CLANNAD-簡易感想
いつまでも 覚えてる
なにもかも変わっても
ひとつだけ ひとつだけ
ありふれたものだけど
見せてやる輝きに満ちた そのひとつだけ
いつまでもいつまでも守ってゆく
ネタバレ極力控えめです。
Keyの名作『CLANNAD』…
恥ずかしいことに実は今までクソにわかで断片的に内容知ってるだけだったんですが(11月に風子ルートだけクリアして以来やってなかったという…)
この春休みの機会にゲーム版を全部プレイしBDのコンパクトエディションを買ってくれた友人の協力があり、プレイしながらアニメを全話視聴会を開いて見ることが出来ました。感謝
Keyの最高傑作とも言われるだけあり、その出来は素晴らしく…
俺の中では『リトバス』『シュタゲ』と並んでノベルゲームのトップに立ちました(といってもそんな数やってないんですけど)
めちゃくちゃ色々書きたいんですが、ぶっちゃけ今日で春休み終わって普通に1限から講義があるので、
今回はネタバレ控えめで簡易的な感想をば…
ネタバレ全開で言いたいこと言いまくるのは今度かな。
※ゲーム版メインですがアニメ版にも少し触れます
シナリオ
アフターストーリーが素晴らしかった。これに尽きる。
…といっても、渚ルートとアフターストーリーだけじゃここまで名作とは言われてないでしょう。色んなルートがあってこそのCLANNADですね。
プレイ順
風子→ことみ→春原→渚→有紀寧→藤林→幸村→勝平→美佐枝→智代→アフター→春原BAD→(斉藤)→野球
個人的個別ルート順位
風子>ことみ>渚>春原兄妹>勝平>美佐枝=幸村>智代>有紀寧>藤林姉妹
とりあえず一つ一つ簡単に感想を書いていくか…
渚ルート
なんだこの理想の家族は…
ラストシーンの親父の叫び。あれにつきますねこのシナリオは。涙腺に来た…
終わり方も消化不良感なく終わったけどアフターストーリーへ続いてくれて安心した。
藤林姉妹ルート
う~ん、こういう路線は自分は求めてなかったですね…全然合わなかった。
杏は好きだけども杏ルート以外の杏が好きかなぁ。
ラストの椋はかっこよかったけど彼女は勝平ルートで輝いていた印象強し。
ことみルート
完成度が高い。これにつきる。
伏線回収がうまいしこれ単体でゲームとして成立してるじゃないか…
あとこのシナリオの杏がめちゃくちゃ好きです。いい人すぎるよお前…
智代ルート
智代が一番好きなキャラだから期待してたけど、なんか最後まで問題点が腑に落ちなかったな。
智代ならあの程度の問題吹き飛ばすほどのエネルギーありそうなもんだけど…
重く考えすぎじゃね?っていう。ネタバレなしだとあんまり喋れないな…
風子ルート
このルートだけは前にやったんですが、あまりに完成度高すぎてクリアして満足してCLANNADを4ヶ月放置してしまったという。
いやあれは泣くでしょ…
アニメでも屈指の完成度で最初にコレを持ってきて視聴者を惹きつけさせるのはうまいなあ、と。
有紀寧ルート
ライターの都合でたらい回しにされ、結果平和に終わった感じな話。
アニメだとおかげで話変わりまくってましたね。アニメの方が個人的に好きかなぁ。
おまじないは色々なパターンやるの楽しいけどまだ全部見切れてないです…
美佐枝ルート
美佐枝さんとくっつくのかと思ったらなんか終わってしまったルート。勿体無い。美佐枝さん結構好きなのに
いきなり終わったかと思えば、智代ルートでちゃんとこのルートのラストシーンが残されていて安心…
アニメではリビルドされ完成度が高まっていましたね。もう一度アニメ見たら泣くかも知れない。Keyらしいいい話でした。
春原兄妹ルート
個別ルートでは基本的に春原大活躍でしたが、このルートでは主役だけあって最高に輝いていましたね。
芽衣ちゃんがサッカー部にあれこれされるシーンはKey史上トップクラスの胸糞シーンでした。ありゃキレるわ
ラストシーンの「高校時代の友人は~」的な話は、高校の同級生達と一緒に視聴会を開いていた自分達にとってはまさにピンと来たシーン。どうでもいいがあのシーン高校の先生も昔同じこと言って驚いた。CLANNADプレイヤーだったのか…?
勝平ルート
実は個別ルートの中で風子の次に涙腺に来たという…ちょっと涙出た。
椋がすごい輝いていて良かったです。これこそが本当の椋ルートでは!?ラストに椋が出した結論は、CLANNADのテーマの「家族」にも繋がっていて良かった。
しかし芳野祐介の「友情は結論にはならない」ってのはどうかな、と…CLANNAD自体結構友情をテーマにしているところあるし。何より次回作のリトバスを先にプレイしてる自分としてはいやいやそりゃねーだろって感じ。アンチテーゼなのか?
魁先生の書いたルートだから多少考えが違って当然なのかもしれないけど…うーん、そこが気になってちょっと印象落ちてるかもしれない。
色々あってアニメでカットされたんだろうなあ。ちょっと勿体無い…
幸村ルート
岡崎春原がお礼を言うシーンでちょっとうるっと来てしまった。なぜだ。
短いけどお世話になった先生がいる、って人にはかなりストライクな話なんじゃないですかねこれ。じーんと来た…
CLANNADは人生を体現しているいいルート。アニメだとほぼ端折られてて悲しかった。
アフターストーリー
説明不要。少しでも喋るとネタバレになるし今度の感想で。
組み込まれていた早苗さん、秋生、芳野、この3人のルートはどれも素晴らしかった。アニメだと芳野ルートを少しやっただけで悲しかった。
とりあえず「CLANNADは人生」って言葉が誇張でないことを表していた、とだけ。
草野球
今日やったんですけど、普通にじ~んとくるいい話だった。
思い出って大事なんだよなぁ…と。
あ、そうそう思い出が大事って話をして俺が好きな名作アニメのTARITAR
春原BAD
Keyのおふざけ。
個人的にはもっとはっちゃけてほしかった。岡崎いいぞもっとやれ
…ネタバレなしだとまともに喋れねえ!!
今度頑張ります
キャラクター
なんて、いい人しかいないんだ…
本当いいキャラクターしかいなかった。Keyはキャラクターの魅力がでかいからなぁ。
この頃のいたる絵が一番好みだし、本当良かった…
全員好きだけど、今回は簡単に特に好きなキャラ男女別で3人ずつ書いて終わります。
男性キャラ
「それと便座カバー」
こいつがいなきゃCLANNADは成り立たねえ。
二番目に好きなキャラクターです。あ、一番目は智代ですごめんね春原
ただのクソ不良で後輩にカツアゲしたりろくなことしてないけど、たまに見せるシリアスさがシビれる。特に風子、杏ルートあたりでは誰だこいつだって言いたくなる大活躍でしたね。「僕さ、そいつのこと、嫌いじゃなかった…そんな気がするよ…」のシーンは涙腺に来る…
アフターストーリーでも要所で活躍して働いてくれた。(特にアニメ版は出番増えてて良かったですね)
本当最高の友人だよこいつは。最高に愛すべき馬鹿…ってこれは作品が違うわ
「この町と、住人に幸あれ」
かっこよすぎるしチートすぎる。恭介が大人になったらこんななのかな。
パン屋でタバコ吸うなよといつも思っていたがそんなことを吹っ飛ばすぐらいすごい人だった。秋生ルートでのこの人はいくらなんでもすごすぎる…
こんなユーモアがありながらやるときはやる人になりたいですね。
「そこに愛があるなら…嘘も真実だ」
いいこと言ってるんだけど言い方がアレすぎて相手にしてもらえない可哀想な人。
彼の本番はアフターストーリー。優しさと厳しさを両立した理想の大人として立ち回ってくれます。
緑川ボイスもあって本当良いキャラになっていた…彼の過去は音楽やってる人ならぐっと来るものがあるはず。
女性キャラ
「いや、お前といるのが楽しい」
一番好きなキャラ。リトバスでも姉御が一番好きだし、こういう強くてかっこいいキャラを好きになるんだろうな…
超絶チートな彼女ですが、ただひとつの弱点が個別ルートで浮かび上がる…
でもそんなのも俺は彼女ならどうにかしてくれると思う。いや、してくれるはず。
とにかく岡崎に尽くすタイプでしたね彼女は…理想の彼女なんだよなあ。そら人気出るわ。だーまえの理想がおもいっきり出ていた…
智代アフターもやる予定なので楽しみにしておきます。
桑島法子さん元々好きだったけどさらに好きになってしまった…
「それじゃ何、私となら閉じ込められてもいいって思ったの…?」
すごいいい友人キャラだった。春原も大事だけど、彼女も岡崎の学園生活には必要な存在だったんだろうなあ…
ことみルートやアニメの渚ルートでは気の利く友人として大活躍。バイクでひき逃げはどうかと思うが。
特に体育館倉庫イベントはあれで何人のファンを生んだか分からない…あそこから個別ルート入れたら最高だったなおい!!!
彼女について語るとすぐネタバレになりそうなので次回…
- 古河早苗
「なら、幸せになってくださいね」
夫と並んでCLANNAD屈指のチートキャラ。若すぎる。そして人脈が広すぎる。行動が聖人すぎる。なんだこの人は…パンがまずい以外に弱点がねぇ…
彼女もアフターストーリーが本番でしたね。いくらなんでもあの行動力はすごすぎるだろう…個別ルートでもその支持されっぷりが大活躍。
本当すごすぎるお母さんだった。渚幸せすぎるだろ…
6人じゃ足りねえ、と言いたいけど時間もないしまた今度…
BGM
流石Key、素晴らしいBGMばかりだった。
サントラ実は前に買ってたので、お気に入りのBGMを簡単に書いていこうかな…
- 町、時の流れ、人
ゲーム開始した時のBGM。色んなシーンで流れる。
まさにCLANNADの世界観を表した名曲だと思います。
前、朝起きた時頭の中でなぜかこのBGMがリピートされていて驚いた…それほど気に入ったんだろうなぁ。
- 渚
渚のテーマ。だんご、だんごって脳内再生されますね。
アレンジバージョンも用意されていたりとCLANNADのテーマみたいになっている。
この曲も好きだし、何よりこの曲が流れるシーンが好きすぎる…涙腺崩壊BGMなんだよなあ。
- 同じ高みへ
アニメ2期OPの時を刻む唄の原曲。ことみルートと3on3でしか流れないけど、個人的には3on3のイメージが強い。
3on3に勝利した時、このBGMが流れた時の爽快感はたまらないですね…ことみルートのあのシーンで流れた時もかなりハマっていてグッときた。
ただの不良だった岡崎が、ヒロインと高みへ登っていく…そのまんまだけどそんな感じの曲。
- カントリートレイン
アフターストーリーでしか流れないけど旅感あっていい曲ですよねこの曲。
なんというか単純に曲として好きだ…今度旅行の時に聞こうっと。
- 小さな手のひら
てのひらなのか、手のひらなのか。どっちだ。
トゥルーエンドのテーマ。歌詞は語るとネタバレになる~!今度。
この曲が流れた時の、「ああ、CLANNADが終わったんだな…」って感じが最高だった。
何十時間、何百時間もプレイしてきてやっとたどり着いた、トゥルーエンド。そして流れてくるこの曲。達成感と最高のカタルシス。ゲーム版じゃなきゃこの感覚は味わえない。
これと同等のものを味わうのはほぼないだろう…ああ、最高だった。
…曲じゃなくてプレイの感想の話になってるし。ともかく、曲としても最高に好きです。riyaさん最高か…?
アニメ版のOPEDは全部好きですが、時を刻む唄が名曲すぎて…
歌詞に秘められた意味を知った時には感動して泣きそうになってしまった。麻枝准神ですわ…
ネタバレになるのでこれは今度かな…
さいごに
というわけで実にまとまりのない感想ですが、実はもう二時半で明日に響くので唐突ですが〆です。
というわけでCLANNAD、最高でした。忘れていたものを思い出させてくれ、これからの道標を教えてくれ、長年の自分の疑問に答えを与えてくれ…このゲームと出会って本当に良かった。この感情が芽生えるゲームに出会ったのは久しぶりだった…
CLANNADのテーマ、「家族」が強調されてますが、自分的には「人と人の繋がり」を推したいですね。
自分はCLANNADの前に次回作のリトバスをプレイしましたが、CLANNADをプレイし終わった後、「ああ、結局Keyってやってることは変わらないんだな」と感じました。
…リトバスでもCLANNADでも、人と人の繋がりを大事にして物事を解決していく、ってことが強調されていましたから。
人と人とが分かり合えなくても分かり合おうし、繋がり、そしてその想いが奇跡に近いものを起こす…
ってのがKeyでのお決まりのパターン。人は一人で生きていけない、ってことを改めて強く感じさせる作品でした。
CLANNADは人生って言葉、プレイする前はありえねー!!とか言ってたけどありえたわ。ごめんなさいマジで。反省してます。人生観変わってしまった。
最後に、CLANNAD冒頭のやりとりについて書いて終わりますか…
「この学校は、好きですか」
「え…?」
「わたしはとってもとっても好きです。
でも、なにもかも…変わらずにはいられないです。
楽しいこととか、うれしいこととか、ぜんぶ。
…ぜんぶ、変わらずにはいられないです」「それでも、この場所が好きでいられますか」
「わたしは…」
「見つければいいだけだろ」
「えっ…?」
「次の楽しいこととか、 うれしいことを見つければいいだけだろ。
あんたの楽しいことや、うれしいことはひとつだけなのか? 違うだろ」
重要なこの渚と岡崎のやりとり。
岡崎の答えたことも、一つの答えですが、冒頭でも書いた、時を刻む唄の歌詞がこの問に対する真の答えなのかな、と思ったり。
いつまでも 覚えてる
なにもかも変わっても
ひとつだけ ひとつだけ
ありふれたものだけど
見せてやる輝きに満ちた そのひとつだけ
いつまでもいつまでも守ってゆく
何もかも変わらずにはいられない。だけども、その中で、いつまでも変わらない大切なものを見つけて、守っていく、と。
新学期にもなり、またネットでも自分の周りで色々起きて様々なものが変わっていってますが、
そうなって今この歌詞を見てみると、深く感じるものがあるな…と。
というわけで、新学期。頑張ります。
坂の道、登らなきゃなぁ…