはもうないでしょう。

 

……というわけで話を元に戻すんですが、霧藤が澄野を呼びつけてまで話したかったことは、記憶を取り戻したことで分かったカルアに関する真実でした。

1周目の感想でシナリオの設定自体は予想通りだったと書きましたが、カルアと霧藤の関係性に関しては全然分かりませんでした。このゲームの真相で一番予想外だった部分かもしれません。まあなんだかんだ同一人物なんだろうなと思ってたし……結果として、霧藤はカルアとは別人だけどその元になった存在、という複雑な結果でしたね。

ここでの会話は本当の本当に大好きなシーンです。回想の手を重ねるCG、全てが嘘じゃないことの象徴であまりに美しい。「この事実を話したからといって戦ってほしいわけじゃなく、むしろ戦わないでほしい。私がみんなを守るから」と決意する霧藤の姿はどこまでも優しさと思いやりに溢れていて凄いですね。まあドアは蹴破る強引さはあるけどね

霧藤が話していたことが、カルアに間接的に繋がって、澄野にとっての幼馴染を形作っていく。全部夢だったかもしれないけど、現実と地続きにあったもので、確かに大切な人はその時その場にいた。

こんなに、素晴らしい人と人と人の関係性が、見られるなんて。

ハンドレットライン、このシーンだけでプレイした意味あったなと思えました。

 

全てを嘘にしていいのかと考え直す澄野、そしてやってくる敵襲。

霧藤は宣言通り一人で苦しみながら戦います。……ゲーム的にもすごいギリギリで絶望的な戦いかと思いきや、霧藤が単体性能高いおかげで意外と戦えて、「あれ?これみんな助けに来なくてもこの規模だったらなんとかなるんじゃね?」となってしまったの面白ポイントだったな。

人類を助けるのではなく、仲間たちを助けるために戦う霧藤。その姿を見て、澄野は思います。彼女を助けるために戻ってきたのに、このままでいいのか。真実を知ってもなおカルアに出会えて良かったと思えているのに、そのきっかけである彼女を見捨てていいのか。

霧藤に会えて嬉しかったから、カルアの夢を見れた。

幻で夢でしかない、彼女との記憶を、大切な思い出という原動力に変えて、戦いに望みます。

そして澄野に続いて出てくる仲間たち。王道ながらもアツすぎる、最高の展開!!

今馬が「洗脳だろうと宇宙一大切な妹ちゃんがいるのは真実だから守る」って絶対言ってくれると思っていたセリフをそのままお出ししてくれて嬉しかったな。

そして蒼月までも参戦。みんな人類に利用されているという真実を知ったからこそ仲間として戦ってくれるのは納得感があって良かったですね。ちゃんとゲーム的にも強いからそういう意味でも嬉しいし。

謎の声とヴェシネスの言葉による不穏要素は残りましたが、このゲームでも屈指の気持ち良い戦闘でした。

 

そこからはSIREIによる答え合わせ。特防隊は戦場であらゆる状況に対応するために個性にバリエーションがあるらしい。とはいえ蒼月みたいなバグがいるのはそこまで制御できなかったのかな?とちょっと疑問は残りましたがこのあたりは他ルートで答え合わせするのかな。

利用した人類を憎まざるを得ない展開になっている中、ここでSIREIが実際に守っている人工天体の人々を映してくるのも良いですね。特防隊からしてみれば言及されている通りただただ「卑怯」なやり方ではあるんですが……プレイヤー目線では大半の人類は何も知らされてないし、ただ平凡に生きていたい想いを持った、かつての澄野と一緒の立場なんだな、と実感できて物語構造がより深く感じられました。このあと移動時間でSIREIに話しかけるとお便り紹介してくれるのも沁みましたし。だからこそ、この後のヴェシネスの行動による悲惨さが増すんですが……

 

目が覚めてしまい、霧藤と朝日を眺める澄野。言われてみれば朝日見る描写今までなかったな!!

澄野と霧藤、夢と現実の東京団地を過ごした二人ですが、朝日を知らなかったという共通点を見出すちょっとした会話が、確かに世界が繋がっているのを感じられて好きでしたね。その朝日を知らない人類たちを守りたいと思えるかどうか、という問いかけもその後に繋がってて上手い流れ。

 

みんなと真実の向き合い方について話して悩んだ末に、人類のために戦うかどうかの問いかけを迫られます。正規ルートとしてはまさに先ほど書いたのと同じ「自分やカルアのような平凡に生きたい人を守りたい」という理由を澄野が述べていて、プレイヤーと主人公のシンクロを感じられてちょっぴり感激してました。

人類のために、違う惑星を滅ぼす。運命共同体で共犯者になった特防隊たち。そんな彼らの絆には胸が熱くなりました。……この時点ではちゃんと人類守れるお話だと思ったんだけどなあ!!

 

そこからは蒼月がちゃんとした仲間入りをするためのエピソードが挟まります。サングラス作りたいってことはてっきり視覚を遮断するために何も見えないようにしたいのかと思いきや、まさか目ん玉くり抜くからそれを隠すためだとは。こいつも霧藤と同じでバイタリティ凄すぎるだろ。こんな終盤になってもインパクトあるシーンをお出ししてくれて笑っちゃいました。

ただその後の彼の言い分は素直にグッときましたね。五感を通して感じるキミたちはどうしようもなく醜い存在だけど、色んなことがあろうと仲間のために戦う決意を美しいと思ってしまった。体がバグってしまっていても、心だけは自由なままなんですよね。

ここでも二択を迫られましたがまあ仲間にするに決まっています。それが澄野くんらしい選択だから……

 

蒼月は仲間になりましたが、他の人たちが受け入れがたいのも事実ということで丸子に頼んでイベントを行うことに。丸子はこういう時はちゃんと頼りになる奴なのがいい。

全部嘘だとしても、自分を形作ってくれたものだし、存在しないからこそ余計に大事にしておきたいという過子の向き合い方が好き。この世のどこにも実体としてないものだからこそ、しっかり自分だけのものとして守りたいという気持ちはよくわかります。人の想いだって、同じだからね。真相解明編の本質みたいなテキストだ。

蒼月はてっきり全部ウソだと知った時はならそれはそれでいいか!!って前向きになるタイプかと思ったら、疲れ切って死にたくなるほどショック受けていたようで。こいつも等身大の人間で被害者なんだな……ってより理解を深められて良かったです。自分のまっすぐな心境を吐露したおかげでみんなが信用してくれるようになるのも納得。

そこからは楽しいキャンプファイヤーの時間で癒やされましたが、そこで霧藤から二人きりでのお話が。戦いが終わったら二人で一緒に過ごしたい、という誘い。完全に告白じゃねえかこれ!!!!!頼むから生き残ってささやかな幸せを共に過ごしてくれ……と祈らざるを得ませんでした。

 

 

そして朝起きたらいきなり敵が侵入済。いつも急に来るから澄野だけじゃなくプレイヤーとしてもびっくりしちゃうよ。

覚悟を問われて騒いだ結果あっさり首を飛ばされて、対策を練る時間に。ここで相手が待ってくれたのが幸いでしたね。そのまま襲われてたら終わってたよ。

というわけでダルシャー戦リベンジマッチへ。霧藤の毒兵器で立ち向かう展開になりましたが、さっきの会話がフラグになり、霧藤ここで大怪我でもするんじゃないかってヒヤヒヤしてました。何事もなくて一安心。

侵攻生の雑魚の正体はだいぶ引っ張られましたがここでようやく判明。やはり犠牲となった人たちが元になった生物兵器でした。衝撃的な話のはずなのに面影の「戦争ってつくづく最悪の思考を生むんだね」というセリフでちょっと笑っちゃいましたね。殺し屋のくせに言ってることが本当にまともすぎる。

自分たちが生き残るために戦っているお前たちと違って、死ぬために戦うと話すダルシャー。「生きたいからこそ無差別に命を奪ってお前たちは恐ろしく見える」と言葉を遺して散っていきます。ちょっとした描写ではありましたが、100日目の澄野の心境の変化に繋がる大事な会話でしたね。短い出番ではありましたが良い敵キャラでした。

 

ダルシャーの言葉で本当に戦うべきなのかと再度葛藤するも、やはりSIREIの誘導もあって戦うことを選ぶ特防隊。

最後の戦いに備える仲間たちの前に、ヴェシネスからの予告が届きます。「いっそ一人に力を集めたらどうだ」というのが後に繋がるセリフだったとは……

絆を深めるための、最後の日常シーンとも言えるお祭り。相変わらず人類第一のSIREIですが、シオンのためを思って開催してくれる優しさは変わってなくてちょっと嬉しい。

「仲間の為に死ねる未来はボク自身が選んで決めた未来だ」というシオンの考え方が良かったです。彼は決められた終わりに向かうのではなく、自分で選んだ未来へ進んでいる。自分が選んだ未来へ進むんだという彼の想いは、その後澄野たちに受け継がれ、そして……

 

祭りの後に、カルアのことが忘れられないと霧藤に話す澄野。たとえ存在しない女の子だったとしても引きずってしまうと話す澄野を、カルアさんはちゃんと存在していると霧藤は受け止めます。

無理して誘ってるつもりも、吹っ切ってほしいつもりもなくて、ただあなたと過ごしたいだけ。会ったこともない、大切な人が思い描く幼馴染のことを何よりも尊重している霧藤。なんて優しい人なんでしょう。こんなに自分を想ってくれる女の子が現実にいるんだよ澄野!!!現実だって捨てたもんじゃないだろ!!!なのにさぁ!!!ラストが近づくにつれて思い返すと色々漏れ出てしまう……

みんなで生き残って、罪を背負いながら、一緒に生きていこう。そう話す霧藤でしたが、見返したら澄野はその言葉にはっきり同意したわけじゃないんですね。霧藤が倒れずしっかり約束したら違ってたんかな。

 

みんなを守ると決意する澄野、そして始まる最後の防衛戦。戦闘前に一人一人口上あるのアツすぎる。程よく王道を混ぜてくれるのがこのゲームの良いところ。

しかし、彼らの決意を粉々にするほどの最大の絶望が待ち受けていました。

ヴェシネスのメインイベント、まさかの人工天体の破壊。

これまで守るべき人たちの存在をSIREIが提示してきた分、ショックが大きかったです。セリフ通りバッドエンド確定だしこんな演出ありかよってなった。

全てを奪ってやったと言い放つヴェシネスに、最初から仲間以外何もないと言い返す澄野。絶望の中の希望。素晴らしい主人公。

 

なんとか戦いは終わったものの、帰る場所を失った仲間たち。どうしようもなさが漂う中、100日目が目前に迫っています。

霧藤の体調はどうなるかと焦りましたが異血の力が弱まり、普通の人間に戻るだけでした。ほんとに心配だったのでそこだけは安心。

 

そして迎えた、100日目。

澄野が出した結論は、一斉攻撃を中止させることでした。まあ人工天体が滅びた今フトゥールム人を滅ぼさないでみんなで生き残れるならそれでいいもんね、とこの時点では思ってましたね。

ですが、未だに人類の思考をシミュレートし続けるSIREIは作戦続行のため彼らから我駆力刀を取り上げます。人工天体の人類もう滅びてるのに……こういうところが非人間であるロボット感出てて好き。

武器もなしにどうするんだこれ……!!となったところで最後の選択を迫られます。SIREIと戦うか、戦わないか。メインシナリオを読み切るためには、初志貫徹ということで戦うしかないでしょう。

たとえ犠牲を出してでも、それでもフトゥールム人を守るために戦いたいと話す澄野。

ここまで仲間たちと一緒に生きることにこだわり続けていたのにも関わらず、ここでその結論を出したことには少しびっくりしましたが……今考えると、やはりダルジャーの言葉に影響されたのでしょうか。虐殺者になって生きるのではなく、何かを守って死にたいという気持ちになるのも納得できます。

しかしSIREIがその権限で体内の爆弾を爆発させようとしたところで……霧藤がSIREIを破壊します。毎度のことだけど、このヒロインバイタリティの塊すぎる。同じ地球人として尊敬しちゃうよ。高熱でしんどいのにこうなることを悟ってわざわざやってきてくれたなんて、ほんとに澄野の理解者だったんですね。

 

始まる惑星総攻撃の準備。澄野は体調が悪い霧藤を校庭に避難させようとしますが、彼女はみんな無事に戻って来る約束をしない限りダメだと引き止めます。生きるのも死ぬのもみんなと同じがいいという彼女の絆が見えてここも好きなシーン。

澄野は必ず帰って来ると、約束します。決着をつけたらちゃんとお前のところに帰って来ると。

「みんな」で「生きて」帰って来るとは、言ってないのが、酷いところですが。

 

 

そして、本当のラスボス戦。1周目と同じ防衛室で行われて、しかも最終防衛学園自体がラスボスとは。とっても粋なシナリオですね。

もう蘇れない戦いの前に、澄野は「この命を犠牲にしたっていい」と宣言します。不穏すぎる。おーい?霧藤さんとの約束はー?

そして一人一人に別れの言葉のようなものを告げていきます。おいおいおいおいおいおいおいおいおい待て待てもしかして全滅エンドですか!?!?!?!?冷や汗が止まりませんでした。

 

戦闘前の澄野の独白が良かったですね。

メタ的に言えばこれまでのプレイヤーが選んだ選択肢を、作中での全て仕組まれていたという設定を通して「選ばされてきただけ」と表現してからの「最後のこの選択だけはオレ達自身が自分で選んだって胸を張って言える」と締めくくります。

今までのハンドラだったら「みんなを犠牲にしても戦う?」という選択肢が出てきても不思議ではない場面だと思います。しかしここからはノンストップで進みます。なぜなら、それが澄野拓海自身が選んだ答えだから。プレイヤーの手を、もう離れちゃいました。

これが、利用され続けた彼らたちが最終防衛学園という檻から解放される、自分自身で選んだ結末。シオンと同じく、彼らは自分たちの手で未来を選んだのです。

 

ラストバトル、1ターン目で銀崎が即死してびっくりしました。ここで全員生存かどうかで分岐するのかと思ってリセットしようかと思いましたが、敵の火力設定がおかしくてどうしようもないことに気づきます。絶望感がすごかった。

そして部隊長ではなくラストは味方にトドメを刺して吸収していくシステム。SRPGであることを活かした最高の演出ですが……辛い。辛すぎる。仲間たちに愛着が湧いていたので、ここからは最後までずっと涙が止まりませんでした。

最期のセリフはどれも印象的でしたが、特に丸子と蒼月が記憶に残りましたね。丸子は綺麗なセリフではなく、恨み言吐いて死んでいくのが彼らしいというかリアリティあって良かったです。決意をしていても死ぬのってそりゃ嫌だもん……

蒼月は最期まで凄いインパクトを遺していきました。もっと時間があったら色々交流できたのかもしれないけど、遅かったね。とんでもないけど憎めないヤツで、プレイヤーとしても大好きでした。

みんなの想いを背負って、シオンにトドメを刺すムービーが流れます。異血の設定でより納得が生まれるし、最後にカルアもいるのが素晴らしいですね。よくできてる。

 

 

ここからは一人称が希に変わります。

一周目で霧藤を看取った澄野が、今度は看取られる立場になります。

このゲームで一番好きなシーン。

 

こんな結末なんて、あんまりだよと嘆く霧藤。プレイヤーとしても同じ気持ちなんですが……

この星の人たちを守って戦争を終わらせた俺たちの勝ちだ、それに何よりキミを守れたと答える澄野。どこまでも自分の信念を貫く主人公です。

なんとかなるし、なんとかできる。そう信じられる彼女に、"想い"を継承する澄野。

戦争は終わった今、「普通の一日を過ごしたい」という気持ちをこの星の人たちに伝えてほしいと託します。

何よりも守りたかった、原初の願いを。

 

そして、あまりにも美しい、二人が最後に交わしたやりとり。

 

澄野が今際の際に見たのは、自分を看取っている霧藤ではなく、現実にはいないはずのカルアでした。

霧藤からしたら、本当に辛い言葉です。大切な人が最後に見た景色が、今ここにいる自分ではなくて、似てはいるけど存在していない幼馴染だったなんて。

 

けれど、それでも霧藤希は柏宮カルアとして、彼を看取りました。

 

あまりにも悲しい。

悲しいのに、止まらない涙は、悲劇だからというだけで流しているわけではありませんでした。

彼女が守り抜いたのは、特防隊のみんなが託した平和への想いだけではなかったからです。

澄野拓海を大切に想う心から、彼個人の幼馴染への想いを受け止めて、最後まで否定せずに受け止めました。

そんな彼女の、優しくて温かくて強かな"想い"は、何よりも美しかったです。

 

 

この後の「澄野くんを埋葬した後、そのお墓の前で、しばらく丸くなって眠った」というテキストが好きです。

ここまでの仲間たちの亡骸はいずれも異血を吸収されて、遺体はまともに残っていませんでした。

ですが、澄野だけはそのままの形で残ったんですよね。霧藤はただの人間に戻ったし、異血がなくとも、想いは受け継げるのですから。

そんな状態だから、彼のそばで眠るという行為により感じ入るものがありましたし、霧藤にとってはせめてもの救いだったのかもなと思います。

 

そうして、仲間たちにお別れを言うと歩き出す霧藤。強い彼女だからこそ、すぐに歩き出せたんでしょうね。

ラスト付近のテキストは全部好きなんですが、特に「向かう場所なんて決まってない…でも、向かう先は決まっている…」というセリフが好きすぎて心に残ってます。とても良い言葉だし、これは確かに”希望”の物語なんだな、と思えて。

 

そして、ひたすら歩き続けて倒れる霧藤。

出会ったフトゥールム人に襲われそうになりますが、想いを受け継いだ彼女は、それでも手を伸ばします。

ここのムービーで澄野視点の別れのシーンが3Dで描かれたのがめちゃくちゃ良かったです。虚構と現実の交差がそれぞれの視点で見れるの、嬉しすぎる。

 

伸ばしたその手は、確かに敵であったはずの人にも通じました。

そうして思い返すのは、大切な人の笑顔。

ただ一人の生き残りの涙と共に、この物語は幕を閉じます。

 

 

エンドロールのセダム(piano ver)、本当に大好きな曲です。一周目では新しい決意と希望の歌に聞こえた曲が、こんなに悲しくも美しくて力強い曲になるとは。

終わってからはしばらく放心状態でしたし、クリア当初のあの感覚が忘れられなくて、聞くたびに油断すると涙が出てきてしまう。

信じたい

光がさすいくもの方向を

その先に答えが必ず待っているんだと

一周目は澄野の巻き戻りへの希望の歌詞が、二周目は霧藤の背負って生きる決意の歌詞に聞こえるのが素晴らしい。

これも継承の物語だからこそですね。セダム一曲だけで色々語れるので全部終わった後の感想でもうちょっと書きたい。

セダム花言葉は「枯れることのない愛」「私を思ってください」「静寂」「星のかがやき」などがあるそうです。澄野とカルア&霧藤にぴったりですね。

 

 

 

というわけで、長くなってしまいましたが、真相解明編までの全体感想に移りたいですが……それは最後にして。

いったん箸休めとして、現段階での各キャラクターの所感を書いておきます。

これだけルートがあると色んなキャラクターの違った一面が見えて進めていくうちにまだまだ印象が変わってくると思うので、今抱いているイメージについて書いておこうかなと。

だいぶここまで長くなった(約15000字!ここまでありがとうございます)ので手短に。現段階だとまだまだ深くは語れないキャラばかりですし……

 

各キャラクター所感

NIGOU

国民的な安心感覚える声がかわいい。こういうポジのキャラは結構重要そうに見えて別にそんなことはなかったぜ。

1周目は優しさが見えて結構好きだったんですが、真相解明編は割とあっさりしてたな……

NIGOUが仕切ってる第二防衛学園の1日目から澄野が来るまでどんな雰囲気だったか見てみたいんですよね。そういうのはさすがにルート分岐であってもなさそうですし。第二組の絆の強さを見るにきっと良いまとめ役になってたんだろうなと感じます。

SIREI

まさかこういうマスコット枠が1周目であっさり退場とは思いませんでした。びっくり。人類の未来がかかっているプロジェクトの監視役がこんなにしょっぼい耐久力でいいのか?爆弾入ってるといっても別に蘇生するのに……

 

二周目ではその魅力を存分に発揮してくれて良かったですね。人類の総意を体現する存在であり手段は選ばない機械らしい一面を持ちながら、シオンに対する愛情を持ち合わせている。とはいっても、結局は機械でしかなく、最後はおかしくなって破壊されてしまう。悲しい存在ですね。

でも彼のシオンへの愛があったからこそシオンがあれだけ優しい子になったと思うので(色々愚痴ってたらしいけどね)、真相解明編のメインテーマである「想いの継承」に絡んでちゃんと味のあるキャラクターになってくれて良かったです。こういうマスコット枠のキャラって無味無臭で終わっちゃうパターンだと思ってたし……

イヴァー

まだ洗脳された一面しか見てないから話しにくすぎる!!でもたぶん、元々優しい人ではあったんじゃないかなとは思いますけどね。

彼女を利用して戦うのはずっと抵抗感があったとはいえ、やはり殺すか殺さないかの選択を強いられる場面はしんどかったです。とてもじゃないけどまともに生きているとは言えない状態ではあったけど……人類のエゴでしかないんだけど……

彼女のことを銀崎は最期まで引きずっていたし、澄野も霧藤もずっと忘れないであろうことだけが唯一の救いですかね。

シオン

防衛兵器という文字通り舞台装置的なポジションでありながら、16人目の仲間として名前がついて迎えられたシオン。彼を出迎えたことも澄野の言う「オレたちが自分自身で選んだ」選択だったんだな、と今になって沁みる。

 

無垢なまさに赤子のような存在でありながらも、仲間想いだし蒼月ですら助ける心の優しさの持ち主でとても好感が持てる存在でした。キャラデザもめちゃくちゃ良いですし、存在がネタバレすぎてグッズとかもあまり出なさそうなのが勿体なく感じるぐらいには素晴らしいキャラだったと感じています。

結局1周目と同じで最後防衛室の彼を破壊するしかない結末になったのは少し悲しいですが……蒼月に殺されるのではなくて、仲間たちのために死ねたのだから、彼の思い通りの幸せな結末ではあった、とは言えるのでしょうね。結果は同じでも過程こそが大事なのだと1周目と真相解明編の対比構造を見ていると感じます。

飴宮怠美

見た目のインパクトがすごいしほんとに癖強いけど、なんだかんだで優しい子という印象がありました。

雫原との絡みが好きだったんですけど、1周目だとすぐ退場してショックでしたし、真相解明編になってようやく二人の会話が見れる!!と期待してたら今度は怠美が真っ先に退場してしまった。信じられないよこのゲーム。

おそらくここまでのメインルートだけだと一番話すべきでないというか、必要な情報を受け取れてない主要キャラという印象なので今後に期待ですね。ちゃんとメインで活躍するルートもあるようなので楽しみ~

凶鳥狂死香

むっつり枠で漫画大好きな侍とか癖が強すぎるだろ……

しかし友達想いで仲間のためなら命すら賭けられる彼女の姿は、短い出番でありながらも凄い印象に残りました。彼女のそういった姿も最後の澄野の決断に繋がっていたのでしょうね。真相解明編で最初にメインテーマを体現した存在とも言うべきでしょうか。

可愛すぎるだろお前

ちょっとくららとの絡みが可愛すぎて本当に好きなので、別ルートで再会するのを楽しみにしています。普段あんだけ色々言われてるのに内心では妹みたいでかわいいなあ!って感じてたの良すぎる。愛でしかない。

大鈴木くらら

強烈な見た目、可愛すぎる声、飛び出しまくる下ネタと毒舌。癖が強い第二組でも特にインパクト強いキャラですね。

第二組のみんなへの愛情やカレー関連のエピソードの温かさなど本当はとても仲間想いな子なのが良くて、個人的にはかなり好きなタイプでした。裏切られたと思うと態度豹変するところもまた好き。

素顔ちょっと可愛すぎるし、被り物ないと弱気になる設定があるからこそ優しさは彼女本来の気質なんだってわかるし。だからこそ、そんな優しい彼女を真相を知るために見捨てなければいけないのは非常に抵抗感がありましたが……

やはり早期退場組なので他ルートでの活躍が楽しみですね。第二組が好きとしか書いてねえなこの記事。

 

あと、上方修正入ったけど足りないですし戦闘での弱さをなんとかしてほしい。個人的に一番使いにくかったキャラですね。このゲームで受身の姿勢なのはそれだけで弱いんですけどにしてももうちょっとなんかあるだろ!と思う。必殺技の火力だけがすごい。

喪白もこ

まさかの1周目ではすでに退場していたという悲しすぎるキャラ。真相解明編でも早期退場しないかちょっとヒヤヒヤしましたが結果的にはラストバトルまで参戦してくれて良かったです。

ムードメーカーでいるだけで部隊の雰囲気が良くなるし、毎回良いこと言ってくれるし、仲間への想いも強くて率先して行動してくれるし、終始好感度高い素敵な女性でした。掘り下げがなくてもキャラクターが確立しているタイプって印象。

霧藤達と女子会してる姿を他のルートで見られたらいいなぁ。

 

あと個人的感想の中でも個人的な話ですけど、某超高校級のメイドさんと同じ声優さんで嬉しかった~お声が良すぎます……

面影歪

癖強すぎ第二組での唯一の男子枠。

会話にも"殺"っていう漢字が頻繁に使用されるの面白すぎるしテキストがあるゲームという媒体ならではで喋ってるだけで楽しいキャラでした。

殺し屋という経歴だし言ってることは物騒ですが、彼も第二組らしく仲間想いで頼れるキャラでしたね。前述しましたが言ってることが毎回まともすぎていちいちびっくりした。顔と設定に反して感性が一般寄りすぎるだろ。彼を作った人類が暴走しすぎないよう上手くチューニングしたのかな……

そんな彼でも唯一独断で行動したのがSIREIを脅すシーンでしたが、あそこは印象に残る良いシーンでしたね。正直蒼月衛人というインパクトの塊でしかない男がいるので埋もれちゃうんじゃないかと思いましたが、自分自身を手術するという凄すぎる覚悟は流石に記憶に残りました。

そんな彼の遺言が「貝になって穏やかに誰も殺さずに生きたい」というのが良かったですね。最期まで等身大の人間らしい感性の持ち主だったんだなと……

 

便利キャラ枠でもあったので他ルートでの活躍も期待できそうですし、まだまだ見えない一面がありそうで楽しみなキャラです。大切な人がどういう存在なのかもまだわかってないけど話してくれるのかな。

銀崎晶馬

出番が多めで、1周目~真相解明編までだと扱いが良かったイメージ。

一周目での描写がかなり印象的でしたね。最初の段階で戦えるようには到底見えなかった彼が戦地に立つと味方を守るタンク役になるのは王道なアツさがある。

記憶を思い出せる性質持ちなせいで過酷な記憶を最初に一人で背負わされるし体調悪くなるしイヴァーと仲良くしたことが裏目に出るしでかなり精神的負荷を背負っていた彼ですが、それでも戦い続けてたのはスゴイ。

真相解明ラストバトルではイヴァーを殺した罪悪感に苦しみ続けて死のうとしていたのが明かされますが、生き残ってたらどうなってたんでしょうね。優しさ故に苦しみ続けていたキャラでした。

九十九過子

キャラデザと声がとってもかわいい!序盤からずっと好きでした。

1周目でどんな姿になっても今馬に生きててほしいと願う姿が健気で好きだし、兄を殺されて激昂する姿は本当にたまらなかった。後は追わない、って約束してもいざ殺されてしまったらこうなるよなぁって納得はありました。

かなり酷いことを言っている自覚はあるんですが、本当に1周目ラストの姿が魅力的すぎて、どこかのルートでまた今馬だけ殺されて復讐する展開とか見れたらいいなって思います。あと未来視設定の謎は明かされるのか気になる。探偵設定ももっと活かされたらいいなあ。

九十九今馬

曲者かと思いきや意外と妹の自立に大しては素直な兄でした。こういう王道要素が混じったキャラ造形がロンパからの特徴ですね。

1周目で変わり果てた姿になってもポジティブに活躍し続けてくれたのが頼もしくて良かったです。真相解明での遺言も過子との来世を夢見て死んでいくし、希望を捨てない姿勢が印象的だったキャラクターでした。CVのせいで認識にバイアスかかってるところはある

ハンドラは頭脳派が少ないので年下ポジでもずっと頼もしくて安心感あるキャラでした。双子の関係性、好きすぎる。

丸子楽

作中キャラクターからの評判は割と散々でしたが、頼ればなんだかんだ色々やってくれるし、意外と仲間のことも見てるし、まあまあ良いヤツだったなって思います。性欲さえなければもうちょっとマシだったんだろうな……

決意が固く信念を突き通すキャラクターも魅力的ですが、彼のように行ったり来たりするキャラもまた違った魅力があります。やはり真相解明の死に際のセリフが良かった……ルートによってまだまだ違った顔を見せてくれそうで楽しみですね。

 

あ、一周目での戦闘面でも頼りになりましたね。まだ火力バフ貴重な時期だし範囲攻撃が使いやすすぎる!

川奈つばさ

ゲロ吐く設定が癖強いだけで割と正統派な造形だった印象。

面影と並ぶシナリオでの便利枠ですね。何でも直してくれるの頼りになりすぎる。どうやら出番多めというのを風の噂で聞いたんですがまあポジション的にそうだろうな……と納得。

このゲームにギャルゲ的な側面はそこまで求めてないけど、遺言で彼氏作りたいって言ってたからさすがにヒロインやってるルートがちょっと見たくなった。

 

戦闘面では2周目から火力をバフれまくるので、ずっと川奈で1ターンでほぼ全部の雑魚処理する作業ゲーと成り果てていました。ちょっと疲労しないっていうのは強すぎます。間違いなく最強だったよ……

厄師寺猛丸

派手な活躍はしないんですが、ひたすら筋の通った好印象な男でしたね。かなり好きな造形してました。

気合い気合い言い続けて、真相解明終盤で雫原に初めて認められて嬉しがってるところ好き。かわいい。

なんかずっと良いキャラだな……となり続けたんですが、あまり印象的な活躍をしてはいなかったのが惜しい。そこは他ルートに期待というところでしょうか。

雫原比留子

クールで不器用な仲間想いの激強リーダーさん。

ビジュアルも内面もめちゃくちゃ好みだったし一周目序盤段階では一番好きでした。だからこそあっさり退場したのが本当に悲しかったです。

だからこそ真相解明編では澄野を支える良いポジションとしてずっと立ち回ってくれて本当に嬉しかったし、ラストバトルですら激励してくれてほんとに最後の最後まで頼りになりました。戦いで興奮しているように見えた彼女が戦わなくて済むと、死の安らぎを求めていたのが本心が見えて切なくなりましたね。

結局彼女の過去や抱えている秘密がなんだったのか、匂わせはあったものの教えてくれることはなかったのでそこは他ルートに持ち越しですね。他ルートでの活躍が一番楽しみなキャラかもしれない。

蒼月衛人

頼れる親友ポジに見えて、とんでもない男でした。ハンドラの顔だろ。

こういう「なんでこんな魅力的なキャラクター作れるんだよ」ってなるのがダンガンロンパからの変わらなくて嬉しい。

真相解明では出てくるたびに話を面白くしてくれるし忘れられない名シーンを量産してくれるしで最高の男です。しかも遺言が告白て。こいつ、ズルすぎるだろ……好きにならないのが無理だ……

前にも書きましたが、ちゃんと仲間入りするまでの過程がすごい納得のいくものだったのが良かったですね。1周目時点だとコイツと和解するの不可能でしょ……と思い込んでたし。

「人類は醜い存在だけど仲間たちの決意は美しいものである」という彼の考え方は個人的に凄い共感するものがあるし、真相解明編の総括でもあったように今となっては感じています。

このゲームで一番共感できるキャラが蒼月って、ヤバいかもしれん……

澄野拓海

世にも珍しい王道一般人主人公です。ロンパでは一般人ポジが一般人してないだろって度々ツッコんでましたけど、澄野はずっと"普通"の範疇で動いてたイメージ。

固い決意はあるものの、周りの空気や言葉には割と影響されるし流されやすいところがまた一般人っぽかったですね。選択肢タイプのゲームってどうしても主人公の軸がプレイヤーが行動を選べてしまう以上ブレやすくなるところはあると思いますけど、澄野だったらどっちの選択もしそうだなってだいたいの選択肢で感じられました。このゲームにおいては最適解の造形の主人公だったかなと。

 

まあ、真相解明編では自分の信念を貫き通したおかげで、クリア後は澄野お前さぁ……と説教かましたくなりましたが。

霧藤の性格だったらそりゃ約束しなかったら絶対引き止められるけどさ、とりあえず約束はしといて最後はカルアの姿を見て逝くなんて酷い男すぎるよ……こんなに想ってくれる良い女の子なんていないよ……まあそうならなかったらあまりにも美しいラストシーンは生まれなかったんだけどさ……

 

でもそんな、ヒロインの気持ちも考えずに自分のエゴのままに動き続けた、彼が好きです。

よく分岐型ゲームで使われる「トゥルールート」って、物語の一番大事な真相が明らかになって、それに主人公がどう立ち向かい選択するかが見られるからこその話だと思ってます。だからこそ最高に面白いしそういった言葉選びになってると思うんですよね。

そういった思想なのでやはり真相解明編こそがトゥルールートなのかなと直行した現在は思ってますし、そこでの彼の選択は本当に印象的でした。

 

別ルートの彼もこれぐらい好きになれるといいな。

柏宮カルア

存在しない、理想の女の子。

まさに"幼馴染"という記号化されたキャラクター。たまらん……

 

1周目の回想からずっとカルアは可愛くて好きでした。シーンのたびにテンション上がってた。

だからこその2周目で本当は存在しない女の子と言われた時の衝撃!!!ますます好きになってしまった。

 

あくまで舞台装置というか概念的な存在ではありますが、だからこそ魅力的になるというのは独特で面白いですね。

もっともっと澄野とカルアの日常見たかったけど他ルートでも難しいだろうなぁ……現状の描写量だからこその良さはあるとはいえどこかでスピンオフとか欲しいかも。

霧藤希

何度も言いますが一番好きなキャラクターです。信念が強いキャラ、大好き!

ちなみに文章中だと霧藤表記で統一してますけど、名前がキャラに合ってて印象的なのと第二組のやりとりが好きなので口頭だと希って呼んでるし、書いてても混ざるので後で統一するのに一苦労でした。名前呼びしたくなるヒロインはロンパからも数えて初めてでした(どうでもいい)

 

「理想の異性の幼馴染」であったカルアとは違い、彼女は普通の地球人です。とんでもないバイタリティの持ち主。

特防隊にイレギュラーな参加はするし、どんな過酷な事実を突きつけられても一人で戦うし、真相解明で澄野くんが全部ウソだと知って部屋に引きこもってたらドアぶっ壊すし(このシーン好きすぎてずっと擦る。)行動力と精神力が終始すごすぎる。

第二組って霧藤以外癖強い人たちだな……って最初は思ってたんですけど、蓋開けてみたら全員癖強かったです。というか霧藤が実は一番癖強いまであるだろ。実はまともな面影と真逆かも。

でも彼女が全員に責め立てられてる時は素直に辛くなったし、守りたくなる感情移入性があるのもヒロイン感あって良かったですね。

他ルートでもその頑固さが良く作用したり、はたまたチームの足引っ張ったりで安定した活躍を見れそうで楽しみ。ヒロインやってない彼女も新鮮だし。

 

真相解明編では澄野の決意の通り命は守られたものの、あまりに悲惨すぎる境遇になってしまいました。

でも、これだけ心の強い彼女なら、託された想いを胸に逞しく生き抜いていけるんじゃないかなと思いますね。

子孫にも恵まれて地球人の血ちゃんと残すんじゃないかな。

でも、死ぬまで仲間たちと大切な幼馴染の男の子のことは忘れないんだろうな。

 

看護師というワードから連想される、"天使"のようなイメージからは程遠い地に足着いた人間の彼女。

そんな霧藤が、最後の澄野へ向けた想いが、忘れられません。

 

 

 

 

 

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』真相解明編までの全体感想

 

というわけで最後にまとめの感想を。

 

ハンドレットライン、現時点でもう破茶滅茶に面白くて最高のゲームでした。ずっと楽しかったです。

……しかし何度も言いますが、こんなにも悲劇的な結末だと思ってませんでした。

終盤でみんなの過去が夢でしかないものと明かされた時点では「まだどんでん返しがあるんだよな!?」と信じて進んでいたんですがそんなものはなかった。ただただ現実を突きつけられるだけでした。

真相解明編といえどハッピーエンドとは限らないよな……と覚悟はしてましたが、実際は状態だけ見たら最悪極まった最悪です。これ以上ないぐらいには。

 

地球人は一人を残して全滅、仲間たちはみんな同じ場所で眠っている。

部隊長たちは犠牲になったし、戦争で深く傷を負ったフトゥールム人たちは苦しい生活を強いられていることでしょう。

霧藤希はただ一人、そんな異星人の惑星を生きていくこととなる。

とてもじゃないけどハッピーエンドとは呼べないエンドです。

 

でも、自分がこの作品に求めていたのは、完全無欠のハッピーエンドではなく。納得できて、美しい結末でした。

だから真相解明編の、彼らが最期には作られた兵士ではなくレールを外れて一個人として戦い抜き、"想い"だけは守り抜いた結末は……まさしく求めていたものでした。

 

ニューダンガンロンパV3から8年。

あのシリーズぐらい、キャラクターの想いが、叫びが、生き様が、心に刺さって、いつまでも抜けない作品を求めてきました。

ずっと求めていたものに、巡り会えたんです。

だから、自分にとっては、この結末が、最上で最良でした。

本当に、感謝しかありません。

 

現実も、このゲームの世界ぐらい複雑なことだらけで、苦しいことも多くて、何か正しいか分からなくて。

世の中を見ていると、誰かを信じることすら、昔よりもっともっと難しいように思えてしまいます。

 

それでも。

やっぱり人の想いは美しいんだと、確かに思わせてくれる作品でした。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』

一生忘れられないゲームになりました。

ありがとうございました。

 

 

……いやいやちょっと待って。

あと99ルートあるんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なんだこのゲーム……まだまだみんなの姿見れるの嬉しすぎる。

 

というわけでまだまだ続くぞハンドレッドライン感想!

次からはある程度区切りをつけて出していきますのでお待ちください。

この感想だけ見るとビターエンドが好きなだけでは?みたいな印象を抱かれるかもしれませんが、苦難の果てに掴み取ったハッピーエンドも当然大好きなので、全員生き残るエンディングも楽しみにしてます。

 

 

以下、おまけのダンガンロンパシリーズの致命的なネタバレ含んだちょっとした感想です。

折りたたみになってるのでV3まで全作プレイ済の方のみクリックして開いてください。

 

 

 

ダンガンロンパ全作のネタバレ含む感想

まさかV3と同じ真相を持ってくるとは思わなくて回り回って予想外だし余計に驚きました。

一見すると「また同じオチを持ってくるのかよ」と反感を抱かれるストーリーかもしれませんが、個人的にはだからこそグッとくるゲームになりましたね。

V3のことは本当の本当に大好きなゲームですが、正直見せ方がアレで良かったのかと言われると全肯定はできないと今は思ってます。あまりに描き方が露悪的すぎて過去作否定のようにも読めますし、「全てが偽物でも彼らの想いは本物だ」というメッセージが伝わりきらなかったからこそ賛否両論になっていたので。

一方で今作はV3と同じように特防隊をフィクションとして消化する人の描写は抑えめで、露悪に偏りすぎないように大多数の人は純粋に応援している描写を混ぜることで伝えたいことが分かりやすくなっています。各キャラクターの受け止め方も時間をかけて丁寧に描かれましたし。

正しくニューダンガンロンパV3の精神的続編であり、リベンジマッチのように自分の目には映りました。あの強烈な6章があったからこそ、ハンドレットラインという作品に繋がったのだと思います。

V3の荒れっぷりはブログで大量のコメントを受け取ったこともあって深く記憶に残っており、自分としてももやもやが残っている部分があったので、今回8年半の時を経てようやくすっきりしました。ダンガンロンパシリーズでリベンジをやらなかったことも最原くんの想いが尊重されてて偉い。

願わくは、この作品がニューダンガンロンパV3をプレイした人たちに届きますように。