いままでの記憶

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ケツイの先にあったもの『Undertale』プレイ感想【ネタバレ注意】

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1年ぐらい前に買って積んでいた、”誰も殺さなくていいRPG”『Undertale』をようやく"全"ルートクリアしたのでプレイ感想です。色々あって短め。

カオヘLCCや最近クリアした智代アフターの感想はそのうち…(両方とも本当に素晴らしい作品だったけども筆が進まない…)

 

 

※全ルートのネタバレ注意。プレイしていない方は絶対覗かないようにしてください。※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nルート

攻略を見ず始めたので、手探り状態でのプレイ。キャラの外見は知ってたので彼らに会うのが楽しみでした。最初から「あっこいつ噂のクソ花だ!」と謎の安心感が。

まず戦闘システムの作り込みに驚きましたね。弾幕で自己表現っていうのが面白い。

 

トリエルに教えられた通り不殺プレイを貫くつもりだったけども、いざ彼女と戦うことになった時はどうすればいいのかわからなくなって試行錯誤の末結局殺してしまった…本当にごめんなさい…そもそも遺跡から出たくなくてベッドで寝まくったり話しかけまくったり解決方法ないか探したなぁ…

 

その後は「こいつ曲が有名な骨だ!」とか「アンダインでクロノトリガーパロあるじゃねえか!」とか色々考えながら楽しくプレイ。

メインの登場人物からランダムエンカウントするモンスター、町の住民の一人まで、みんなそれぞれ魅力があるのが凄い。最後まで退屈と感じることが一瞬もなかったです。

もう二度とと殺さないことを誓ってどうにか最後まで達成出来たものの、罪は消えるわけではなかった。アンダインの家には入れないんだ。

 

 

最後のアズゴア戦はどうにか話し合いで解決出来ないものかと「はなす」を選択し続けたものの、結局どうしようもなかったため「たたかう」を選ぶことに。

HPゲージが残ったのでちゃんと殺さないで解決出来るのか…と思ったら例の花が出てきてびっくりした。全部手のひらの上だったんですね…

ゲームシステムを活かした演出に驚きつつもなんとか撃破。

そしてなんとも言えない結末のビターエンド。

 

トリエルを今度こそ救うケツイを胸に、全員生存であるハッピーエンドへ進んでいきます。

Pルート

トリエル戦ではヒントがあったおかげですんなり生存ルートに突入。彼女が記憶を思い出しかけていたので、セーブロードにどんな意味があるのかは疑問でしたが一先ずこの時は救えて良かったと安堵していました。

 

その後はアンダインと仲良くなったこと(料理イベめっちゃ面白かった…)を除けば1周目と同じなので爆速で進めていきました。

 

そして真研究所に行き明かされる真実。

VHSテープで主人公の名前が呼ばれる理由がよく分からなくてめちゃくちゃ混乱していました。

出て来るアマルガムはMOTHERのギーグを思い出して最初見た時はめちゃくちゃ怖かったけども、"こうどう"すればちゃんと分かり合えて安心。アルフィーが家族の元に返すって言った時はどうなるかと思ったけども、エピローグでみんな形が変わったとしても家族を家族として接していて感動した…モンスター達凄すぎる…

 

そしてついにラスボス戦。フラウィ=アズリエルと分かった時は「そういうことか~~!!!」って叫びたくなってしまった。

絶望的な状況ながらも、希望と夢に溢れるBGMもあり立ち向かっていくケツイがみなぎる。「Hope and Dreams」はこのゲームで一番好きなBGMです。

仲間を救うためのコマンドは翻訳では「ふっかつ」となっていたけども英語版だと「SAVE」になってるらしいですね。熱すぎる演出だなぁ…英語版でプレイすれば良かったとちょっと後悔。

 

無事最後の戦いを乗り越え、エピローグ。

今までのほとんどの登場人物に話しかけ、最後は始まりの場所に行き彼との会話。達成感が凄かったですね。遺跡まで行った後に移動がめんどくさいからという理由で終了してロードしたのは今考えると酷すぎたわ

 

エンディングはどんでん返しもなく、まさにハッピーエンドという形で綺麗に終わりました。スタッフロールのミニゲーム難しすぎでは。

 

 

 

最初はここでやめるつもりでした。

とても綺麗なハッピーエンドでした。

彼らの幸せのために、もうリセットしないで終わるべきだと思ってました。

 

 

 

…でも。

あまりに都合が良すぎるとどこかで思ってしまった。

友人に「Pルートはバッドエンドだぞ」とか良からぬ情報を吹き込まれた(マジで許さんからな)おかげで、もしかして裏があるのかと思ってしまった。

例えば人間が地上に出たモンスター達を殺しにあの後来てしまって結局全員殺されてしまうのではないか、とか。

今思えばとんでもなくくだらない被害妄想を初めてしまった。

昔からルートが複数あるゲームは全ルートコンプリートするのがこだわりだった。

 

 

もしかしたらこの世界について何かわかるかもしれない。

新しい情報が手に入るかもしれない。

謎の多いサンズがどういう人物なのかわかるかもしれない。

そんな好奇心からの、

ケツイ

 

幸せな結末を、リセットした。

Gルート

良心が痛み続けるも、続きが気になるという好奇心だけでモンスターを殺戮し続けます。フィクションはフィクションと割り切ってるから大丈夫だ…とか自分に言い聞かせてたけども今考えると本当に馬鹿だな。

エンカウントしてもモンスターが現れなくてBGMが変わった時は自分でやっときながらめちゃくちゃ怖かった…

ゆきだるまが喋らなくなるまでかけらを取り続けたり、用意された仕掛けを勝手に無視したりとプレイヤーの手を離れていく主人公が恐ろしかったですね。

 

 

一周目と同じようにトリエルを殺し、そしてとても気に入っていたパピルスまでも手にかけて。

彼の最期の言葉を聞いた時は、本当に本当に悲しかったけども、もはやここまで来ると後には引けないなぁと思ってしまった。

…サンズの忠告通り、そんな変な考えを捨ててここでプレイするのをやめておけばまだマシだったのに。

 

その後のふじみのアンダイン戦は苦戦して5回ぐらいやり直しました。ケツイを宿し、最期まで諦めず笑顔で逝った彼女はまさにヒーローだった。

めちゃくちゃシリアスだったのに「*くろいかぜが ないている。」とまたクロノトリガーネタぶち込んできたせいで笑ってしまった。どちらかと言うとプレイヤーが魔王だぞこれ。

 

Gルートは演出が凝ってるし作り込みもすごくて、町からみんな消えたり店で強盗出来たりと驚く要素が相変わらず盛りだくさんでしたね。特に面白かったのがガーソン爺さんが怯まずに立ち向かってきたこととバーガーパンツがたとえ一人で文句言いつつも店を経営していたところ。この二人好きになるわこんなん…

 

 

そして事実上のラストバトル、サンズ戦。

明かされる彼の秘密がとんでもない。まさかサボってる理由がプレイヤーの能力を考えてのことだったとはな…一人称の「オイラ」が「オレ」に変わってるのも熱かったですね。このゲームで一番お気に入りのキャラになってしまった。…自分で殺したくせに好きって言うのもおかしい話ですが。

1回目は開幕の攻撃でやられ、あまりの強さに25回ぐらいやり直しました。2時間ぐらいかかりましたね…プレイ1日目でNルート、2日目でPとGルート終わらせる予定だったのに彼の強さにより3日目まで持ち越しになってしまいました。BGMだけは以前から知っていたけども、本当名曲で何度聞いても素晴らしい。Gルートをクリアしようとするモチベが続いた理由といっても過言ではない。

まあ、今考えるとなんであそこまでやけになって彼を殺そうとしてたのか、って思いますけども。サンズの言う通り「やめる」選択をすれば良かったのに。彼の言う言葉があまりに的確すぎたから、目を反らしてしまった。

 

アズゴア戦は一瞬で終わり、必死に命乞いをするフラウィまでも殺し。

現れるプレイヤーネームの彼。

ついにこのゲームの世界は、終わりを告げることとなりました。

 

クリア後何もない画面を眺めていると、サンズの言葉が今更突き刺さってきます。

幸せな結末を全て巻き戻すリセット。

”何が起こるのか知りたい”というくだらない好奇心からの虐殺。

あんなに大好きだった彼らを殺してしまった深い後悔。

Gルートクリア直後はそうでもなかったのに、じわじわと後悔と悲しみが湧き上がってきました。

 

 

…と、もう一度世界を作り直さないかというお誘いが。

ここで作り直せば、もう一度このゲームをプレイ出来ます。

Pルートの結末も変わるらしい。

 

…けども、ケツイを持ってやってしまった虐殺を今更なかったことにはできないので、ここでプレイを止めることにしました。

…どうやらPルートの結末はやり直すと暗いものになるみたいですしね。どちらにせよなかったことにはできないんだなぁ。

 

 

 

クリアしてしばらく考察とか感想とか漁りながら色々考えてたわけでしたが、最終的に何を見ても「こいつら全員俺が殺してしまったんだよな…」とあまりに憂鬱な気分になったので不貞寝までしました。夢に殺した彼らが出てこないか怖くてしょうがなかった。この時はアンテ関連のもの全てがトラウマになりそうなレベルだった。

 

でもその悲しみの原因は他でもない自分なわけで。

だから後悔したり悲しんだりするのもおかしいわけで。

Pルートをクリアしてやめておけば良かったと何度も考えたけども、もう、どうしようもないわけで。

”チートを使わずゲーム内で出来ること”の範囲内では何をやっても、もう幸せな結末には戻れないわけで。

 

 

 

 

 

 

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永遠に戻らないであろう無。

さようなら、みんな。

罪は一生償えないだろうけども、大好きなHope and Dreamsを聞いて、自分が殺してしまった彼らとの素晴らしい思い出に浸りながら生きていきます。

 

 

自分に消えない罪を刻み込んだゲーム、Undertale。

 

とんでもない鬱ゲー(自分が悪いんだけども)でしたが、プレイ出来て良かったです。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…次は今やってるFate関連作品のプレイが終わったらDQ11でもやるとします。

大ファンで発売日に買ったのに起動すらしてないのはおかしい…王道RPGをやりたい気分だしプレイしよう…