―書き換えることができるだろうか。彼女の、その運命を。
一応ネタバレは極力控えめでいきます。(Rewriteはネタバレあり感想も書きます)
※11月にHFをプレイし終わってから書きます
Rewriteという作品。
自分はアニメ化発表に乗じて、5月からプレイし始めました。
ゲームが序盤から結構面白かったので、アニメの先行上映会にも応募して無事当選したので参加しました。
…といっても他のゲームや学業で忙しく8月終了時点では小鳥ルートのみ終わった状態。
9月に入ってから本格的にプレイし始めたんですが、どのルートもダレることなく面白かったため、とても長いシナリオでも2週間で終わらせることが出来ました。
自分は鍵っ子を名乗っておきながら「AIR,CLANNAD,planetarian,リトバス,AngelBeats,Charlotte」の6作品しか知らないんですけど(原点であるKanon、麻枝准真骨頂である智アフやってない雑魚)
まず一言で言うと…
Keyで一番好みです。
自分の好みドストライクなシナリオでした。
Keyに”泣き”を求める人にとってはいまいちかもしれませんが、自分は単純に"面白さ"を求めている(面白くなきゃ泣かないし)ので最高でした。
個別ルート全部面白かったのも良ポイント。(一部個別ルートは受け付けない人にはつらいと思いますが)
とてもメッセージ性が強く考えさせられるシナリオだったのも良かったですね。
といっても、どれがKeyで一番好きかと聞かれると思い出補正相まってなんだかんだリトバスなんですけどね…
では以下簡単に感想を…
シナリオ
プレイ順
小鳥→ちはや→ルチア→朱音→静流→Moon→Terra
無意識にこうなったんですけど、かなり最適に近い攻略順だったと思います。
静流はちはやの後にやった方が絶対いいしなぁ…
個人的評価
Moon&Terra>朱音=静流>その他3つ
どれも面白かったけれどもジャンルが違いすぎて順位つけられない…
ただ、MoonとTerraは別格でしたし、個別ルートでも後に解放される朱音静流は完成度が頭一つ抜けてましたね。
共通の大きな伏線が個別ルートで回収されていき、また共通個別での小さな伏線が集まっていきTRUEルートに繋がる…
ギャルゲーによくある構造ですが、こういう伏線回収大好物です。
Rewriteの個別ルートは、ボリュームがあって濃密なだけでなく、ライターが3人もいるので、どれも癖がかなり強いですね。ルートによってはまるで別の作品として受け取れるようなものもありましたね。
賛否両論あると思いますが、自分はどれも楽しめました。
ネタバレ極力控えめなのであまり語れないんですがルート別に簡単な感想を。
(例のおまけルートはここでは割愛!!)
小鳥ルート
これぞ『Rewrite』なお話。
個人的には最初にやって正解だったと思うルート。各キャラの立場などがまだ分かっていないので瑚太朗に感情移入しやすかった。
とにかく斎藤千和さんの演技が凄い!ってことにつきますね。ラストシーンは声優ってすげええ!!!ってなりました。
瑚太朗達のとにかく何があっても生きようとする姿勢はRewrite全体のテーマにも合っててよかったです。
ちはやルート
バトルが多くとっても少年漫画なルートでした。直球な発言するとFateのUBWです。
表記上は「ちはやルート」なんですけど、あまりに咲夜が活躍しすぎていたのでCLANNADの春原兄妹ルートみたいに鳳兄妹ルートで良かったのではこれ。
王道ながらも分かりやすくとても楽しめるルートでした。
一部物語を全部理解していても謎な御都合展開あったけど細かいことは気にしない!燃えるし!
ルチアルート
竜騎士暴走しすぎだろ!なルート。これは賛否両論当たり前ですわ。ミステリーやっといて地の文で嘘入るって…
ひぐらしうみねこ好きなので、予め竜騎士の文章に慣れておいて良かったです。知らない人見たら困惑するだろこれ。
最初のホラー&ミステリーな展開はいらなかったんですけど、それ以降は結構好みですね。夜景見るシーンはRewrite全体でもトップクラスに好きです。偽らない君へが流れるシーンも良い。Rewriteでは数少ないイチャラブ展開も楽しかった。
当然気になったことは瑚太朗は別人だったことですね。右代宮戦人みたいな口調や性格になってた、竜騎士反省してくれ。特に終盤で唐突にヘタレになるのが気に食わなかった。あのコタさんは吉野に殴られるべきです。
設定も後から考えると粗が目立つな…なんだかんだ細かいとこ気にしなきゃ結構好きですが。
朱音ルート
ダークヒーロー物。大好物なシナリオ。
田中ロミオの作品今まで知らなかったんですけど、このルートやって天才だと思いました。文章力が凄すぎる。そらあれだけ評価されるわ…ラスボス戦の地の文(書き換えまくるところ)は鳥肌立ちました。
ラストシーンも良かったです。ルチアで偽らない君へを聞いた後でしたが、このルートにもしっくり来る歌詞だったのが凄い。
サブキャラが特に輝いてるのもポイント。
静流ルート
一番「泣ける」ルート。
「静流ルートは泣けるぅ…?俺はもうKeyの涙腺攻撃には屈しないぜ!」という姿勢で挑んだ結果、EDまではなんとか耐えてたんですがEDの最後の歌詞+CGで思いっきり泣きました。反則だぞこれ。
登場人物がRewrite全体でもトップクラスに多くて楽しめましたね。
リトバス好きなのもあって都乃河勇人ファンだったんですけど、殿の作品でも最高傑作ですねこれは…
Moon&Terra
全部クリアした後に解放されるTRUEルート。
熱い展開が多く、怒涛の伏線回収が最高でした。一番好き。
まさかあのキャラが活躍するとは…驚きの連続。
少しでも語るとネタバレになるのでここでは割愛…
キャラクター
Keyらしく、どのキャラクターも見せ場があり輝いてます。
特に立ち絵のないキャラクターでも良キャラが多かったのがポイントですね。洲崎はRewrite全体でも好きなキャラ。
まだアニメは見てないので彼らのビジュアルが明かされるのが楽しみです。
全員分書きたいんですがネタバレ全開で書きたいのでここでは特に好きな5人のみ。
5.中津静流
ヒロイン陣では一番歴代のKeyヒロインに近いキャラだと思います。
オッドアイ眼帯やら金髪ツインテやら属性モリモリのいたる暴走しすぎだろってデザインでしたが、なんだかんだ女性キャラでデザイン一番好きかな。
癒し系のとっても良い子。とても友達思いで自分の信念を貫いているのが良いですね。一緒にさんま食べたい。
CVのKeyでおなじみすずきけいこさんは安定の演技力で本当に凄い…ルチアルートで静流が「はるか」って言うシーンリトバス思い出してしまった
4.此花ルチア
お馴染みKeyの黒髪刀ヒロインッ!
我らが委員長。スタイルが良すぎる。姉御以上のバストサイズって…
個別ルートでの可愛さが異常。イチャラブパート楽しかった。ギャップ萌えに弱い。
ヒロイン陣でも一番乙女しているのが好き。
Hfではもっと彼女と色々出来るらしい!!楽しみ!!
3.千里朱音
最初はニートながらも頼れる先輩キャラなのかなって思ってましたが、実態は隠れヘタレの残念な人でした。どや顔してるのにかませ犬キャラだったの面白すぎる
彼女は個別ルートに入る前に2人で一緒に行動出来るイベントが多くて特に優遇されてた印象。例の全年齢対象とは思えないイベントは最高だったぜ。
ヒロイン陣の中でも実は一番人間らしいのが本当に好き。
朱音ルートの出来が非常に良かったこともあり、女性キャラでは一番好きになりました。
2.天王寺瑚太朗
Key主人公でも一番好きです。
共通ルートのおちゃらけた感じも良かったんですが、何よりその後の個別ルートで自分の立場から迷い悩みつつも自分なりの答えを見出していくのがかっこよくて好きになりました。。
MoonTerraをプレイする前はそこまででもなかったんですが、テラコタさんが素晴らしかったので2位にランクイン。
こういう信念を貫き通す主人公、とても憧れるし大好きだ。
Terraでボイスが付いてるのも好ポイント。ギャルゲーは主人公のボイスほしい派です。
1.鳳咲夜
男キャラが堂々の1位ランクイン!このゲーム一応ギャルゲーだよな!?
序盤の厭味ったらしい態度とか、ヒロイン個別ルートを完全に乗っ取ってるところとか、Fateのアーチャーをリスペクトしたキャラでしたね。
ちはやルートでの活躍が本当に素晴らしかったです。他のルートでもいいところ持っていくんですよね彼。いちいちかっこよすぎる。
Rewrite+では終盤の彼の名シーンがカットされているらしくちょっと残念…設定的にはちょっとおかしいけれどもあそこは最高だった…
HFでもいいところを持っていくようで。またかっこいい彼を見られるのが楽しみだぜ。
BGM
BGMに関してもKeyで一番好きですね。集大成とも言える楽曲のクオリティ。
耳に残る楽曲が非常に多い。
特にお気に入りのBGMと、あとボーカル曲全部について手短に。
旅
タイトル曲。KeyのタイトルBGMにはハズレがなし。
だーまえ楽曲だけあってやはりクオリティはトップクラス。
ルートをプレイし終わった後にこのBGMを聞きながら余韻に浸る至福の時間をまた味わいたい。
サンブライト
ルチアのテーマ。
ヒロインのテーマBGMだと一番お気に入りですね。前向きになれる曲。
この曲を聞きながらルチアに殴られるのが楽しかった。
深層森林
主に森に入ってる時に流れる曲。アニメでは次回予告BGM。
まさにRewrite、って感じの曲だと思います。森の神秘さや不気味な感じが出てる。
今度森に入る機会があったらこれ聞きながら入るか…
揺葉
感動的なシーンで流れてるBGM。
個人的にはルチアとの夜景のシーンの印象が強いですね。このBGMのおかげで感動が増しました。
あとはTerraの例のシーンも。うるっときた…
以下ボーカル曲。
Philosophyz
Keyでは数少ない”かっこいい”OP曲。折戸伸治は天才だぜ。
歌詞の意味が分かった時は猛烈に感動してしまった。ラスサビで鳥肌が止まらない。
インスト版も感動シーンで流れてて印象的。
アニメ版のアレンジはさらにかっこよくなってて良かった。
Rewrite
まさかのサイキックラバー楽曲。ベッタベタのアニソン。
初見ではそこまでピンと来なかったんですが聞いてるうちにどんどん好きに。スルメ曲ですね。
インスト版流しまくってからvo入り曲流すのはKeyのお決まりとはいえ興奮する。ずるい。
闇の彼方へ
明るいED曲。
小鳥ルートが一番印象的でしたね。
あのラストシーンからこの曲が流れてとっても開放感がある。
恋歌&恋文
涙腺破壊楽曲。こんなん泣くに決まってるだろ。
例のフレーズは卑怯すぎる(しつこい)
静流ルートを象徴している名曲。早くサントラほしい。
偽らない君へ
流れる2つのシーンで全然印象が違う楽曲。
歌詞が特に印象的。竜騎士の作詞はやはりすごい。
RewriteのED曲はどれもレベルが高い…
渡りの詩
何言ってるか分からない曲。歌詞解読してる人天才すぎる…最後の「もう地球帰る」がちょっと面白いけど。
なんだかんだRewriteのボーカル曲で一番好きかもしれません。だーまえ天才や…
壮大なこの曲が流れながら、例のEDが流れるのが非常に印象的。
CANOE
Terraの終わり、最後の最後に流れる曲。
歌詞がRewriteという物語をとても表している。
この曲と共にEDが流れた時、長い「旅」がついに終わったってことで達成感やら色々こみ上げてくるものがあってちょっと泣きそうになってしまった。
というわけで相変わらずまとまりのない感想ですが、そろそろ終わりです。
Rewriteの物語は、壮大でありとても難解で複雑なんですが、秘められた意味を理解した時の感動は物凄いです。
本編に収録されてるキャラの設定集を駆使すればなんとか初見で理解出来ると思いますし。自分は初見で7割ぐらいは理解出来ました。今でも分かってない部分はあるんですが…こうやって色々考えることの出来る作品は楽しい。噛めば噛むほど味が出る。
まだこの記事を読んだ方で未プレイの方がいたら(結構ネタバレしておいてなんですが)是非プレイすることをお勧めします。
特にゲームやらずアニメを視聴している方。アニメという地の文のないメディアではRewriteの魅力を最大限表現するのは相当難しい、というか無理です。この作品アニメ向きじゃなさすぎる…
環境問題、命、友情、愛、青春…
色々なテーマが含まれていて、考えさせられる作品です。Keyの中でもメッセージ性が一番強いので賛否両論になるのは必然か…
特に、公式でもテーマと明言されている『圧倒的な生への肯定』が特に印象的でしたね。
CLANNADは人生なんてよく言われてますが、Rewriteも人生観を人によっては変えさせてくれる作品でした。
自分は少なからず変わりました。相変わらず作品にすぐ影響される…
生きる活力をくれる、そんな美しい物語でした。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
ちなみにネタバレあり感想はCLANNADの時みたいに書かないと思われてそうですが多分Rewriteは書きます。安心してください。