いままでの記憶

作品の感想や考察、その他語りたいことなどを支離滅裂な文で書いていく究極の自己満足ブログ メイン:Key/ダンガンロンパ/科学ADV/アイマス

劇場版『planetarian~星の人~』簡単な感想

f:id:aokabi_111:20160904015851j:plain

9月3日、TOHOシネマズ新宿にて行われた『planetarian~星の人~』の舞台挨拶に行ってきました!

最高に感動する作品でした…これがKeyか。こんなん記事書くしかない!

 

ダンガンロンパ関連以外の記事は久しぶりですね…ロンパ3の感想16記事連続で書いてたし…

残りの夏休みは鍵っ子らしいこともっとしたいなぁ。

 

一応ネタバレ控えめですが、完全にシャットアウトしたい方は見ないことをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

planetarian~星の人~とは

多分この記事を見ている方は知っていると思いますが念のため簡単に。

あらすじはこちら

 

2004年にKeyからダウンロード販売されたゲーム『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』。

今年4月には、12年前の作品にも関わらず根強い人気があるためアニメ化。

Webアニメとして全5話が配信されました。

 

そんなplanetarianですが、ゲーム本編だけでは完全に終わったとは言えません。

2006年にはパッケージ販売が開始され、特典として小説がついていました。

内容は4編の短編小説集。

3番目に収録された『星の人』は、ゲーム本編のアフターストーリーを描いたものでした。

 

というわけで、アニメ化と同時に映画化も決定。

Webアニメ版の総集編(視点変更版)を約75分+新規カットである『星の人』のアニメを約40分 として構成した1つの作品になりました。上映時間117分。

 

 

 

 

アニメ化が決定と聞き、5月にゲームをプレイし、王道ながらも奥深いストーリーに感銘を受け、今見ると何言ってるかわからない感想記事を書いた自分としては、今回のアニメは非常に楽しみでした。

配信版も全5話視聴。非常に丁寧なアニメ化で良かったです。3話の投影シーンと5話のラストはうるっときました。

そして、劇場版に向けて小説(当時絶版だったのでアプリ版)を読み、予習はバッチリ。気合入れすぎて舞台挨拶のチケットを取るために終電逃したりしました。色々あった。

そんなこんなで、ハードルがめちゃくちゃ上げつつ、いざ映画館へ…

 

 

 

結論から書くと、

 

 

めちゃくちゃ感動しました。

 

 

映画館じゃなきゃ声出して泣いてたわ…

途中途中いいなぁと思う点もあれば、んん?とちょっと細かい不満点もありましたが、

全てをふっ飛ばしてくれたあのシーン。

ずるすぎる…

 

 

 

というわけで舞台挨拶から簡単に感想を書いていきます。

 

舞台挨拶

登壇者は監督の津田尚克さん、屑屋役の小野大輔さん。

津田さんが同じく監督を努め、小野大輔さんが承太郎やってる『ジョジョの奇妙な冒険』の大ファンなので、この人選は最高…チケット取れて良かった。

女性率が鍵のイベントなのにかなり高かったです。小野D効果すげえ。

 

配信版を見ていない方にも配慮されていたのでネタバレ少なめでしたが、お二人の作品愛が伝わってくるいいトークでした。

詳しい内容検索すればニュースサイトでたくさんレポが出ているので、そちらを参照してください…

 

「日常の中で生まれる疑問に一つの答えを与えてくれる内容」

「10年経っても20年経っても色褪せない作品」

と、トークの中で飛び出していた言葉。上映後はなるほどな、となりましたね。これは答えを教えてくれるわ…

Key作品はどれもこの2つの言葉が当てはまるよなぁ…

 

 

屑屋は作中で2487290番目のお客様でしたが、この劇場版の観客動員数をそれに足していき、250万人を達成したら、小野Dだけでなくゆめみ役のすずきけいこさんも交えた舞台挨拶をもう一度行うということ。

1万人ちょっとですし達成するでしょうね。楽しみだなぁ…また行きますよ。

 

 

planetarian~星の人~

30分の舞台挨拶の後、上映開始。

ネタバレ控えめなので多くは語れませんが…

 

『星の人』のストーリーを追いつつ、回想パート(配信版の映像)が入る感じでしたね。

流石に回想パートは75分もあっただけあって配信版で既に見た方は少し退屈してしまうかもしれませんが、違っている点に注目してみるとなかなか面白いと思います。

例えば配信版ではロボットである「ほしのゆめみ」視点でしたから、彼女が"見ている"映像のカットが挿入されていました。ロボットらしくUIが映ってるやつ。

一方、劇場版は徹底して「屑屋」からの視点で描いているので、ゆめみ視点のカットは全て差し替えられていました。細かい。

BGMもかなり差し替えられていましたね。配信版の方がよかったなあ、と思うBGMの挿入箇所も度々ありましたが全体的には劇場版の方が好みかな。映画館の設備で聞いてるから補正かかってますが。

 

『星の人』パートのアニメ化は、文句無いです。

かなり忠実なアニメ化でした。津田監督のplanetarian愛が伝わってくる。

小説ではわかりにくかった部分もアニメでは分かりやすく描かれてて親切でした。

主人公である星の人を演じたのは大木民夫さんでしたが、流石88歳の大ベテラン。演技が凄い。

 

さて、星の人と言えば、小説版ではカットされ、ネットでシナリオを担当した涼元さんによる二次創作として発表された「星の人/系譜」のエピソード。

その後小説版がドラマCD化された時には収録され、二次創作から公式扱いとなったのですが…

今回の劇場版でもばっちり映像化してくれました。

 

 

 

 

 

以下、ぼかしてますがそこに関するちょっとしたネタバレ。あのエピソードを知っている方は見ないほうがいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劇場版では、津田監督により、そこにある台詞が追加されたんですが…

その台詞が本当に涙腺に来るんですよ。

劇場版から初めてこの作品に触れる方でも感動するシーンではありましたが、

あのシーンはこれまで長くplanetarianを愛してきた人ほど、感動するシーンだったと思います。

5月にプレイしたばかりの自分でも涙ボロボロでしたし、12年間追ってきたファンの方なら感無量なはず…

 

あえてこのエピソードはある程度内容知っていたので、読まずに劇場に向かったんですが、読んでおいた方が良かったかもしれないですね。

あの台詞が追加されてることによる感動を味わいたかった。

…初見での感動もまた味わえたのでどっちもどっちかな。 

 

 

 

EDテーマ『星の舟』は、CLANNADAFTERSTORYのED「TORCH」以来となる作曲折戸伸治、ボーカルLiaによる楽曲。

本編の余韻を引き立てる素晴らしい楽曲でした。Keyの楽曲の中でも特に好き。この2人のコンビは鳥の詩やLightcolorsといい、大好きですしまたやってほしい。

作詞はCLANNADで春原ルートを担当した丘野塔也さん。

歌詞の内容は短編小説の中でも最後に収録されている「チルシスとアマント」に基づくものでした。視聴前に読んでおくと感動がさらに深まると思うのでおすすめです。

 

 

 

劇場版パンフレット

ファン必見です。

当然買いました。1200円。安い。

 

作品紹介、スタッフ・声優陣インタビュー、実際にプラネタリウムで仕事をしている方々のコラム等40Pほどとはいえ内容びっしりでしたが…

なんと言っても見どころは原作ライターである、涼元悠一さんのインタビューですね。

初公開の設定がたっぷり詰まってます。マードックさんの真相が意外。最初は同一人物設定じゃなかったんだ…

特にplanetarian世界の年表が初公開されているのが大きいですね。西暦何年に戦争が起こったのか、屑屋の年齢はいくつなのか、などなどファン必見の情報が盛り沢山。

チルシスとアマントの設定公開には驚きました。10年越しに真相が明かされるなんて卑怯だ…

未執筆の小説のあらすじも書いてあります。かなり面白そう。涼元仕事しろ。

 

 

 

というわけで短いですが感想終わりです。ネタバレありの感想は気が向いたら書きます。CLANNAD逆転裁判も書いてないし今回も書かないことになりそうですけど…書きたいことが多すぎて止まらなくなりそうで…

 

 

 

 

今回のplanetarianの映画は、もちろん初見でも楽しめますが、細かい設定などを把握しておくためにも、ゲームと小説には最低限触れておくと、より楽しめるものとなっています。配信版アニメは劇場版で補完されてますので余裕があれば、といったところ。

ゲーム自体はスマホがあれば500円程度のアプリとして購入出来ます。小説は最近重版されキャンペーンも実施中。まだこの作品に触れたことのない方々も、映画化の機会に是非是非触れてみてはいかがでしょうか。

 

きっと誰もが、「星の人」になれる、素晴らしい作品でした。

 

 

 

 

プラネタリウムはいかがでしょう

どんな時も決して消えることの無い、無窮のきらめき

満天の星々が、みなさまをお待ちしています