いままでの記憶

作品の感想や考察、その他語りたいことなどを支離滅裂な文で書いていく究極の自己満足ブログ メイン:Key/ダンガンロンパ/科学ADV/アイマス

Charlotte考察(?) -乙坂有宇は最後までゲスだったのか- (キャラ語り 1)

f:id:aokabi_111:20160515040713j:plain

ブログ全然更新してないから、とりあえずなんかの作品のキャラクターについて、一週間に一度語るようにしようかな、と。多分これが最初で最後の記事になるだろうけど

 

というわけで第1回は、『Charlotte』より「乙坂有宇」くんについて語る!!

ちなみに最初はCharlotte振り返り記事書こうと思ったけど、OVAまだ見てないしやめた。

 

いつも通りネタバレ注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Keyトップクラスに好みの分かれそうな主人公、乙坂有宇。自分はお気に入りです。

身内でキャラソートが流行っててCharlotte版を最近作ったけど、実際にそれをやってみたら

 

1位 乙坂歩未(最初はそうでもなかったけど死んだ時はガチショックだったし好き)

2位 高城丈士朗(一番感動したシーンは高城が病室にカレー持ってくるとこ)

3位 乙坂有宇

4位 友利奈緒(色々あるけどまあいいヒロインだった 名前の語感が大好きだ)

5位 熊耳(有能だったのに扱いが可哀想過ぎる)

 

このように3位になったし、

他にもCharlotte放送にLINEのアイコンを記事冒頭のOPの有宇にしてみたり、友人に彼のイラストを書いてもらったり…

と、なんだかんだ気に入っている。

 

彼について改めてこの記事を書きながら考えていくとしましょう。

 

1.まずは振り返りをかねて簡単な説明

Charlotteの主人公。

CV:内山昂輝。夏から始まるバッテリーのアニメ、楽しみだけどCV内山くんで巧の外見が有宇そっくりで笑った。

身長は174cm。体重63kg。血液型はA型。ってpixiv大百科が言ってた

兄弟に兄(隼翼)と妹(乙未)がいる。父親と母親は離婚し母親によっておじに渡された結果、妹と二人暮らし。

物語開始時点で15歳の高校1年生。誕生日は入院中に歩未に祝ってもらったことから、夏生まれであることが推測される。

能力は「5秒間だけ相手の体に乗り移り、またその相手の能力を奪う」

 

 

見た目はこんな感じ

f:id:aokabi_111:20160515042451j:plain

 

散々言われてるけど

f:id:aokabi_111:20160515042437j:plain

 

どう見てもコードギアスルルーシュですね。

似すぎだろ。両方共片目光ってるし。

でもKeyの主人公のキャラデザだと一番好き。

今思えば、髪が長いのは終盤の片目隠す展開のためだったんだろうなぁ…

 

2.ゲス

彼を語る上で、外せない要素。

それがゲスあとシスコン

1話の冒頭から、能力をしょーもない腹いせや、エリート高校に入るためのカンニングや、クラスメイトのマドンナを落とすための細工に使ったりと、かなりのゲスである。運転手の人どうなったんだろう…

だが、ゲスっぷりを見せつけていたのは1話ぐらいで、友利奈緒と出会ったことにより、普通の主人公キャラと化していく。

そんな彼だけれども、6話において高城を家に連れて行きたくないので乗り移って窓から落とすことを考えるので、やはりゲスだった。

その後、歩未が死んだ後の7話。心の支えを失い逃避行を始め、ネカフェに入り浸りながら不良達を挑発し能力を活かしてボコボコにする遊びを始める。救いようのないゲスである。

そしてついに薬に手を出そうとした瞬間、救いようのないゲスは友利奈緒と歩未のオムライスの味によって救われる。その後の8話では、岩沢さんみたいな声をしている全盲の通りすがりの女性を助けたりと、別人のような豹変っぷりを見せる。(自分でも驚いてたし)

9,10話ではZHIENDのライブによって記憶が蘇り、兄と再会し、真実を知った後はタイムリープをして妹を救う。

11話では、仲間のために海外のマフィアと戦う。(熊耳を結果的に犠牲にしてしまったが)12話では、入院中に友利奈緒に告白し、世界中の能力者を救うために略奪を繰り返すことを決意する。

ここまで読むと、彼はもうゲスでなくなったように思えるけれども…

しかし。13話。

彼は「人を救う」ということに対して矛盾ともとれる行動をしている。

 

  • 治癒能力者の少女の能力を、何も言わずに奪う

彼女は能力を善意にしか使っていない。

にも関わらず、ごめんと心のなかで言っただけですぐ奪ってしまう。

このままだと彼女は詐欺師だとか、心ない言葉をかけられてしまうのではないか。

10話での友利の台詞「どうしてその能力を使ってはいけないのかを知ってもらうことが必要と考えたからです」をガン無視。

余裕あったんだし説明ぐらいしろよ。あと人の家のガラスを割るな

  • 不可抗力とはいえ、崩壊の能力を一般のホテルで発動させてしまう

電話の音に耐えられず崩壊が発動し、結果ホテルが崩壊。

どう考えても中に人はいるだろうし。少なからず死者は出ているはず。

人を救うために旅してんのに殺してどうすんだ

誰も殺しちゃいけない、って言ってるけど無理があるぞ…

  • 暴走して各地を襲撃

どうも能力者達がたくさんいるところを寝ている間に勝手に襲撃していたらしい。

危ない能力を使っているような描写があるし、特殊能力者達がやられている姿もたくさん映っている。

理性を失っているのだから、誰も殺しちゃいけない、なんて自制も効いていないだろう。

特殊能力者を救う旅なのに特殊能力者殺してどうすんだ

 

 

と、このように、こんな過酷なことをしていて精神おかしくなってるんだから仕方ないとはいえ、ゲスと言われても仕方のない行動をしている。尺の都合だとか言われたらそれまでですが

しかも、タイムリープまでして救った、大切な大切な妹の存在を綺麗さっぱり忘れている。覚えているのは単語帳をくれた少女のことだけ。乙未ファンからゲスと言われてもしょうがない。

 

果たして、彼は本当に最後までゲスだったのだろうか。別の方面から彼についてアプローチしてみましょう。

 

3.僕は我ではなく、他人を思ってみた

Charlotteの1話最初の有宇の台詞。

「ずっと小さい頃から疑問に思っていた

なぜ自分は自分でしかなく、他人ではないのだろうと

『我思うゆえに我あり』とは昔の哲学者の言葉だそうだが

僕は我ではなく 他人を思ってみた

あの人も僕ではないのか、と」

 

我思うゆえに我あり、の意味が微妙に違う気がするのは置いといて、彼は昔からなぜ自分が自分でしかないのか疑問に思っていた。

なぜそんなことを思っていたのかは分からないけど、小さい頃から思っていたということだから、離婚した両親がどのような気持ちだったのか理解したかった、とかそんな理由なのかなと妄想してみる。

 

ともかく、彼は、他人を思ってみた結果、略奪の能力を得た。

どうやら、シャーロット彗星は、ある程度はその人の願いに応じた能力を与えてくれるみたいだ。

柚咲は死んだ姉に会いたくてあの能力を得たんだろうし。

高城とか歩未とか説明つかないけど。

 

その後、彼は友利奈緒という少女に出会い、全てが変わっていく。

彼女の能力は「任意の一人の視界から自分の姿を消す」

なぜ彼女の能力がそのようなものなのか。

謎の学校に入れられた結果、検査を受け、兄が狂っていく…

周りの友達はかりそめの友達だった。誰も信じられない。

 

彼女が選んだ選択、それは「逃げる」ことだった。

みんなの前から逃げ出したい。誰にも姿を見せたくない。だから透明になる能力。

 

そして、そんな彼女は、歩未が死んだ後、驚くべき行動に出る。

「有宇をずっと傍で見守る」ということ。

人から「逃げる」ための能力を、人を「見守る」ことに使う。

彼が道を踏み外しそうになった時。彼女は手を伸ばす。

彼は気づく。ひとりきりじゃなかった、ずっとそばに居たんだ。

自分は自分でしかないわけではなかったということを。

 

当時「我思うゆえに~」の冒頭のあの台詞なんだったんだよって疑問に思ってた自分を殴りたい

OPの「その瞳に映すもの、中に混じりたくなった」って歌詞まんまですしね

 

色々あって12話。有宇は友利に告白をする。

友利はある約束を成し遂げたら、恋人になってあげましょうと答える。

「世界中の能力者の能力を奪い、帰ってくる」という無謀な約束。

その後、彼は彼女に乗り移る。

結果、友利の透明能力は奪われ消える。もう必要ないのだ。「逃げる」ことは。

彼と彼女は、他人ではないのだから。

 

12話ラスト。友利は有宇に単語帳を渡し、ついに旅が始まる。

 

 

 

 

…ということがあったわけで。

凸と凹のような、有宇と友利の能力、関係。

有宇ってやっぱゲスじゃなくねえ!?

 

では、〆に入りましょう。

 

4.Bravely You

CharlotteOP、曲名『Bravely You』

勇敢なきみ。勇敢なyou。勇敢な有宇。

 

13話において、治癒説明なしで奪うわ、ホテルぶっ壊すわ、寝てる間に暴れるわ、妹のことは忘れるわ、とゲスのようなことを繰り返してきた乙坂有宇。

彼は本当にゲスだったのだろうか。

 

彼の目的は1つ。「世界中の能力者の能力を奪い、友利の元に帰ってくること」

彼はなぜそのようなことを決断したのか。

 

12話の有宇の友利への台詞。

「すぐ日本も海外のテロ活動に巻き込まれるって。僕を狙って危ないヤツらがこれからも来るかもしれない

もう誰も失ったり不幸にしたくない。僕の力でなんとかできるならしたいけど方法が分からない」

有宇の隼翼への台詞。

「だから僕は行くんだよ。これ以上大事な人を不幸にしないために」

 

見ての通り。

彼は、「周りにいる、大事な人を救う」ために行動しているのだ。

「世界中の能力者を救う」ということにも少しは普及しているものの、それはメインの理由ではない。

 

だから、

治癒能力を奪うのに説明する必要はないのだ。

勝手に崩壊の能力が発動しようが仕方がないのだ。

暴走して能力者を倒してしまうようなことがあっても仕方がないのだ。

彼は、一番大事な目的を最優先に行動しているのだから。

 

脳がおかしくなっていき、単語帳を通し友利のことを覚えていても妹のことを忘れても仕方がないのだ。

彼が本当の意味で他人になろうとした人間は、友利奈緒、彼女ただ1人なのだから。

彼女の提案を受け、彼女と恋人になり、彼女の願いのために大きなことを成し遂げようとしているのだから。

 

乙坂有宇は、世界中を旅する過程で、「化物」になったのだ。

自分が愛する人のために、色んなものを犠牲にしてまで、目的を成し遂げる化物。

 

 

そんな化物に足らなかったもの。

「どれだけの困難が 待つのか恐くもなる

きみから託されたもの それだけは離さないでいるから」

それは、「勇気」だった。

物事を最後まで成し遂げようとする勇気。

 

 

賞金首となった有宇を守ってくれた最後の能力者。

能力名は「勇気」

勇気の少女が居なければ、有宇は無気力なまま、ボウガンに貫かれ、約束を成し遂げることはなかった。

そんな彼女を見て、勇気を手に入れた有宇は、今度は彼女を庇う。

「この手を信じた時勇気を得れた」

勇気があるからこそ、彼は友利の元へ帰ることが出来た。

 

帰ってきた有宇を見て、友利はきっとこう思ったんでしょう。

勇敢な、乙坂有宇君、と。

 

 

この化物が、ゲスであるかどうかは、個々の解釈に任せます。

ただ、

目的を成し遂げるためには、1秒1秒が惜しい状況で、精神がおかしくなるまで略奪を繰り返さなければならなかったこと。

彼が世界中の能力者の能力を奪っていなければ、世界中で能力者を使ったテロや戦争が起き、もっと多くの人が死んでいたこと。

ここらへんを考慮してみると見方が少しは変わるかと。

 

 

 

 

 

 


 

…はい、というわけで、キャラについて語る記事のつもりが、いつの間にかCharlotte考察もどき記事と化していました。

Charlotteはめちゃくちゃ難しい物語なので、1つ1つのシーンですら解釈は分かれるところだと思いますので、あくまで参考程度に…

個人的には、某有名記事での「奇跡を否定する物語」という解釈とか、好きです。

 

 

今はこんな記事書いてるけど、昔はボロクソにCharlotteの最終回叩いてましたからね俺。

青カビ(@aokabi_111)/2015年09月27日 - Twilog

このツイログ見れば分かりますけど、アンチかよってレベルに叩いてる。

正直言って今も穴だらけの作品だと思っています(描写は雑だし、サラシェーン意味はなんとなく分かるとはいえ完全放置だし、もう色々言いたいことはある)

だけど、俺はCharlotte好きです。じゃなきゃ漫画版買ったりBDや設定資料集借りたり原画展に行ってないし、この記事4800文字も2時間半かけて書いてねえよ。好きな作品を好きって言える勇気、大事だ。

有宇について考えすぎたし、今キャラソートやったら乙坂兄妹がツートップになりそうだ。ごめん高城

 

さて、そろそろ友人から借りたBD5巻に付いてるドラマCD「もし有宇がゲスのままだったら…」を聞こうかな。

この記事書いた後だと最高に楽しみ。

余談ですが、 このドラマCDのタイトルを見て「あ、だーまえ有宇のことクズじゃなくてゲスって言ってたんだ」と思い出してこの記事に含まれている15個ぐらいの全ての「クズ」を「ゲス」に置き換える作業をしました。苦労した。

 

 

あともう1つだけ。Bravely youは本当に名曲です。OP映像もすごいし。Charlotteを理解したいなら聞き込みましょう。そうでなくとも聞き込みましょう。

自分はCD発売するまでOPを700回ループし、CDを買った後はFULLを腐るほどリピートしました。400回はリピートしたのかな。この記事書いてる時もずっと聞いてたし。

ラスサビの「弱さをかなぐり捨て~」って部分が、有宇の堅い意思を表していてたまらなく好きだ。

 

 

 

「いままでの記憶」というCharlotteの原画展から取ったブログタイトルに相応しい記事をようやく書けて満足しました。

ここまで読んでくださってありがとうございました。