いままでの記憶

作品の感想や考察、その他語りたいことなどを支離滅裂な文で書いていく究極の自己満足ブログ Key/ダンガンロンパ/科学ADV多めです

虚構が生み出した"想い"『CHAOS;HEAD NOAH』プレイ感想【ネタバレ注意】

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そして、ワタシは、世界をす―――

 

というわけで、科学ADVシリーズ第4作『CHAOS;CHILD』をクリアした勢いで、第1作でありカオチャの前作である『CHAOS;HEAD』もクリアしました。

後発作品のシュタゲやカオチャに比べれば荒削りな部分はあるものの、この2つの作品と同じぐらい最高に楽しめました!!共通ラスト~トゥルーの展開が本当に好みだったもので…こういう最後の瞬間風速がカンストするタイプの作品大好きなんですよね。キャラクターもみんな本当に魅力的でした…

シリーズ最初の作品ということもあり、科学ADV入門として一番相応しい作品だと思いますのでシリーズ未プレイの方は是非是非この作品からプレイを。完全版であるNOAHはXbox 360/PSP/PS Vita/PS3/iOSでプレイ出来ますので買いましょう。買うのね。買うんでしょ。買うに決まってる。買わないなんて言わせない。買わなくちゃおかしい。買・う・よ・ね?

 

さて科学ADVは今プレイ中のカオヘLCCを終わらせて残るはロボノだけですね。これから積みゲー消化(まずは型月関連から)に移るのでプレイは遅くなりますが、アノコとオカンのゲーム発売前にはクリアしておきたいところ…絶対面白いですし。

 

前置き長くなっちゃいましたがこっからは感想です。カオチャの記事はクリア直後だったのでまだまだ物語について細かい部分に着目出来ていなかったのでちょっと短めでしたが、今回はクリアから2週間と経っているので色々考えることが出来ましたのでガッツリ語っていこうと思います。手元のVitaでスクショ撮りながら感想書けるの便利。

 

 

カオチャプレイ済なのでそちらにも少し触れたりしますが、ネタバレは極力控えるのでカオチャ未プレイの方はご安心を…

カオヘカオチャのキャラの対比などに最近ハマってるので、両方のネタバレしつつ色々語っていく記事も書くかもしれません。

なお、作中のあらすじや台詞を含めてノリノリで書いていたら文字数が大変なことになりました。今まで当ブログ最長だったロンパV3総評記事の29000字を越える30000字超えとなっております。まさかここまで長くなるとは…お時間がある時にお読みください…

 

※ ネタバレ注意!未プレイ者閲覧厳禁 ※

未プレイの方が見たらドカバキグシャーされます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シナリオ

個別ルートはいつものようにプレイ順です。

カオスヘッド&シュタインズ・ゲート 科学アドベンチャーシリーズ マニアックスを読んだのでそのことにも触れつつ。

共通ルート(1~9章)

さてゲームスタート!と意気込みながら◯ボタンを押したところ…

いきなり崩壊した渋谷の中で主人公がヒロインのディソードで刺されて死ぬところから始まるとは。

なんだこのゲーム!?カオチャによって渋谷地震は知ってたので「物語のラストで主人公は死ぬ」とネタバレを喰らったのかと思いきや、拓巳はその後も普通にシリーズに登場しているので生きている、つまりディソードに刺されて死ぬわけがない。なんなんだこのシーン…と気になりつつもとりあえず先へ。

序盤から物語がテンポよく進んでいったのでダレることなく進むことが出来ました。想像以上に拓巳のキャラが濃くて面白かったですね。妄想トリガーがカオチャよりぶっ飛んでるのがまた…セナの足◯キアウトだろ…ごちそうさまです…

1章終わった時にPS3版のOP流れた時は最高にテンション上がりましたね。科学ADVシリーズの魅力の一つに「センス溢れるOP」があると思うんですが、特にこのOPはクオリティが高いと思います。

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カオヘ一切知らない人が見たらヒロインくるくるしてるしわけわかんねーこのOP、となりそうだけども、物語知ってから見るとこれほどしっくり来るOPはないな、って感じられるのが凄い。

 

1~5章で徐々に拓巳が追い詰められる様が描かれていって、段々と恐怖が増していきましたが、それが最高潮に達するのが6章の部屋で七海の携帯鳴り響くシーンですよね。手のCGが映った瞬間声出しそうになった…

そして重要なシーンでもある七海ちゃん救出クエスト。「\その目!/チャチャチャ\だれの目!/チャチャチャ」は流石に笑ってしまった。

この時点で完全に事件の黒幕は将軍だと考えてしまっていて、(実際はこの時の将軍は偽者だったんですが)拓巳には彼の言いなりになろうがディソードを見つけて七海を救ってくれるのかな、と思ってたんですが…案の定逃走。最初はおいおいマジかよヘタレすぎるだろ…なんて感じてたけども、彼がこういう人間だったからこそあの結末に至れたんだよなぁ。

その後の血まみれの七海が映るシーンはびっくりしました。ここから妄想と現実がどんどんごっちゃになっていったなぁ…

ちなみに選択肢間違えて1回死にました。流石にあれは分からない…

 

流石にもうヒロイン全員のキャラは掴めただろ!なんて思ってたら7章で見事に覆されました。こずぴぃ無口キャラだと思ってたらめちゃくちゃ濃いキャラだった…セナもアイスのマスコットキャラ大好きだなんてよくわからない(褒め言葉)なキャラだった…

 

8章では梨深とセナの戦いが勃発し、拓巳の正体が判明していよいよ物語も終わりへ向けて進み出します。

拓巳が妄想の存在だってこと、全然予想出来ませんでした…将軍が拓巳の妄想の存在だと思ってたら逆だったという…しかも二人とも同じ名前とか全然分からなかった…

 

さて、9章。ここまで雑な感想でしたが、カオスヘッドの共通ルートは9章以降の盛り上がりが最高だったのでガッツリ語っていきます。今まで長い溜めの期間でしたが、こっからは本当の本当の1シーン1シーンが面白かった。

 

ギガロマニアックス達とは違う視点から事件を追い続けていた、ある意味裏主人公でもある判刑事の最期が印象的でした。彼が亡くなることはカオチャで語られていたので察していたのですが、それにしても悲しかった。諏訪が犯人サイドというのは予想出来てたので、電話がかかってきた時の絶望感が凄かったですね…

諏訪に撃たれた時の判刑事の台詞がまたかっこいい。殺されたのに彼を責めることはせずに逝くのがなぁ…

その後の優愛と美愛のシーンも良かったですね。美愛にも何かまだ秘密はある、とここの描写で明らかになりましたが個別ルートで明かされた真実までは推理出来ず…カオチャの時は全然真相が分からなかったから今回は色々考えながら進めていたんですが案の定全然ダメでしたね!予想裏切られるのも楽しかったからいいんですけど。

 

梨深が七海奪還に向かうシーンは、右手の痛々しさが辛いけども、それ以上に七海のディソードかっけぇ…!って感動してしまっていた。十字架が最高にイイ…ごめん七海こんなこと考えてて…

一方我らが西條拓巳は妄想の七海と過ごし、彼女がいかに大切な存在だったかに気付くも、もう精神はズタボロ。自殺願望を抱き、交差点に行く始末。マニアックスで知ったんですが、共通ルートで学校やこのシーンで現れた七海は本物の七海が日常生活を送る自分を妄想して作り上げたものなんですね。せつねぇ…

自らの事件への関与を認め、彼は全てを諦めます。

 

そこに現れる将軍。

暴かれる数々の真実。

救出クエストの将軍は自分ではないということ。黒幕を倒せるのは拓巳だけだということ。ノアⅡによって世界の人々が支配されること。全ては自分が公式を妄想して始まってしまったこと。自分が動けない体だから拓巳を妄想して彼に任せたこと。

そして、梨深は監禁され拷問を受け、人格を殺されその都度妄想で何度も生み出していたこと。そんな彼女に妄想シンクロによって青い空を見せたのが自分だということ。救われた梨深が自分の力になるために、もうひとりの"自分"を守ろうとしていたこと。

 

ずっと自分を覚醒させないようにしていた梨深の想いを、拓巳は知る。

彼女の想いを知った拓巳は、妄想の存在である自らが抱いた想いにまた気づく。

自分は梨深が好きなのだと。この1ヶ月の想い出は梨深との周囲共通認識。

例え自分が妄想の存在だったとしても。全てがまやかしだったとしても。

この想い出とそれを積み重ねた気持ちは、本物だった。

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このシーン、興奮しすぎてこのゲームで初めてスクショ撮りましたね。

肉体が妄想である拓巳。人格が妄想である梨深。

虚構の存在だった二人。梨深が拓巳に近づいたのも本当は将軍のためであり、同級生になっていたのもギガロマニアックスの力によるもの…梨深の嘘によって二人の関係は始まったわけで。

でも、互いに接し合ううちに生まれた"想い"は妄想なんかじゃなく、真実だったんです。

こういう話が出て来る物語は最近他でも触れましたけどカオヘが一番興奮したなぁ…展開が熱すぎる。

 

 

自らの想いに気づいた拓巳は、世界を救うなんてことは考えず、ただ梨深を助けるという目的のためだけに行動します。

だって彼は"引きこもり"な人間。別に自分にとっては世界を救うだとかそんなのは関係ないことなのだから、考えなくていい!

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”自分が生まれた意味は、自分で決める。”

不完全である彼だからこそ、至ることが出来た結論なのではないのでしょうか。

 

その想いの強さによりディソードを引き抜くことに成功する拓巳。もうこのシーンかっこよすぎて3回ぐらい見直しましたけど毎回鳥肌が止まりません。Find the blueのインストVerがかかるのが最高。こっから拓巳が一切吃らないしゃべり方になるのも良い。

拓巳はそこから将軍のアドバイスを受けつつ、ポートを破壊。このシーンで今まで出てきた別視点のシーンが全て「拓巳の無意識に行っていた思考盗撮」と判明するのもまた凄いですね。ADVであるからこそ出来る演出。

そして明かされるニュージェネ真犯人。心底びっくりしました。葉月=グリムは最初に出てきた貼り付けのイラストとカルテの落書きが一致してたからちょっとは考えましたが、あんなチャットの文章を葉月が入力している光景がどうしても想像出来ないというしょうもない理由で除外してました…普通にそれで良かったんだな…

彼女の妄想をハックというとんでもないことをさらっとやってのけ、記憶をビジョンに投影し、証拠を提示することで自らの犯行容疑を覆します。カオチャで「事件の容疑者とされながらもそれを覆した西條拓巳」って言われてたのはこういうことだったんだな…!!とまた感動。

葉月が自殺した直後、発生する渋谷地震

カオチャ本編で散々語られてきたこのイベントですが、まさかこのタイミングで来るとは思ってなかった…

 

というわけで9章までの感想なので一旦キリ悪いですがここまで!10章は長くなりそうですし一番好きなシナリオなので最後に回します…いきなり拓巳と将軍の会話シーンとかいう大好きなシーン入っちゃうしなぁ…

バッドエンド「crying sky」

10章で野呂瀬の介入によりセナが壊れ、拓巳が諏訪に敗北し…なif。

ニュージェネ事件の詳細が描かれるのは心がエグられました。おそらくバッドエンドが用意されたのはここを描きたかったのが大きいのかな?いちいち表現が生々しい。つらい。

ラストは拓巳のハーレム生活が描かれるわけですが…それは案の定全て妄想。らぶchuchuまでお預けか…くそっ!

サンプルを取り終わられ捨てられた拓巳を、最後は共通ENDと同じく梨深が殺すわけですが…めちゃくちゃつらい。拓巳が粒子になって消えていくのは彼が妄想の存在だと実感させられますね…

「私たちのあの空は、一体どこへ行ったんだろう…」

彼女と本当の空を眺めるのは、トゥルーまでお預け。

 

完全なるバッドエンド。

ほんと、梨深には幸せになってほしいと願わざるを得ない。

楠優愛ルート「月と太陽」

最初は優愛からプレイ。諏訪が優愛に接触したifのお話ですね。

個別ルートの話の大半がヒロインに監禁されているエピソードなんてこのゲーム以外ではなかなかないと思います。スパゲッティを食べろと1時間近く言い続けるシーンは狂気を感じました。流石にあれは怖い…

プレイヤー目線で見れば優愛の主張が間違っているのは明らかだけども、拓巳はそれを証明することも出来ないので見ていて辛かったですね。優愛もやりすぎとはいえ、妹ののことを思って行動してたから強くは責められないんだよな…

拓巳がストックホルム症候群になりかけていよいよまずいなと思ったところ…本物の優愛の日記により今までの優愛は偽者で本当は美愛の方だったと判明したのは驚きました。9章での描写としっかり繋がってますね。ホクロが証拠になったわけですが、服をたくし上げればいいのに全部脱いだのはサービスですか?

 

と、物語が進展したところでサードメルト発生。本物の優愛と美愛が回想により描写されたことで、今まで見てきた偽者の優愛がいかに本物に近かったか分かりますね。最も本物の優愛は思い込み美愛とは違って豹変した時あんな感じにはならないんでしょうけど。思い込み…謂わば妄想の力って凄い。

その後美愛はタクと集団ダイブの場所で心中しようと提案するわけですが、ここで漢西條拓巳、妄想の力を使い優愛の痛みを美愛に教え現状を打破。個別ルートではあんまりかっこ良いシーンのない拓巳でしたが、このシーンは本当にかっこよかったですね。僕は殺人犯になりたくない、という彼らしい理由もまた良い。不器用な彼のことなので本心では優愛のことをちゃんと想ってるんでしょうね。

こうして美愛は優愛の分として生きていくことを決意してハッピーエンド。拓巳の根の優しさが見えるエピソードでした。

この後将軍とか梨深とか七海とかノアⅡとか問題が山積みなんですがどうなるんでしょうね。美愛と拓巳が協力して二人でどうにかするお話になるんでしょうか。

 

しかしカオヘの個別ルート、噂には聞いていたけどここまで短かったとは。今回の優愛ルートは40分ぐらいで終わった気が…でも短くとも内容が凝縮されていたので充分満足ですね。EDがキャラソンなのも良いなぁ。

岸本あやせルート「罪過に契約の血を」

拓巳が守ってくれそうなあやせを頼るぜ!なんていう彼らしい動機からスタート。個別ルートの分岐理由が基本これだったのもまた彼らしい。

始まってすぐにあやせの他のヒロイン達のディソードが出てきて、あっさり彼女達が犠牲になったことにまず驚く。マニアックスの解説ではどうやら再起不能の状態になっているヒロインズ達からあやせがディソードを回収してきた、ということらしいですが…ハードすぎるぞこのゲーム。

といっても拓巳はそんなこと知らないし、あやせとイチャイチャギャルゲー展開が始まり始まり。あやせ、大胆だし愛が重い。思い返せば一番ギャルゲーしていたルートだったのでは。

 

グラジオール黙示録に関しては解釈が分かれそう。あの本はあやせの妄想により生まれたものなのは確か。ギガロマニアックスの力ならば未来を見るなんてことも可能だと思われますので予言の書だと考えることも出来る一方、あやせの妄想の力により物語が現実になってしまったと考えることも出来ますが…どうなんだろうなぁ。

 

さてあまあまパートがある程度続いたところでやってきましたサードメルト。便利だなこの設定。

荒廃した渋谷を歩いている中で明かされるあやせの真実。彼女の見ている世界は妄想により、拓巳の見ている世界とは別のものだった。今までの厨二病発言の理由もそのためで、繊細な彼女は人の「邪心」を見ることが出来ていた、と。本当の青い空を彼女は見たことがなかったんですね。

子供の時に自分が見ている「色」と他の人が見ている「色」って本当に一緒なんだろうか、なんて考えてたのを思い出した…

 

ノアⅡによりあやせの世界が侵食されていく中、あやせのためにディソードを引き抜いた拓巳。一度七海救出クエストで見えていたから引き抜くことは認識出来れば簡単だったんだろうなぁ。

ディソードだけでは状況は変わらないと知った拓巳が思いついたのは”歌”。歌でラスボスをぶっ倒すなんて某SFCRPGを思い出してしまった。

歌で周囲共通認識を獲得し7本のディソードを空を覆う負の感情に打ち込み、あやせの世界は壊れノアⅡの力は破られる―――

 

色々解釈とか分かれるルートではありますが…

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青空と共にあやせの笑顔が映る綺麗な終わり方が素晴らしい。

マニアックスでグラジオール=ノアⅡと明言されていましたし、ラストでノアⅡの機能は完全停止したということでこのエンディングは犠牲は多くともハッピーエンドですね。野呂瀬は生きてるので何やらかすかわからないけど。

他のみんなは悲惨な運命を辿ることになってしまいましたが、同じ景色を共有することが出来た二人が幸せな未来を歩めますように。

折原梢ルート「殺戮に至る病」

カオヘ個別ルートの中では一番好きなエピソードです。ラストシーンが綺麗でとにかく大好き。こずぴぃとセナが好きになるお話。

梢ルートはCEROZの原因になったレベルにはエグい、との話は聞いていたんですが…まさかここまでとは。

そんな話を聞いといて寝る前にサクッと終わらせとくか~!なんてテンションで始めたんですが、案の定その日は寝られなくなりました。流石にキツい。

 

今回は拓巳があやせではなくこずぴぃを頼った場合のお話。

希の暗躍により、徐々に精神攻撃を受け追い詰められていく二人。こずぴぃの危うさは共通ルートでも描写されていましたが、個別ルートではトラウマを利用した攻撃の末ついにセナから科せられていた殺人へのリミッターを解除してしまいます。妄想による集団ストーカー攻撃受けても大丈夫だった判刑事は凄いな…

女子生徒を殺した時の血まみれのこずぴぃには思わず恐怖を抱いてしまいました。「守って欲しい」なんて理由ではあれど、拓巳はそんなこずぴぃを最初は怖がりながらも最期まで寄り添っていたのがまたなぁ…

 

そんな事件が起きている中、玄関で梨深が将軍のために拓巳を殺そうとします。…ってタイミング悪すぎだろ!!梨深さんまだサードメルト起きてないでしょ待って!!

精神攻撃受けてたから拓巳の覚醒が近づいていたとはいえ、いくらなんでもこずぴぃのリミッターが解除された直後に行動に移ってしまったのは不幸としか言いようがありません。メインヒロインがこずぴぃの手であっさり死を迎えるのは衝撃的でしたね。

 

負の感情に操られ暴走しているこずぴぃによる殺戮が続く中、目の前に現れた三住くん。

彼と一緒にいたDQNから衝撃の事実が明かされる…右手を失った七海を諏訪から引き渡され、集団暴行を行ったこと。その場に三住はいたけど止めなかったこと。七海がヒロインの中で一番好きだったのでめちゃくちゃショックでしたねこのシーン…作中で言われていた通り片手失っている時にこんなことをされていたのならきっと…

…自分に惹かれない女性からは素直に手を引く三住くんがこんなことをするのは違和感が凄かったですが、これはきっとポーターの精神攻撃によるものだったのでしょう。こずぴぃが彼の彼女を殺してしまったのは事実ですし…

学校では一番の友達であった彼から裏切られたことで、拓巳もまた人殺しの一線を越えてしまいます。DQNをナイフで刺し、三住くんも拓巳の指示によりこずぴぃの犠牲に。なんて救いのないストーリーなんだ…

 

ここで、諏訪が翠明学園はノアⅡの実験場である、と明かしたのは驚きましたね。ギガロマニアックスが集められていたのもこれで説明がつく。全部手のひらの上だったんだなぁ…

 

もういいだろ、誰か彼らを止めてくれ…と願っていたところに、セナが現れます。

こんな状況になってもなお、セナは梢のことを思い言葉を投げかけます。たった一人の友達を見捨てることは決してしない…

暴走するこずぴぃを押さえつけることに成功したセナ。これで大丈夫か!?…なんて思っていたのですが、彼女の負の感情は想像を絶するものであり、セナも斬り殺されてしまいます。

この時のセナの台詞もまた悲しいんですよね…暴走していたといえど自分の死の原因となった梢を責めることは彼女はしなかった。

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自分を慕ってくれ、唯一安心する時間を与えてくれた梢へ、最後に飛び出す言葉は"謝罪"と"感謝"。セナの優しさに思わずここで涙腺が緩みそうになった。彼女ってとっても感情的で人間らしい女の子ですからね…

…その言葉は彼女と話していた"こずぴぃ"には届いても、負の感情を暴走させている"折原梢"に届くことはなく。彼女はとどめを刺されてしまう…

わざわざスクショ撮るために今やり直したんですけど、本当切ないなココ…セナとこずぴぃの組み合わせがプレイ後大好きになったので余計辛い。カオヘ全体でもトップクラスの名シーンだと思います…

 

大好きな友達を殺してしまい、激しい後悔に襲われるこずぴぃの前に現れるのはダースパイダー…諏訪。

拓巳の体のいたるところを撃ち抜かれ動けなくさせ、油断して近づいてきた諏訪。しかし足しか撃たれていなかったこずぴぃの手によって彼もまた殺されてしまう。

そして諏訪も、最後にこずぴぃの胸を撃ち抜いていたのだった…

 

 

梨深に殺されかけ、友達の三住が七海への暴行を止められなかったと知り…二人に裏切られた拓巳。

そんな彼のために頑張ってくれたこずぴぃ。

瀕死状態の二人が空を見上げると、空の色が次々と変わっていた。

拓巳がこずぴぃから貰ったビーズのストラップを想起させるその光景。

 

空に浮かぶぶちゅぶちゅさんになりたいな、と願うこずぴぃ。

拓巳しゃんも一緒に来てくれる、と聞かれた拓巳は心の声で迷わずに了承します。

最後まで裏切らなかった彼女を、自分が裏切れるはずがない、と。

 

「あのね、こずぴぃ…拓巳しゃんのこと、好きになっても……いいかなぁ?」

―いいよ。

 

そうして、こずぴぃが最期に抱いた想いは、彼への"好意"。

それを迷わずに受け止める拓巳。

 

空が白く染まっていく中、一足先に旅立った彼女を、拓巳もまた追う。

最期に見られた景色が永遠になりますように、と。

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世界の全てが敵になってしまった二人だったけども、最期の時まで寄り添うことが出来た。

とても、美しい終わり方だったと思います。花壇に血まみれの二人が寄り添うCGがとても綺麗…

こういう大罪を犯してしまった人間が最後に幸せを見つけるお話本当好きなんだよな…(限定的すぎる)

EDキャラソンの「ちいさな声に気づいて」も、こずぴぃの「信じられる人がそばにいて欲しい」という平凡な願いが歌われていて涙腺を刺激される…曲調が明るいのも精神フルボッコですよほんと。

 

拓巳がラスト、サードメルトにより白く染まっていく空を見て「こずぴぃがぶちゅぶちゅさんが塗りつぶされる光景を見なくて良かった」って思うシーンから、彼の優しさを感じられます。かっこいいよ拓巳しゃん…こずぴぃもそりゃ好きになるよ…始まりが「こずぴぃは強いんだから僕を守ってくれ」なんてろくでもない動機だったとしてもそこから生まれた彼がこずぴぃを想う気持ちは本物なんだよ…

大切な友人すらも失ってしまったこずぴぃでしたが、本当に信じられる人間である拓巳を好きになるという、真実の幸せを見つけて逝くことが出来たのはせめてもの救いではないでしょうか。セナも彼女が幸せになることを願っていたでしょうし。

 

 

今回の事件は諏訪の言った通り、渋谷地震による災害として処理されるのでしょう。

だからこの事件はおそらく世間には知られずに終わることになるのでしょうね。彼らを犯罪者として死後責め立てる人間がいないのはある種の救いではないのかなぁ、と。

 

最期は手を繋いでいた彼らが、その後も空に浮かぶビーズとなってずっと一緒でいられることを願わざるを得ません。

蒼井セナルート「デウス・エクス・マキナ

梢ルートの次に好きな個別ルートですね。

ボリュームが他ルートに比べて多く、内容も科学ADVシリーズ全体の世界観に踏み込むものだったのでかなりワクワクしました。

 

導入はいつも通り拓巳がセナを頼ることから始まり、将軍の正体を探るために希本社へ。鎖で繋がれる拓巳が面白すぎる。

あっさり侵入するも案の定罠で監禁される二人。ギガロマニアックスの力も使えない空間でじわじわ消耗する二人でしたがサードメルトの地震により建物倒壊。

瓦礫の下敷きになる二人でしたが…態勢がとんでもないことになりギャルゲーパートがこんなシチュエーションで始まります。拓巳のアレが当たってることに反応するセナめっちゃ可愛いな。というかセナ貧乳貧乳言われてますけど充分胸ありませんか?

 

そこでセナの父である波多野が救出に来てくれ、親子の対面で重くなる空気の中。

画面に現れる存在…「禁(0漸V・$」がルート名である「デウス・エクス・マキナ」ですね。

彼(?)により明かされる衝撃の事実。世界は拓巳がかつてエンスーを通して考えたことがあるように、MMORPGのようなものだった。真の300人委員会ゲームマスター的存在であり、そこに存在する人間達はNPCかプレイヤーキャラに過ぎない。猪鼻と倉持は300人委員会のメンバーであると思い込まされていただけ、と…

これが真実であるならば、科学ADVシリーズ全ての物語が作られた世界の中で行われていたということになります。マニアックスでは貴方の解釈が正解です、と書いてありましたが…

このことに関しては、今プレイしたからこそ考えられることなのですが、今年発売予定の科学ADVシリーズ扱いではないけども関連作品である『ANONYMOUS;CODE』の「世界層」の設定と関連しているのではないかと。数年越しの伏線ですね。

アノニマスコードでは世界が地球シミュレータにより構成されており、自分達の世界を構成している地球シミュレータが存在している「上の世界」を「ハッキング」するというお話なのですが、おそらくカオヘシュタゲロボノカオチャの世界も地球シミュレータにより構成されている世界なんだろうと思います。また関連作品である超常科学NVLの『Occultic;Nine』でも登場キャラクターが絶対に知ることが出来ないであろうシュタゲの名台詞を言っていたことから、オカルティックナインの世界は科学ADVの世界の「上の世界」である可能性が高いですね。

つまりこれまで科学ADVシリーズ4作品で行われていた戦いは幾つも重なる地球シミュレータの一つで行われていた出来事に過ぎなかったと…!!メタフィクション的な展開ですね。今までの主人公たちはセナルートの禁(0漸V・$が言う「バグ」の存在だったとしたら燃える展開だ。外れてたら恥ずかしいですが。

 

さて、禁(0漸V・$はノアⅡという世界に生じたバグを破壊するために「チートコード」を用意してくれます。エンスーをプレイしていた時の妄想が現実となった拓巳はノリノリでチートコードを回収しにいくことに。

残った波多野は「人類牧場計画」について問いますが、口封じとして殺されてしまいます…波多野さんどのルートでも最後は亡くなるのが悲しい。この時のセナの反応も切ないですね…死んだ母と妹を生き返らせる条件でチートコード破壊に向かってるから父親は絶対に生き返らないと分かってるからなぁ。

 

駅に用意されていたチートコードの正体、それは「赤ん坊」。チートコードは破壊しなければ作動しないため、赤ん坊を殺さなければいけなくなりました。拓巳は相変わらずチートコード盲信状態なのでチートコード執着しまくってますが…自ら手を下さそうとはしないのほんと拓巳だ。

セナは赤ん坊であった妹のことを思い出し母性に目覚め、チートコードに頼らずノアⅡを破壊することを決意。

意見が割れていた二人でしたが、そこに諏訪が現れ赤ん坊を撃ってしまいます。毎回ラスボス役お疲れ様です。

赤ん坊を殺されてしまい、トラウマをほじくり返され錯乱するセナはまともに戦えず、チートコードがあれば大丈夫だから!と銃からセナを庇う拓巳。信じられるものがチートコードしかないから一種の錯乱状態になってそうだなぁ。

諏訪の銃撃により大ピンチの中、現れるのは我らがメインヒロイン咲畑梨深。梢ルートの時とは違いタイミングがいいですね。…拓巳はいくらなんでもチートコード盲信しすぎだし梨深はタイミング良すぎるし、違和感が少なからずあるので真の300人委員会が裏でなんかしらやってそうだなぁ。

 

梨深の援護により、二人はなんとかノアⅡが存在する場所へ向かうことが出来ます。

死にそうになりコードの発動を拓巳は提案しますが、セナは聞き入れません。

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世界は電気仕掛けだと思い込み、感情を捨て去りたかったセナ。

けれど、彼女は人間らしさに溢れている感情的な女の子で…そんなことは不可能だった。

 

拓巳の説得により、セナはようやく赤ん坊の死を認め、拓巳に赤ん坊を差し出しチートコード…"ディソード"を発動。

天成神光会の人間達により銃撃されながらもノアⅡを破壊しようとする拓巳でしたが、一人の力では不可能でした。衰弱していく拓巳を見たセナは…

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復活とか、そんなの、どうでもいい。

もう憎しみも哀しみも、拓巳が傷つくのも見たくない…

 

セナはその想いの強さから錯乱状態から立ち直り、拓巳を銃撃から庇い二人でノアⅡをディソードにより破壊…!!

この考え方は共通ルートでの拓巳の「世界を救うなんてどうでもいい。ただ梨深を助けたいだけだ…!」という決意を思い出しますね。案外似た者同士かもなこの二人。

 

ノアⅡを破壊した二人は、チートコードを返して、死んだ人たちの分まで生きている自分達は歩んでいこうと決意します。

 

今日のセナは、よく泣く。

でも、普段の誰彼構わずににらみつけてるセナよりも、

今の、弱さが見えるセナの方が、キレイだ―――

そんなセナの流す涙は、とてもキレイだ―――

 

世界は電気仕掛けで感情なんて捨て去るべきなんだ、と自分に嘘をついて強がっていたセナ。

その虚構の殻が剥がれた、本当の彼女の姿が見せる"想い"は、とても美しいものでした。

 

…こういう人の想いの美しさを描いた話好きだなぁ。カオチャもそういうお話でしたし。

例え人間は電気仕掛けであっても、そこから生まれた想いは本物だった、と。

セナの素顔が見れて、彼女をとても好きになれるお話でした。

 

 

 

「エラーはすべて消滅。ノアIIと野呂瀬玄一の消去も確認したわ」
「オリジナルの西條拓己は確保済み。 虫の息だけどね」
「コピーの西條拓己、および波多野セナは予定通り任務を実行後、ともに…」
「死んだわ」
「今後も引き続き調査は続行するけど、おそらく波多野セナも西條拓巳も、"エラー"は生み出さなかったんでしょ」
「……それでいいんじゃない?私の仕事も減ったことだし」
「そうそう、ついでに周りをウロチョロしてた、天成神光会の信者連中も処分しといたから」
「咲畑梨深には逃げられたみたいだけど、ま、脅威にはならないでしょ」
「世界人間牧場計画の予定には、若干修正が必要ね」
「でも、今回の一連のエラーは、計画へと利用、還元できると判断するわ」
「結果的には、300人委員会にはなんらの不利益も生じない」
「…ええ、了解。デバッガの任務は終了します。」
「以後、監視者の役割へ戻るわ」

 

は????????????????????????????????????

 

モモちゃんあんたマジか…いやカオチャの考察見てた時にネタバレ喰らってたから知ってたんですけどそれにしてもこのタイミングで明かされるとは…ビビるわ…

…といっても、この後生きていた"エラー"であるチートコードの赤ん坊を育てようとする限り、なんだかんだ感情を捨てきれない人間なんですね彼女も。

拓巳とセナの想いにより自然の摂理をひっくり返し蘇った赤ん坊でしたが、この後どうなるんでしょうね…気になるなぁ。

西條七海ルート「daydream」

待ちに待った。青カビが一番好きなヒロイン西條七海のルートです!!BPM80~300みたいなタイトルしてんなこのルート!

さ~ノリノリでプレイするぞ~!無事クリア~!

…ってこれ「七海ルート」じゃないじゃねえか!!!!

 

七海ルートは偽の将軍から七海の右手をプレゼントされるシーンから分岐します

今回のプレゼントは携帯電話のみ。共通ルートを体験しているプレイヤーは疑問を抱くことになりますが拓巳からしたらそんなことは知ったこっちゃないわけで…

いつもの救出クエストに向かおうと拓巳がベースを飛び出したら、目の前には全裸で四つん這いの七海が。なぜここにいたかわからない、バングルをなくしてしまったという彼女を一先ずベースに泊めることに。「右手をかえして」という七海の声で電話がかかってきますが拓巳は無視。

 

翌日、今までとは違うニュージェネ第6事件が起き、七海のなくした制服の行方を察した拓巳はもう一度彼女を泊めます。また七海の声でかかってくる電話は無視して、妹の存在をベッドで一緒に寝て認識していく…

…この時点でオチの予想はついてましたね。たまに妄想トリガー時のように画面が歪んだ感じになってたので察しました。

 

目を覚ます拓巳。だが日付は11/4と1週間ほど先に。ニュージェネ第6の事件の内容が違うし第7の事件も発生している。将軍からの脅迫メールも大量に。七海と掃除したはずの部屋も散らかっており今までとはまるで別世界…

海の声がするドアを開けると、そこには右手を失った"本物"を自称する七海が。

"偽者"と呼ばれる今までの七海も登場し、争いになります。

拓巳は右手のみ実体として存在する"偽者"の七海を本物と判断し、"本物"の七海が気を失ったところに梨深が現れ真実を告げます。基本個別ルートラスト付近で登場しますよね貴女

"本物"の七海は現実世界の七海。拓巳がイチャイチャしていた"偽者"の七海は妄想により生み出された存在。

将軍からプレゼントされた右手を見た瞬間現実逃避に陥った拓巳は右手の存在する七海を妄想した。そのため1週間の昏睡状態になっていた、と…

将軍は1年半かけて拓巳生み出したのに、拓巳は1週間でまだ途中段階だけども七海生み出すとか妄想力凄いな。

 

梨深は将軍の寿命が削られるため拓巳に妄想をやめるよう促します。

しかし拓巳は拒否。

妹と平穏と生きたかっただけなのに、なぜそれを否定されなければいけないのか、と。

僕は七海がいてくれさえいればいい、こんな世界消し飛んでしまえ、と彼が願ったところ…出ましたサードメルト!ほんと便利だなこの設定!

 

目を覚ました拓巳。そこには五体満足の七海が。

妄想の世界でもなんでもいい、2人きりで七海と生きたいという彼の望みは叶えられました。

妹としても、一人の女の子としても好きだと改めて七海に告白しキスをしている最中、一瞬現実世界の七海が映り拓巳は涙を流しますが…気にせずこの世界を守ると決意。

 

EDキャラソンの「Love Power」の明るい曲調と歌詞がこれまた悲しい…

www.kasi-time.com

というかこれ七海のキャラソンじゃなくて拓巳の妄想の七海のキャラソンだし…

何が「私がいなくちゃダメね、そばにいてあげるからね」じゃ…本物の七海はそんなこと言わないぞ…

 

 

というわけで七海ルート。拓巳にとってはハッピーエンドですが、本物の七海にとっては最悪なバッドエンドでした。「daydream」…白昼夢、というタイトルにぴったりなお話。カオチャの某ルート思い出したけど、あの時みたいにVita投げなかっただけマシか。

拓巳の引きこもり気質が悪い方向に働いちゃった感じですね。彼の見ている世界での西條七海は妄想の西條七海でしかなくなったわけで…右手を失った現実世界の西條七海はもう七海じゃないって認識ですし。

いやぁ…短いお話ながら心に突き刺さるルートでしたね。

これ、NOAHから入った自分でこれなんだから、無印プレイしてNOAHの個別ルートを待っていた七海ファンにとっては本当辛かったんだろうなぁ…

 

カオヘは「良い妄想」は肯定しますが、「悪い妄想」は徹底的に否定する作品だったと思います。悪い妄想の典型例がこれ。

妄想は場をわきまえて正しく使用しようね!

 

 

あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ早くLCCで本物の七海とイチャイチャしてええええええええええええええええええええええええええええええええ

咲畑梨深ルート「アニマの像」

取り乱しましたがいよいよ個別ラスト。

メインヒロインの梨深にすると決めていました。

共通ルートが梨深ルートみたいなものなのでどんなものかと思いきや、こんなシナリオだとは…梨深(が主人公な)ルートですねこれ。

 

さて、今回の分岐点は8章の梨深とセナが戦うシーンです。

本編では精神攻撃によってセナを抑えることに成功したわけですが…このルートでは、拓巳が「返り討ちにしろ!」なんて言ったせいでこずぴぃがそこに加わり、精神攻撃の加減が出来なくなった結果セナはビルから落下して死んでしまいます。そしてこずぴぃも梨深がディソードで殺してしまいます。個別ルートの拓巳は毎回状況悪化させちゃってるな。

はいはいいつもの妄想ね。戻るんでしょこれ。

 

…あの。いつまで経っても戻らないんですが???

 

ヒロイン2人がいきなり目の前で死ぬというウルトラハードな展開。食事しながら進めてたんですが、かなり気分悪くなりました。ノベルゲーをしながらご飯を食べるのは止めましょう。

 

2人を殺したことにより錯乱し気絶する梨深。次に目覚めた時、彼女は「自分を殺す」ことで新たな人格に生まれ変わっていました。

まるで幼児のような梨深。全てがリセットされてしまったのかと思いきや、蕎麦が好きだったりと部分部分は変わらないまま。ビシィってかっこいいのか…!?

拓巳は困惑しながらも彼女の世話をしていましたが…そこでい つ も のサードメルト発生。ついに最後のサードメルトだ。ほんと毎回お疲れ様です野呂瀬さん…

 

サードメルトにより気絶した拓巳は梨深の心象世界へと向かいます。多分サードメルトの前に将軍から早く目覚めてと怒りのメールが送られてきたから無意識に心象世界に入ったのかな?

断片的にしか語られなかった梨深…というか梨深「達」の過去が明かされます。

彼女は幼い頃交通事故により両親を亡くし、AH総合病院で死亡扱いにされ野呂瀬によりギガロマニアックス覚醒のための拷問をされていました。この過去から推測するに「咲畑梨深」は本名なのかな?梨深が本名とは違う名前だったら野呂瀬は梨深のことを「梨深」と呼ばさなそうかな、と。実際は分からないですが…

拷問のバリエーションは様々。もういちいちやってることがエグくてここ本当辛かったです。特に痛みではなくかゆみで攻める拷問は辛すぎて画面の中に手伸ばしたくなった。

拷問に耐えられなかった梨深は、人格の自殺を繰り返します。

辛いから自殺する。でも新しい人格は生まれた時から拷問の最中。また辛いから自殺する。

そんな負の繰り返しを行っていた中、妄想シンクロにより彼女の前に将軍…「西條拓巳」が現れ、青空を見せたことによって彼女は救われた。

 

彼女の過去を知った拓巳。

そんな彼がとった行動は、自分の妄想を梨深の心象世界に存在する自殺した人格達との共通認識とすることで、「西條拓巳が望んだ咲畑梨深」を誕生させること。

そうして誕生した梨深は錯乱以前の記憶を保持していました。人格が変われば記憶もリセットされるはずなので、この場合は人格が「復活」したと言った方が正しいかな。以前の梨深の過去を覗いて彼女のことを真に理解出来た拓巳だからこそ出来た芸当。こんな状況なのにリアルカノジョ出来て喜ぶ拓巳しゃんかわいいですね

 

現実世界で目覚めた梨深はサードメルトが発生したことを知り、タクとタクミとナナちゃんのためにノアⅡを破壊することを決意し拓巳を眠らせます。

ベースから出た彼女の前に現れるのは将軍…ニシジョウタクミ。拓巳はもうじき覚醒しようとしている、君じゃ野呂瀬には勝つことが出来ないと忠告。

梨深の願いは拓巳が覚醒せず普通に生きていくことであるため、それでもノアⅡ破壊へ向かいます。ここでタクミはついに折れて、彼女に力を託すことに。

 

そしてノアⅡの前まで辿り着いた梨深。このゲームの主人公誰だっけな。

磔にされた七海をまず助けようとするも…まあ罠なわけで。野呂瀬のディソードをモロに喰らい致命傷を負ってしまう梨深。

彼女はまず七海を助けることを最優先。彼女をディソードを翼のようにすることで逃します。…マニアックス読んで知ったんですが梨深のディソードは初期設定では拓巳の背中から翼のように生えているものだったらしいですね。うまく設定を再利用してるなあ…

形勢は野呂瀬が圧倒的。ディソードで何回も斬りつけられるも梨深は諦めず反撃のチャンスを伺います。

調子に乗った野呂瀬は妄想による精神攻撃を開始。こいついつも精神攻撃舐めプしたせいで負けてんな

 

「それを、待っていた」

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「その目、だれの目?」

 

”ニシジョウタクミ”の力を使った、彼女の最期の妄想は、物語で幾度となく登場したあのワード元にしたもの…

かっけええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!

ファントムブレイカー買って梨深使うしかねえなこりゃ…

 

無数の瞳により混乱する野呂瀬を、彼が持っていた杭により一刺し。

黒幕を仕留めることに成功するも、もはや力の残っていない梨深は拓巳への言葉を遺し…

切ない。生きて梨深。頼むよ。

 

ベースで目覚めた拓巳。現れた将軍。君は自由だ、梨深はもう戻らないと伝えどこかへ消えていくのでした。

でも将軍の言葉なんて拓巳が信じるわけがありません。何も知らない彼は、梨深のことを想い外の世界へ彼女を探しに行くのでした…

 

…めちゃくちゃ悲しいお話ですね。このゲームはとことんプレイヤーの精神をエグることに特化してますね。

拓巳が最後に一歩前に踏み出せたことがせめてもの救いでしょうか。彼がここまで成長するのは他の個別ルートでは見られないからなぁ。

 

導入部での本編との違いが分かりにくいのもあって、本編では一歩間違えてたらこちらの道を歩んでいたのかもしれない…とゾッとしました。

このゲーム共通ルートがハッピーエンドで本当に良かったです。バッドエンドだったら流石に立ち直れなかった。

 

 

 

この世界での梨深は悲しい結末に終わってしまいましたが…

次こそ、一緒に本当の青い空を見ましょう。

トゥルーエンド 10章「blue sky」

はい、ついに辿り着きましたトゥルーエンド。最高のシナリオ。どこ取り出しても名シーン。

元々ここの感想を書くための記事だったんですが、個別ルートだけで1万字以上書いてしまいました…本当いい作品だなカオスヘッド…!!

 

 

サードメルトが発生。白く包まれる世界。

心象世界で会話する二人の西條拓巳。

本物の西條拓巳…ニシジョウタクミは、早老症。物心ついたときからギガロマニアックスの力を使いすぎたため、存在としての矛盾が大きくなりすぎた。妄想しても直ることはない。

妄想の西條拓巳は、彼に問う。なぜ僕みたいな人間を生み出したのか、と。

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それは彼が、未完成の存在だったから。未完成だからこそ、人間らしい存在になれた。

そのことを聞いて拓巳は舌打ちする。やっぱり僕はこいつが嫌いだ、と。

 

今の状況は、タクミがIr2を妄想してしまったことがきっかけ。その公式を元にプロジェクトノアが行われた。その存在をタクミが知ることが出来たのは梨深に出会えたから。

拓巳を今まで追い詰めていたのは、彼をギガロマニアックスとして覚醒させるため。身動きの取れないタクミの代わりとして、拓巳は生み出された。

梨深はタクミの命が削られるのを阻止するために、拓巳が覚醒するのを阻止しようとしていた。

 

拓巳はタクミに、あと寿命はどれくらいかと問う。

その答えは、「今日か明日まで」。

拓巳が覚醒したことが要因だった。拓巳の命が消えればタクミの寿命は伸びるが、タクミの願いはノアⅡの破壊であるため、その選択肢を選んではいけない。

拓巳は君に遠慮するほど僕はお人好しじゃない、と冷たい言葉を投げかけるも、タクミは彼の本心を見抜いていた。

 

タクミは役目を終えたため、拓巳を後は託す。

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それでも拓巳はあくまで、「自分の生きる意味は自分で決める」ことを貫き…かつての梨深のように、タクミの心象世界を記憶に焼き付けるのだった…

 

 

…というわけで長々とあらすじを書いちゃいましたが。

本当に好きなシーンなんですよ、ここ。

タクミのことを嫌いだ、と言いつつも、彼の寿命の心配をし、「自分が死んだら寿命は伸びるのか?」なんて聞いちゃう拓巳。「君に遠慮するほど僕はお人好しじゃない」なんて口では言ってるけど本当お人好しですね…人間らしさ溢れる不完全な存在なんだなぁ…

拓巳の立場からすれば、タクミは自分勝手で迷惑な奴ではあるし「君に頼まれる筋合いなんてない」と彼から与えられた"生きる意味"は口では拒否するのですが…彼から託された"想い"というバトンはしっかり取って繋げていきます。彼の心象世界を忘れないように記憶に焼き付けて。

こういう"受け継がれる意志"なシーン本当大好きなんだよなぁ…めちゃくちゃ燃えました…

 

 

渋谷地震により崩壊した街。あやせと優愛と百瀬さんが街を歩いていると、心神喪失状態の七海を発見。ここの3人の絡み新鮮で面白い。

しかし足場となっていた道路が突然崩壊し4人は生き埋めになってしまいます。

 

現実世界で目覚めた拓巳。そばに横たわっていた将軍は目を覚まさないため、ノアⅡの居場所を知るためにセナの父親の波多野を捜索しに向かいます。

その途中、あやせの歌声により生き埋めになった4人を無事発見。

あやせと優愛を救出し、七海ともようやく再会。彼女にホントのおにぃは僕じゃない、と真実を告げます。

 

その言葉をトリガーに、呼び起こされる七海の記憶。

タクミの存在を思い出した七海は、目を閉じている彼に1年半ぶりに妹としての言葉を投げかけます。切ない…

その時、タクミの体から滑り落ちてきたのは…拓巳がプレゼントしたバングル。

もう一人のおにぃの元へ行っておいで、とギガロマニアックスの力で声をかけるタクミ。

七海は拷問で受けた苦痛に必死に耐えながら、もうひとりの兄を呼び止めます。

もうひとりの兄が兄ではないという感覚も、二人を繋ぎ止めるバングルの前では関係ありません。

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ホントのおにぃじゃない、不完全な性格をしているおにぃ。

それでも、西條拓巳もまた確かに西條七海の兄だった。

そのことを妹から伝えられた拓巳は、ずっと面と向かって言えなかった「ありがとう」を、ようやく言うことが出来ました。

ここもカオヘトップクラスの名シーンですよね…血が繋がっていない虚構の兄弟関係でもその間の絆は本物だったんだった…

 

苦痛に耐えながらも言葉を伝えることが出来て気を失う七海。目を閉じている将軍。

拓巳はその二人をいつの間にか救出されていた百瀬さんに託し、優愛とあやせと3人で波多野を探すことに。

ここで百瀬さんが「判刑事を探したら教えてね」と言い、拓巳が真実を伝えようとしたら「どこかで怪我人を助けてるのかもしれないけどね」と続いてしまったから伝えたくても出来ないのも悲しいよなぁ…カオチャで百瀬さんは判刑事が亡くなっていることは知っていましたが、その死の真相までは知らないんじゃないでしょうか…

また、次に優愛が拓巳に謝罪。ずっと敵だと思っていた彼女の事情を知り、拓巳は許すよなんておこがましいことも言えず、「ベースにある星来のフィギュアをもらってほしい」とお願いします。そして優愛も一緒にフィギュアを買いに行きましょう、と返します。ずっとすれ違っていた二人もようやく友人関係に戻ることが出来たわけで。トゥルーの後はちゃんと約束を守れたんでしょうね。良かった良かった…

 

 

名シーンの連続すぎる10章。まだまだあります。

 

視点は神泉駅のセナとこずぴぃへ。こずぴぃは地震の際にガラスの破片で足を怪我してしまったためセナに支えられながらの移動。

そこでついにセナはずっと探していた父親に再会。

彼を殺そうとするも、「世界が電気仕掛けならば私を恨む感情もまた電気仕掛けだ」と矛盾を指摘されたセナは躊躇します。

その瞬間、波多野がセナに倒れ込み、彼の胸には銃弾が。

それを撃ったのは…諏訪護。ニュージェネ犯人の一人。

素直すぎるお前がとても悲しく、そして愛おしい…と言葉を庇った娘に遺し、波多野は息を引き取ります。波多野は過去に誤ちを犯してしまったけども、それでもセナの父親だったんですね…

ずっと殺そうとしていた父親に命を救われたセナ。諏訪へ怒りをぶつけようとするも、自分のトラウマを利用した妄想攻撃により錯乱。

足を怪我していたこずぴぃも同様に攻撃を受けます。「私は誰?」と自分を見失うこずぴぃは錯乱…しません。

「君は、こずぴぃだよ!」と鳴り響く声。無事アイデンティティを取り戻します。

そして現れる我らがヒーロー。自分を取り戻したこずぴぃは、心の声でなく失ったはずの現実世界の声でその名を呼びます。

「……拓巳しゃん!」

 

こずぴぃの心の声を聞きつけ現れた拓巳。諏訪を挑発します。

すぐにキレる若者な諏訪は、十字架型の杭を用いて張り付け事件の再現を拓巳の体で行うことに。

次々と打ち込まれる杭。とどめの一本が拓巳に向けて放たれた瞬間。

「童貞の妄想力は、凄いんだ―――」

復活の奇跡という物語な妄想をシンクロさせ、諏訪と立場を逆転させることで傷を全てなかったことにし相手を撃破します。かっけええええええええええええええ!!!

 

拓巳がどうやって勝利したか興味深々なこずぴぃ。意識せず自分の口で喋っていたことは気にもしません。拓巳によりアイデンティティを取り戻した彼女にもう心の声はいらない。

諏訪が死んだことにより精神攻撃から戻ってきたセナは、死ぬ間際に波多野が教えてくれたノアⅡの場所を拓巳に教えます。

父が死んだという現実を受け止める彼女。自分に嘘をつき続けていた彼女の殻は剥がれ、家族が自分一人になってしまった悲しみに涙が止まらなくなり。拓巳にノアⅡを壊すようお願いします。

「僕を殺そうとしたくせに……。君のお願いなんて、聞く義理は、ないよ……」

「僕は、僕の目的の、ためだけに――」

ノアⅡを、壊す。絶対に。」

拓巳は彼女の"お願い"に、不器用ながらも応えようとしていたのでした。

…ほんと素直じゃないな拓巳。だがそれがいい。ふひひ

 

その頃野呂瀬は用済みの猪鼻と倉持を処分し、彼は2人の拓巳のCODEサンプルを手に入れることを企んでいました。

そんなことは望まない梨深は、決して拓巳に助けは求めない。

 

トンネルを通しノアⅡのところへ向かう最中、拓巳の前に立ちはだかるのは100人ほどの星楽たん。

襲いかかってくる彼女達を、ダメージを負いながらも拓巳は少しずつ減らしていきます。精神的にも肉体的にもキツすぎるなこれ…

ピンチに陥る拓巳でしたが、星楽はアニメじゃないか、と言った瞬間全ては二次元へ変化。

このシーン、最初は拓巳もオタ卒か~と感じたんですけど…後発作品を見る限り全然そんなことなかったですね。まあ最終決戦で「触手プレイはあんまり好みじゃないけど」とか言っちゃってるし、オタク気質は一生抜けないんだろうなぁ…

この件に関して一応すっきりとした回答を自分なりの解釈で出すとするなら、拓巳はこの戦いの最後に「塵は、塵に還らなくちゃ」「僕も、後で行くよ」って言ってたことから彼女達と自分が同一…妄想の存在であると考えていたことがわかります。そして彼は最終決戦前なので妄想の存在であることを「明日には消えちゃうような存在」とまだ気にしています。

妄想の存在は良くないものだと拓巳は考えているのですから、自分に非常に近いあやふやな妄想の存在である星来達を好きになれなくなってしまったのも当然のことではないのでしょうか。そして最終決戦を経て自分は妄想の存在であり、西條拓巳という人間なんだと胸を張って認められたから、そんな星来のことも好きになることができ、オタク卒業は取りやめにしたんじゃないかなーと思います。妄想の存在でも素晴らしいんだと気づけたということで。

ある意味オタクであり続けることが彼の成長だった、という解釈。説明下手くそで申し訳ない…

 

 

幾つもの困難を乗り越え、ついに辿り着いたノアⅡ実験場。

なんで、助けに来たのと問う梨深に、血まみれの自分が想いを伝えたらキモいだけじゃないか…と考える拓巳は「ハンカチを返しにきた」と嘘をつきます。もちろん梨深には本心がバレバレなわけですが…もっと自信を持ってくれ西條拓巳。

その場にいた野呂瀬は、演説を始めます。

幼い頃にギガロマニアックスとして覚醒した自分は、人の負の妄想を見続けてきた。だから、ノアⅡにより清廉な心へ漂白させ、争いを消し世界に永遠の平和を与えることが出来る、と。

拓巳は(ちゃんと聞いてはいませんが)彼の考えはもしかしたら正しいかもしれないと認めつつも、梨深を助けたいという自己満足のためにそれを否定。

互いにぶつかり合うお互いの正義。ディソードで戦う二人。

しかし戦力差は圧倒的。拓巳はたちまち追い詰められ、とどめを刺されそうになるも梨深が庇ったおかげで助かります。

その梨深を負の妄想によって犯そうとするも、自意識を取り戻す拓巳。

そこに野呂瀬が拷問で追い打ちをかけます。

体感時間の3日間、串刺し刑の痛みにひたすら耐えなければいけない拷問。現実世界では1秒。

拓巳は痛みにより徐々に精神が崩壊していき、梨深が殺される妄想を最後に見せられ、喪失感に包まれながら現実世界に戻ってきます。その瞬間野呂瀬は彼の上半身と下半身を容赦なく分断します。

上半身だけになっても梨深に触れようと右手を使って動こうとするも、それも阻止され…拓巳はついに人としての形を保てなくなります。

 

完全に自分という存在を見失う拓巳。

そこに君は妄想なんかじゃないよというタクミの声が聞こえ…

 

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西條七海が、祈る。
兄とともに収容された病院。ケガ人が溢れた待合室の片隅にうずくまり。
実の兄の、しわくちゃの手を握りしめて。
右手の痛みに耐えて。
目を閉じて。
祈る。
もうひとりの兄の無事を。
 
楠優愛が、祈る。
倒壊したビルの瓦礫。そこに埋もれるように横たわるコンテナの中で。
"彼"の美少女フィギュアのひとつを握りしめて。
地震と火事で醜く変形してしまったフィギュアたちの姿に感じた、胸の痛みに耐えて。
目を閉じて。
祈る。
彼女を許してくれた少年の無事を。
 
岸本あやせが、祈る。
避難所となっている、翠明学園。その校舎の屋上で空を見上げて。
神話が書かれた文庫本を握りしめて。
崩壊した渋谷を覆う、不特定多数の妄想が見せる悪意の痛みに耐え。
目を閉じて。
祈る。
彼女の歌を、彼女の話を、聞いてくれた少年の無事を。
 
折原梢が、祈る。
神泉駅の、薄暗いホーム。
蒼井セナの、震える手を握りしめて。
足の傷の痛みに耐えて。
目を閉じて。
祈る。
心の声で語り合ったクラスメイトの少年の無事を。
 
蒼井セナが、祈る。
横たわる父の傍らに座り。
父の、冷たくなった手を握りしめて。
最後まで素直になれなかった後悔の痛みに耐えて。
目を閉じて。
祈る。
彼女の"お願い"に、不器用ながら応えようとしてくれた少年の無事を。
 
咲畑梨深が、祈る。
冷たい床に横たわりながら。
"彼"へ伸ばした自らの手を、きつく握りしめて。
傷だらけの"彼"の姿を見て感じた、締め付けられるような胸の痛みに耐えて。
目を閉じて。
祈る。 
自分が守ろうとした、自分を助けに来てくれた少年の無事を。

 

 

「僕はなにもできなかった」
「君が、行動したんだ」
「その結果として、みんなが君のことを見てきた」
「君という周囲共通認識は、とっくに、できあがっているんだ」
「これからは、いや、もうすでに」
「君こそが──」

 

「ぼく……?」

「ぼくは?」

「きみは?」

「だれ?」

 

"きみはぼく。"
"ぼくはきみ。"
"ぼくなんて、いない。"
"きみなんて、いない。" 
"ぼくはぼくじゃない。"
「あなたは、おにぃ」
「あなたは、にしじょうくん」
「きみは、たくみ」
「あなたは、たくみしゃん」
「おまえは、にしじょう」
「あなたは、たく」
"ぼくはぼく。"
"ぼくは、妄想のそんざい。"
"僕は、存在する。"
"僕は、西篠拓巳。"

 

僕は――

 

「タクーっ!」

 

♪FInd the blue

 

その声が聞こえた瞬間に。

意識が僕を固定した。

ぐちゃぐちゃにかき回されていた世界が、一気に収束する。

混沌は、僕のディソードを形作って収束する。

僕は、僕としての形に、戻る。

世界は、世界としての形に、戻る。

僕は、僕だ――!

 

 

肉体も、

翠明学園の高校生であることも、

西條七海にとっては”おにぃ”であることも、

咲畑梨深にとっては"同級生"であることも、

全ては妄想により与えられたものであり、その存在は、あやふやなものであった西條拓巳。

けれども、彼が、この1ヶ月でヒロイン達と過ごした"思い出"と、

そこから生まれた"想い"は、妄想などではなく、確かにそこに存在していたのです。

彼は確かに西條拓巳として存在していた…そのことを、彼女達の祈りが証明します。

西條拓巳という曖昧な存在は、周囲共通認識により、絶対不可侵の存在と化し、完全復活を遂げます。

まさに王道を貫く、最高に熱い燃える展開。どストライク撃ち抜いてきましたねこれ。めっっっっっっっっっちゃくちゃ好みなシナリオ。神ゲーとしか言いようがない。

共通ルートでここで流れるBGMはfake me。それでもめちゃくちゃ盛り上がりましたが、個別ルートを乗り越えトゥルーに辿り着くと、find the blueにBGMが変わり、さらに6人のディソードが拓巳のディソードに吸収されるシーンが追加され…全身の鳥肌が止まりませんでした。演出が本当に最高すぎる。極論このシーン見るためにこのゲームやったようなもんですありがとう。ちなみに「ぼくは、妄想のそんざい。」をNOにしたせいで初見トゥルー失敗したんですよね…妄想の存在であることを認めてこその西條拓巳なのに…読解力なさすぎるぞ俺

 

 

最期の力をタクミから託され、ヒロインズの6人のディソードを吸収し、最終決戦が始まります。

野呂瀬は拓巳の胴体や頭脳を破壊するも、彼は瞬時に再生します。

西條拓巳という周囲共通認識はもはや完全に出来上がっており、ヒロインズとタクミのバックアップがある今、それを侵すことなどは不可能…!!

ここでの「痛覚は遮断した」って台詞かっこよすぎて惚れる。

 

野呂瀬の考えを読んだ拓巳の取った手段は、ディソードを変化させ反粒子の大蛇を生成すること。

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"好きな女の子を救いたい"という自らの正義を信じた拓巳は、ノアⅡに野呂瀬の体をぶつけて破壊し、戦いを終えるのでした。

最高の主人公なんだよなぁ…

 

 

そして物語は冒頭のシーンに戻ります。

ノアⅡの爆発に巻き込まれ動けなくなった拓巳。

梨深はタクミの残り少ない寿命を少しでも伸ばすために、拓巳にキスをしディソードで殺そうとするのですが…(共通ルートではここで終わり)

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自分を助けにきてくれた、好きな男の子を殺せるわけがなく、彼女は彼に告白をします。

自分は生きていていいのかと悩む拓巳に、タクミはそれを選んだなら生きていいんだと、最期に言い遺して息を引き取り。

拓巳も、梨深に告白をし。

タクミと同一の存在であるからこそ生み出せる、あの心象風景の青い空を。

周囲共通認識によって、渋谷に作り出すのでした。

 

 

"CHAOS;HEAD NOAH" END

ハッピーエンドで本当に良かった…!!ありがとうカオスヘッド

あ、全体の感想はラストです。

キャラクター

というわけでキャラ別の感想を簡潔に。もう24000字あるから短めで。

一部キャラハブってますけど許してください…

野呂瀬 玄一

トップバッターは我らがラスボス野呂瀬さん。

序盤から「ああこいつラスボスだな」「倉持と猪鼻裏切るな」ってすぐに予想出来てしまった。わかりやすい。

 

幼い頃にギガロマニアックスに覚醒し、人間の負の妄想ばかりを見つめてしまったため人類全員を支配しようとした男。人間の良い一面を見つめることが出来なかったのが悲しい。

彼がどうやってギガロマニアックスに覚醒したのか気になりますね。かなり壮絶な過去があるんでしょうけど。

 

戦いにおいてはCODEサンプル取るためにトドメをすぐに刺せないのがかなりハンデとなっていたイメージ。

普通に戦えばまず拓巳に負けることはないでしょうからね。

 

リンドウをモチーフにしたディソードがめちゃくちゃかっこいい。

葉月 志乃

犯人の一人にしてグリムの正体。さっきも言ったけど全然予想出来なかったです…今思えば怪しい要素まみれだったのに…

結構キャラデザが好き。というかナース属性に弱いんですよね。

ちなみに眼鏡かけてない方が自分は好きです。

 

拓巳を追い詰めるためだけにわざわざエンスープレイしていちいちノリノリでチャットしてたとか可愛いな。

といってもニュージェネ一連の犯行は狂気しか感じないものでしたが。妊娠男恐ろしすぎる…平気で胎児犠牲にできるのはな…

諏訪 護

もう一人の犯人でありラスボス格。いつも個別ルートで銃ぶっ放す仕事やってますねお疲れ様です。

あの判刑事を最後の最後まで欺き続けられたのは素直に凄い。ただ詰めが甘く、本性現したルートでは死亡率100%。この作品詰め甘い敵役多いからな…

彼が印象的だったのはやはり共通ラストのバトルですよね。葉月と恋人になってなくて童貞のままだったら彼の妄想力ももうちょっとマシだったのでは!?

 

神光の養育施設で育った時点で人生詰んでるも同然なんだよなぁ。ある意味被害者でもある存在。

百瀬 克子

カオチャで唯一(ナイトハルトは出てましたが)続投キャラだったので、今作での活躍を楽しみにしていた人物です。

カオヘではカオチャほど出番はありませんでしたが、セナルートラストの強烈なインパクトは忘れられませんね。

 

300人委員会の一員である彼女でしたが、感情的な一面もありまだ人間らしい人ですよね。委員会関係者はどいつもこいつもとんでもない思想の持ち主ばかりなので…

あくまでセナルートの世界線では委員会絡みの人間であるだけで、他ルートの世界線ではそうでもなかったりするかもしれませんが。

カオチャでは委員会らしい一面を一切見せなかったのは、あくまで監視者の役割を徹底しているからか。そのうちもう1回プレイし直して彼女がどんな立ち回りをしていたか確認し直したいですね…

 

「上の世界」の人間かもしれないので、アノニマスコードで名前だけ出てきたりしないかな。

判 安二

影の主人公とも言える、事件を違った視点から追い続けた刑事。

強靭な精神力の持ち主ですよね。恐怖に怯まず事件を追い続け、集団ストーカーの攻撃にも耐え…

最初から最期まで格好良い人でした。カオチャの神成さんが尊敬するのも納得。彼の戦いを見てから続編での弔合戦というシチュエーションの熱さに気づく。

 

諏訪と共に事件について推理するシーンは普段とはまた違った雰囲気があって、お気に入りですね。百瀬さんとの絡みも面白かった。

 

もっと活躍が見たかったです。過去の事件を追っていた時のスピンオフとか出てたら絶対読んでました。

三住 大輔

学校での拓巳のたったひとりの友人。小野Dはかなり好きなので嬉しいキャスティング。

カオチャの伊藤ほど出番がある人物ではありませんでしたが、存在感は抜群でした。

拓巳と梨深とのトリオの安定感も凄まじい。もっと日常シーン見たかった。LCCでは全然出番がないって聞いたのでちょっと残念…

 

梢ルートでは(おそらく)思考誘導により悲しい末路を辿ってしまいましたが、その他のルートではどうなったか明かされていないのがちょっともやもやしますね。サードメルトの地震で亡くなってはいないと信じたい。

トゥルーの後も、拓巳とは連絡を取り合う仲だったら嬉しいですね。

 

マテリアルでは梨深の記憶操作によって拓巳と友人になったと書かれてましたが、それだと梨深が学校に行く以前から拓巳と親しかったのがちょっと不自然ですね。将軍が拓巳のために記憶操作したとも考えにくいし。

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やっぱりあやせルートで語られたこのことが彼の本心なのでしょうか。

そんな理由かよ!ってツッコミたくなりますが、こういうことを何の悪意もなくストレートに言ってくれるのはむしろ好感が持てます。いい奴だ。こりゃモテるわ。

 

物語以前から西條拓巳という存在を観測し続けていたのは、七海と彼だけ。

拓巳や梨深と仲良くなったのは記憶操作によるものだったとしても、彼らとの交流を通して生まれた絆はまさしく本物でした。

星来 オルジェル

カオスヘッドの登場キャラクターと表現すると若干語弊があるヒロイン、拓巳の嫁星来たん。

妄想の存在である拓巳が同じくフィクション…妄想の存在である彼女を好きになるのは必然だったのでしょう。

 

本編では拓巳の弱さの象徴として活躍。

彼女がラストで3桁もの彼女が襲いかかってくるシーンはめちゃくちゃ怖い。普通のオタクなら好きなキャラが大量分裂して襲い掛かってきたら発狂するわ。

LCCでは攻略ヒロインにまで昇格するらしいですが、設定的に彼女のルートはバッドエンドなんだろうな…

 

今日(5/22)は誕生日らしいですね。おめでとうございます。

拓巳は今頃全力で祝ってるんだろうな…

 

って記事書いてたら日跨いでました。ごめん星来たん。

楠 優愛/美愛

ヤンデレではなく、"病んでる"ヒロイン優愛。

正確には美愛と呼んだ方がいいんでしょうね。このシリーズ呼び方に困るキャラ多いな。

 

拓巳には事件の追求のために近づいたわけですが、アニメ関連の話題に食い付いつく姿や、彼のことを事件に関係ないことまで知ろうとする姿勢はとても演技だったとは思えなかったですね。

拓巳の趣味を一番理解している人物だったので、彼への疑いさえなければすぐに仲良くなれたのでしょう。

環境が悪かったとしか言いようがない。疑いが晴れてからは、拓巳をひたすら想ってくれるいい子でしたし。

 

本編では他のヒロインに比べてギャルゲーらしい展開も皆無で割りを食っているキャラでした。

なのでLCCでイチャイチャするのが特に楽しみなヒロインの一人。

優愛と美愛どっちも選べると聞いているのですが、個人的には美愛の方がいいかな。やっぱり本来の姿で生きていってほしい。

トゥルーはとてもすっきりした終わり方でしたが、彼女が自分は優愛だと思いこんでいるままなのは引っかかっていたので…そこら辺はLCCで解決してくれるのかな?期待してます。

岸本 あやせ

ザ・厨二病なヒロイン。シュタゲ勢に放り込んだら話が合いそう。

シュタゲやカオチャで名前だけは登場していた、シリーズを繋ぐ人物の一人であるFESについてようやく知ることが出来たのでちょっと感動。

 

ヒロインズの中でも特に拓巳大好きな子。

同じ黒騎士の一人である人物にようやく出会えたことで他の人達とは違う親近感が芽生えていたのもあったんでしょうし、自殺から救ってくれた恩も感じているんでしょうね。ちゃんと話を聞いてくれる人も全然いなかったのでしょうし。

梨深もセナもこずぴぃも優愛も特定の場面では拓巳に疑いをかけたり殺そうとしてきましたし、七海も(これは拓巳が悪いのだけど)個別ルートで拓巳の「敵」と呼べる存在になってしまいましたが、

彼女だけは終始拓巳の味方でした。個別ルートで再起不能状態のヒロインズを見つけても助けずにディソードだけ奪っちゃうのとても彼女らしいなぁ…

 

そんなクールな彼女が数少ない笑顔を見せるシーンの破壊力は凄まじい。

LCCでは彼女の日常が見られるらしいので楽しみ!プライベートをもっと知りたかったので。

 

トゥルーでエンディング入る前は彼女の見えている世界は負の妄想に支配されたままなのでは?と気になっていたのですが、

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このCGを見る限りは彼女もあの青空が見えていたのでしょうね。

良かった良かった…

 

 

めちゃくちゃどうでもいいことなんですが、彼女の誕生日は1月29日なので自分と一緒なんですよね。

自分と同じ誕生日のキャラに全然出会ったことがなかったのでとても嬉しい。これからの誕生日ではFESの曲を聞くことを習慣にしよう…

ちなみに今月土曜日のチヨスタライブに行きます。FESの生歌楽しみ~!

折原 梢

個性が強いカオヘヒロインズの中でも特に濃いキャラであるこずぴぃ。

個別ルートで見せた血まみれの姿が忘れられない…夢に出てきそう…

余談ですけど彼女の親ってかなりまともですよね。ブログによると正月に振り袖着せてくれたらしいし。このシリーズまともな親の方が少ないからな

 

ギガロマニアックスに覚醒するまでも悲惨なのに、目覚めてからも能力の暴走故に振り回されていた彼女。だからこそディソードに振り回される戦闘スタイルなんですね…上手い表現だ。

波多野さんが負の感情を否定するなとか言っちゃったから余計悪化してる気がしないでもない。

 

さて、彼女を語るには欠かせないのが蒼井セナという存在。

東京に来てから初めての友人であるセナのことを彼女はとても大切に思っていました。

色々と変わりものであり拓巳に初対面で「三次元でその口調は引く」と言われてしまったこずぴぃのことも、セナは心から受け入れてくれたからなぁ…

基本的に拓巳しゃん大好き!なスタイルでありながら梨深ルート冒頭で敵対しましたが、その理由もセナ絡みですし。

 

 

カオヘのキャラクターブログ(今は元サイトが消滅してるのでウェブアーカイブで見ました)でも、セナが大好きなことがたくさん分かってとても微笑ましい。

引用するとこんな感じですね。

 

セナしゃんってばまるで恋人みたいなことしてくれるのら
はふぅ、こずぴぃテレテレさんなのれーす

 

(別の記事)

Q2:
セナさんとはいつキスをしますか?

A:
セナしゃんとならー
ちゅーしてもいいって思うのら

 

 

これが天国か。

やばいな…セナこず、というかこずセナ最高ですわ…拓巳に倣って「貧乳姉妹」って表現してもいいけど。

共依存な関係だけども、だがそれがいい。ふひひ。

シュタゲカオチャカオヘとプレイしてきましたが、3つの作品のヒロインズ同士のコンビで一番好きです…もっと二次創作増えないかな…

 

というわけで、LCCで一番楽しみなのがこずぴぃとセナとのポッキーゲームのシーン。CG見た時はテンション上がりまくったので早くプレイしてぇ…

拓巳の妄想オチだとしても構わん!!ありがとう公式!!

 

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トゥルーの後も二人で一緒にいつまでも仲良く過ごしてくれ~!

蒼井 セナ

クール系ヒロインの殻を被ったヘタレ…人間らしさ溢れるヒロイン、セナ。

このシリーズでは毎度おなじみの科学者・解説ポジヒロイン。

カオチャの久野里さんとは同系統でありながら正反対ですね。胸とかね

 

個人的には七海の次に好きなヒロインですね。

黒髪ロングでギャップ萌えなキャラとかストライクなんだよなぁ…

大好きなガルガリ君について語るシーン面白すぎた。

 

 

こずぴぃと似ている存在ですよね。

キャラソンの「calling」ラストの歌詞。

自分の居る場所を今 確かめたい この街に…

こずぴぃキャラソンの「ちいさな声に気づいて」ラストの歌詞。

ずっと探してる 安心していられる場所を 誰か

味方が欲しいの もうひとりぼっちはやだよ

二人共「居場所」を求めてたわけで。

そんな二人が東京ですぐに出会えたのは幸福でしたね。

…またこの組み合わせについて語りそうになりましたが絶対長くなるので省略~。

 

 

オカリンと出会う話が小説であるらしいので、今度読んでみます。

そのためだけにニトロプラスコンプリートを買うぞ…!!ニトロプラスの作品全然知らないけど…!!

 

LCCでは家庭的な一面が見られるらしいので期待してます。

出席日数足りなくて留年したって面白すぎるんだよなぁ…他人事じゃないけど…

キャラブログだとこんなこと言ってましたけどね。(ちなみに彼女のキャラブログ特に面白かったのでまだ見てない人は是非。バレンタインデーにチョコ味のガルガリ君買ってるのは流石に笑う)

そう言えば、留年すると、西條や梢と同級生になるのか。。。
それも悪くないかもしれないな。

これがクール系ヒロインですか。

西條 七海

一番好きなヒロインです。妹キャラでめっちゃ好きってキャラはあんまりいないんですが、彼女は例外。

最後まで兄のことを想い続けた、本当にいい妹。拓巳爆発しろ。

あと宮崎羽衣さんの声が好き。生存かくに~ん☆されたい。

 

ビシィクール電波病んでる厨二病と変わり者ばかりのヒロインズですが、彼女だけは例外。人気投票1位も納得ですわ…

いかにも事件に巻き込まれそうなヒロインだな…と思ってたら案の定巻き込まれてしまったわけで。わりとショックだった…

しかも個別ルートでも悲惨な目に。このシリーズの妹キャラだいたいろくな目に遭わねぇな。

頼むぞらぶchuchu。拓巳とは血繋がってないんだし普通に恋愛してもいいんだぞ。まあ個人的には妹と兄の関係性のままでいる方が好みなんですが。

 

本編開始前からずっと拓巳という妄想の存在を観測し続けていた七海。

その存在は拓巳にとってとても大きいものであったのは間違いないわけで。本編で過程はともかくそのことに彼が気づいてくことが出来て良かったですね。

ああ、ええ妹や……こんな妹がほしい人生だった…

 

 

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エンディングで右手が復活したのは気になってたんですが、マニアックスによると将軍が最後の力でリアルブートしたってことだったんですね。良かった良かった…

タクミが取り戻してくれた右手に、拓巳がくれたバングルをしてるわけか…感動…

咲畑 梨深

我らがメインヒロイン梨深。

あの立ち絵の首の角度とか、ビシィ!とか、なんか癖になる。

クリア後に「ビシィさん」って呼ばれてるって知って笑いました。共通ルートのラストで拓巳殺すからラスボスって言われてるのは流石に面白すぎる。

 

メインヒロインながら、タクミの存在により拓巳との関係性はとても変わったものでしたね。

彼女の苦悩が作中でしっかり表現されてるのが良かったです。ヒロインというよりもう一人の主人公に近い気がするな。

 

とにかくやってることが空回りしまくっていたのが可哀想。

LCC最初だけプレイしましたが、そのこと言及されてて流石に笑いました。

タクミと拓巳と七海のことを想って最初から最後まで行動していたのは真実なので…責めないであげてください…

 

梨深ルートのラストを見る限り、作中でもトップクラスの妄想力の持ち主なんですよね。

基本七海を利用されてすぐ捕まってしまうせいであまり実力を発揮出来てはいませんが…というわけでカオスヘッドの格ゲー出してくださいお願いします。カオチャ勢も出してね。

 

らぶchuchuはトゥルー後のお話ということで、他ヒロインとくっつくためには彼女を振らなければいけないのがちょっと不満。まあ拓巳だから許されてる感じしますが。もうハーレムオチでいいんじゃないかな。ふひひ。

 

拓巳と梨深はあの後不器用な恋人関係を続けてほしいという気持ちが強いですね。

キャラブログ見てると彼女の恋を応援したくなってしょうがない。頼むから幸せになってくれ。

将軍

実はめちゃくちゃ好きなキャラです。拓巳が好きだから必然的に彼も好きになってしまった。ある意味全ての元凶だけども、彼なりの考えでしっかり動いていたのが好き。

裏主人公ポジだよなぁ。

 

彼の早老症はバス事故の遠足を欠席した理由でもあるので、遺伝子的なものかと思ってましたが…遠足以前からギガロマニアックスの力を使い続けていたからなったとも考えられますね。どっちなんだろうか。

 

拓巳、タクミ、梨深、七海の関係性がとても美しくて好きですね。

自分勝手だけども彼に想いを託すタクミと、不器用ながらも将軍のバトンを受け取る拓巳。

拓巳とタクミの間で板挟みになり、苦悩する梨深。

本当の兄のことを忘れ、偽りの兄へ接し続ける七海。

タクミによるとても奇妙な人間関係。

カオヘの真の魅力は人間ドラマだと思います。

 

タクミの戦いを本編後に知っているのは3人だけ。彼の想いを受け継いだ3人がこれからも力強く歩んでいけますように。

西條 拓巳

この作品でもぶっちぎりで一番好きな登場人物です。好きすぎてTwitterで最近作った科学ADVネタバレ垢が一時期彼の話するアカウントになっちゃってたよ。共通ラストのかっこよさに惚れてしまった。

ここまで魅力的なキャラクターになったのは、吉野裕行さんの名演技あってこそでしょう。声優という職業の凄さを再確認出来ました。

 

最初はなんだこの強烈なオタクは…面白いな…って感じだったんですが、いつの間にかめちゃくちゃ愛着湧いてしまいました。

あのインパクト抜群なフィギュアレビューとか今見直すとペットを眺めてる気分になってしまう。カオヘで一番可愛いの拓巳では(?)

カオヘのラジオCD、彼の日常が描かれるサウンドドラマが入ってるらしいのでそれ目当てで買います。拓巳しゃんが楽しそうにしているのをもっと眺めていたい。

 

「主人公らしさ」が全然ない拓巳。

七海救出クエストで覚醒しないわ(最初ヘタレすぎだろ!って思ってしまった)、個別ルートではすぐ女の子に頼るわ、現実逃避は酷いわ…

共通+トゥルーでは運が良かったからああなっただけで、一歩間違えれば悲惨な末路を辿っていたのではないでしょうか。

 

でも、そんな不完全な彼だからこそ、「自分の生まれた意味は自分で決める」という結論に至ることができたわけで。

妄想の産物であった彼が「大好きな女の子を救いたい」という自らの正義を見つけ、はっきりと個として存在することが出来たのです。

全人類を奴隷にしある意味”幸福”へ導く野呂瀬を「それは正義なのかもしれない」と言いつつ、「でも僕は好きな女の子を救うからその野望を打ち砕くね」と切り捨てることが出来る彼は、まさしく"正義"を貫き続けたヒーローでした。

 

 

彼は幸せなのがとても似合う。ずるい。LCCで彼が楽しんでるのを見られるのが嬉しい。

ロボノでは2019年でも相変わらず引きこもりしている彼の姿を見られるらしいのでそっちも楽しみです。

最低であり最高である主人公、それが西條拓巳。彼に出会えて良かったです。ありがとうございました。

さいごに

というわけで、ようやく〆です。31000字って…

 

CHAOS;CHILDが本当に面白かったので、とりあえず始めてみたCHAOS;HEADでしたが…

まさかここまでハマるとは思いませんでした。最近拓巳やこずセナのことばっか考えて日常生活に支障をきたしてます。楽しい。

カオチャやシュタゲに比べれば評価が低いですが、自分の中ではこの2つと同等の面白さを誇る作品だと思います。面白さの方向性が全部違うのでどれが優れてるとかは断言出来ませんが、3作品とも神ゲーでした。強いて言うならエンタメ性特化のシュタゲ、メッセージ性特化のカオチャ、その中間を取っているのがカオヘってイメージですね。ロボノも楽しみだなぁ。

最後に一点集中するタイプの作品が好みなのですが、9~10章が自分の好みドストライクを撃ち抜いてくれました。王道って素晴らしいですね…!!

 

良い妄想には、現実を良い方向に変えてくれる力、可能性がある。

CHAOS;HEADというフィクション…妄想は、プレイヤーの心を豊かにし、何かを与えてくれる作品だったでしょう。

カオチャは人の想いの美しさ、自らの正義を貫くことの大切さを描く作品だったと認識しているのですが、前編であるこの作品もそうだったと思います。

あと今作は人間賛歌というテーマもあると感じましたね。人間は不完全な存在だからこそ良いものだ、と。

 

本当に、素晴らしい物語でした。

この作品、キャラクター達に出会えて良かったです。ありがとうございました!

これからも末永くこの作品が愛されていきますように。

 

来年無印が10周年らしいので、何か展開があることを期待してます。NOAH版として再アニメ化してくれないかな…

え?そもそもアニメ化してない?言われてみればそんな気がしてきたぜ…

 

 

 

 

 

 

めっっっちゃくちゃ長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございました。

さて、次回は「CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!」感想でお会いしましょう!!

再来週にはクリアして感想書きたいですね。楽しみ~!!!!!!!!